究極の選択 ジャパン州 vs 日本省 vs 大日本共和国
初出:令和4年12月17日
みなさんは最近の日本をどう思いますか?
サッカーで欧州の強豪を倒した日本。スポーツでは日本の国際的活躍が目立ちます。
一方、政治や経済に目を転じるとどうでしょう。一般の国民の生活は豊かになっているでしょうか、それとも貧しくなっているでしょうか。
震災時よりも超過死亡数が増え、救急車のサイレンを毎日聞くようになりました。
日本は今、発展しているのか、衰退しているのか。みなさんはどう思いますか。
あるユーチューブ動画では、日本は猛スピードで崩壊に向かっているという評論家の発言を耳にしました。私はこれに強く共感を覚えます。
日本は今後どうなっていくのか。おそらく現在の形では日本は存続できないのではないか、というのが私の予想です。だとしたらどのように変化するのか、あるいはどのように変化するのが望ましいのか、私なりに考察してみました。
以下、①米国領ジャパン州、②中国領日本省、③大日本共和国の三つのケースについて思考実験しました。
1.米国ジャパン州を選択
かつてハワイは国民投票で米国になることを選択しました。これと同様、日本を米国領ジャパン州にしてしまうのはどうでしょうか。
日本は第二次大戦で無条件降伏した後、GHQの植民地(occupied Japan)を経て、1951~2年のサンフランシスコ講和条約で表向きは独立国に復帰したことになっています。しかしまだ実質的には米国植民地状態が続いていると私は思います。
日本は独立国だと思っている人に質問します。日本は米国の許可なしにロシアや中国、北朝鮮、韓国など近隣国と自由に条約が結べるでしょうか。表向きは結べることになっていますが、実質どうでしょう。
植民地に住む人民には人権がありません。私たち日本人が真の人権を勝ち取るために、国民投票で米国領ジャパン州を実現させましょう。今後とも米国には逆らわず、どこまでも米国についていきたいと考える人向けの選択肢です。
ジャパン州になれは日本人は全員米国の国籍が取得できます。
ところで第二次大戦敗戦に無条件降伏したとき、なぜ米国は日本をジャパン州として併合しなかったのでしょうか。一説によるとこういう話があります。当時、米国は人口1.3億人、日本は7千万人なので、併合すると人口の三分の一が日本人になります。このまま一人一票で大統領選挙をやったらどうでしょう。
米国はもともと共和党と民主党で票が分かれます。日本の天皇が大統領に立候補して、旧日本人が全員天皇に投票したら、たちまち米国が日本に逆占領されてしまう。そうならなくとも全人口の三分の一が旧日本人で彼らに対等の人権を認めるとしたら、旧米国人にとって脅威でしょう。
こうしたことから、ジャパン州の旧日本人には米国籍でなく、まずグリーンカードを付与する方が現実的かもしれません。グリーンカードとは選挙権、被選挙権を除くあらゆる米国人の権利が取得でき、グリーンカード取得から5年経過すると、米国籍取得を選択できます。
また米国領になると世襲による天皇制は原則廃止ですが、ジャパン特別自治州として存続させる選択肢もあるかもしれません。
あるいはバチカン市国のように千代田市国、または京都市国を作ります。これは米国領でなく、治外法権の独立国です。天皇は宗教法人「神道」の法皇となり、ジャパン州内で存続します。
2.中国日本省を選択
次に私たちが住んでいる場所が、中国領日本省になった場合、つまり日本が中国に軍事力などで占領された場合をシミュレーションしてみましょう。
右翼はもとより、おそらく左翼でもこうなることを望んでいる人は(工作員でもないかぎり)いないでしょう。親中派を自認する人も中国とこれまで以上に仲良くなるべきだという考えで、日本の主権を捨てて中国に征服されたいと思っているわけではありません。ただ現実的に三つの中で最も可能性が高い未来のような気もします。
だからこそ、そうならないために日中戦争で中国を叩いておくべきだというのが、よくあるネトウヨの主張だったりしますが、一方で戦争は回避して中国に征服されない方法を考えるべきだという理想論が私の主張です。
ところで日本が中国に征服されたらどうなるでしょうか。
新彊ウイグル自治区の人権問題からある程度想像できます。西側諸国のマスメディアは中国を実際以上に悪く報道している可能性があるため、マスコミが報道するほどの人権蹂躙は起きてないと思います。しかしながら、それを割り引いてもプチ人権蹂躙ぐらいはあるでしょうか。
中国領日本省では、宗教、とりわけ神道は禁止。反抗分子とみなされた日本人は強制的に収容所に収監されて強制労働、もしくは死刑。中国語を強制され、日本語は禁止される。中国人と同化すべく中国人との混血は歓迎されるが、日本人同士の結婚・出産は制限され、日本民族の自然消滅が推進される......。
中国領日本省になって旧日本人にとっていいことは、日中戦争勃発の可能性がゼロになることぐらいでしょうか。
ここでもしあなたが習近平で日本を併合しなくてはならない場合、どうしますか。
私が習近平なら、香港を併合したとき一国二制度を採用したように、一国三制度を採用します。つまり日本は特別自治省で、いきなり中国の一ローカル地域にする前に従来の様々な日本の制度を存続させ、徐々に時間をかけて中国に同化させていきます。
3.大日本共和国を選択
かつて私たちが住んでいた地域には大日本帝国という国がありました。
これはに厳密には今私たちが住んでいる日本とは別の国です。第一に憲法が違います。また第二に領土が違います。
現在の日本列島に加え、朝鮮半島、台湾、南方の島々が大日本帝国領でした(満州まで日帝領という見解もあります)。
戦後、米国による極東アジア分断統治政策により、朝鮮半島は日本列島と分割され、さらに朝鮮半島は南北二つに分割されました。そして互いに相手をいがみ合うようプロパガンダで情報操作されてきました。
しかしながら、これは私たちにとり不幸なことです。もしもう一度、日帝の領土を回復したらどうでしょう。おそらく米国、ロシア、中国に匹敵する大国が出来上がります。
列島と半島が力を合わせれば、豊富な資源と高度な技術力を併せ持ち、生活必需物資の国内自給率が高い独立国が誕生します。
国家元首は選挙で選ばれた大統領を戴きます。これを大日本共和国と命名しましょう。
スイスではジュネーブがフランス語、ルツエルンがドイツ語というように都市ごとに公用語が異なりますが、大日本共和国では全体の公用語を英語にし、列島は日本語と英語、半島は韓国語(朝鮮語)と英語を公用語にします。
外国の領土になるのでなく、自分たちが主体という意味では最もいい選択肢に思えるのですが、実現可能性という点では最も低いかもしれません。
(了)