時の魔法と小さな魔女

「みんな忘れてしまった。あなたまで――。あなただけでよかったのに……あなた一人が覚えていてくれたら、私はそれでよかったのに……」

突如、村を襲う謎の現象。
影を失い怯える子供たち。動揺する村人。
そして次の朝、子供たちは誰一人眠りから目を覚まさなかった。

鍛冶屋のニムを含む三人は、奇病の原因を探るべく魔女の住まう塔へと向かう旅に出る。
三者三様の思いを抱きながら……。

そして塔には小さな魔女がニムを待っていた。

「あなたが来てくれるのを待っていたのよ！　毎日！　毎日！　毎日！　ずっと！　ずっと！　ずっと！」

必死に想いを訴える魔女。
しかし、ニムには彼女の記憶がまったくない。

「なら、思い出させてあげる。私のこと全部」

今、二人の過去を巡る物語への幕が上がる。


本作は
「太陽の塔と小さな魔女」https://ncode.syosetu.com/n0450h/
「捨てカカシと小さな魔女」https://ncode.syosetu.com/n1656h/
に続くお話となっています。
本作だけで完結していますが、事前に両方読んでいただくとより楽しめると思います。
どちらも童話という位置づけで、5分程度で読み終わると思います。

尚、今参照していただいている本作は「短編小説」の形式となっています。

※カクヨムさんにも投稿させて頂いております。