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異世界を旅して  作者: 白猫の耳
3/3

お茶を飲んで。

元の世界に戻る為にお茶を飲むように言われたありすはどの選択をするのか。


 


「「さあ どうするかね?」どうしますか?」

二人は聞いてきた。


「あの‥‥死んで生き返るって?怪我した状態で病院に‥‥‥?」


「いやいやそうではない、病院にいるのではない、運命は我々には回避はできない。少し違うが、せいぜい時間を少し巻戻すくらいか。」


 ブルーさんも頷く。

「だがそれだけしかできない。」 


「(え‥‥?どういうことだろう。)では、どんな世界に行くんですか?」


「魔法が使える世界だ。」


「うわ!本当〜(ぽわわわん)?そっか~。でも行けば、元の世界に戻れてかぁさんにもまた会えるんだよね。私もうすぐ1年生になるしランドセルも選ばないと、それに見たいアニメもあるし‥‥。」とたんに、ニコニコ満面の笑顔になる。  


「では決まりましたね。」


「あの、ところでブルーさんの名前はわかりましたが、おじいさんの名前は?」 


「わしか?わしはママレードじゃオレンジの実をイメージしたら良いじゃろ、可愛らしい名前だから覚え安いじゃろ。じゃが気恥ずかしくてな。」おじいさんは照れくさそうに笑った。        


私はティーカップのお茶を少し見て、

「あっあの私のかぁさんがカフェイン入りは飲んじゃだめだって言っていたので。」


ママレードとブルーは顔を見合わせ

「大丈夫よ、あなたのことは良く知ってるから。」と頷いた。


「それから小さなお友達が謝っていたわ、あなたを危険な目に合わせたと言って。あの子達はただ知らせたかっただけなのよ。」


「ありすちゃん、君の能力はあなたが優しいからして持ち得た能力だ、これからも大切にしなさい。」


「私の能力?」


「小さなお友達と話せる能力だ。その能力を持っている子供は少ない。」         


「小さなお友達は異世界では必ず力になってくれる筈よ、お詫びも込めてね。」

  

「そのお友達は異世界では精霊と呼ばれている。」

 

「では、そろそろお喋りは止めて飲みなさい。」


「ええ猫舌のあなたには調度良い頃合いよ。」



 わたしは頷き少し冷めたお茶を飲んでみた。

「んっ。」

 なんか少し苦いお茶だった。残しても悪いのでなんとか飲んで見る。


「ブルー‥‥‥‥。」

 何かジト目でママレードがブルーを見ている。


「うっうん健康には良い茶よ、少し苦いけど。何も問題無いわ。」 


 ありすの顔に出ていたらしい。 


 ブルーの最近の習慣はゴーヤー茶を少しブレンドした茶を飲むことだった。ブルーのキッチンにはには乾燥してスライスされたニガウリが瓶の中に入れてあった。「(だってカフェイン無しって私の健康茶ぐらいしか無かったのだもの。) 」


 ありすは暫くしたらトイレに行きたくなった。場所を聞いて扉を開けると‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


 白い優しい光りが差し込んで来た。



「‥‥‥夢‥‥‥?」


 ありすが目を開けると天井は木の作り、壁もすべて。どこか懐かしい風景を思い出すような情緒溢れる木で作られた家の中にいた。むしろ掘っ建て小屋が近いだろうか。





「あれ?手が小さい?」顔をさわってみる、顔が小さい?小顔になったんじゃないよね。感覚から3歳くらいだろうか。


「あら、起きたの?はいアリアが好きなクリよ。」


「‥‥‥?アリア?私アリスらよ。」寝て被せられていた掛けタオルがズレる。(あれ?変な話し方になってる。)

「らよじゃなくて、なよらよ。」‥‥‥‥‥あれ?上手く話せない。らよ‥?


「はい、わかったからクリ。好きでしょ。」


「あい。」アリスは取り敢えず受け取り、頷いた。


 クリだ〜い好き。うまい〜!




 



 


次はいよいよ異世界転生です。

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