光の中には
仲間ありすは死んでしまいました。わずか6歳です。ありすちゃんを応援して元気を送ってください。ありすは生き返るかそのまま永眠するかの決断をします。
ーーー「試練」ーーーー
眩い光で何もかもが見えないと思った瞬間目が慣れてきて足元を見ると、透明なクリスタルな地面が真っ直ぐに延びている。その少し先に赤い何かが見える
「とりあえず行って見よう。」
近づくとそれは赤い彼岸花で、クリスタルの3m下にずっと広がっていた。 「どこまで咲いているんだろ。」
ありすは真下の花をせめて近くで見たくて下に降りる階段か何かがないか探すためまたひたすらまっすぐクリスタルの廊下を走っていった。
すると赤い花の終わりがずっと先に見えてきた。
赤い彼岸花の終わりの真下には果てしない海が見えた。その海に差し掛かかってからクリスタルにも変化が見えてきた。
「クリスタルが光ってる‥?」
見ればクリスタルの所々が虹色に輝いていた。 奥に行けば虹色に輝く円卓テーブルやティーカップにそそがれたお茶が湯気を出している。
「誰かいるの?」
お茶を飲む人がいるはずだから湯気が立っているはず。周りを見回すと空間に少し切れ目が入ったと思ったらテーブルの後ろに2人立っていた。
一人は目がつぶっているかのような細目の白髪のお爺さんで、腰には帯びが巻かれているが目立たないような金の刺繍が入っている。背は160cm位‥。
二人目はスレンダーラインがハッキリとした絹の服を着た しかし胸は出るとこ出てるが余り強調し過ぎない均等のとれたスタイルのコバルトブルーの目をしている170cmの若い女性。髪の色はコバルトブルーを白で薄めた淡い色合い
「ソレはあなたのお茶よ。
飲むか飲まないかはあなたが決めて。」
「飲めば現世に戻れる権利を得られるが同時に死ぬ権利を失う。」
お爺さんは慈愛の込めた眼差しで見てくる。
「‥‥あのここは‥どこですか?下に降りて綺麗なお花を間近で見てみたいの。それに、こんな不思議な場所初めて。私はいつの間にかここにいてここがどこなのかわからないの‥‥‥確か、知らないおじさんがいて体が痛くて動けなくて‥‥。その後‥‥。」
「「ふぅ‥‥。」」
初めてみる二人は同時にため息をこぼした。
「あなたは死んだのよ。本当はその事も自分で気が付かないといけないのだけれど。」
「いえ‥何となく憶えています。あのそれよりあの猫は猫はどうなったんだろう見に行かなくちゃ。私が見たあと誰かが病院に連れて行ったり‥。」
「猫は虫の息だったからあの後すぐに死んだわよ。たとえあなたが病院に連れて行ったとしても間に合わなかったわね。」
「3匹の猫ちゃん死んじゃったんだ‥‥!」
「いいえ その日死んだのは6匹よ。」
「もう、いいじゃないかその話は。その男が今までに殺した数なんてもう10匹はくだらない、いや最後に君を加えたな、人間では最初の一人か。」
コバルトブルーの女性は(自分で話してるじゃない)と心の中で思いつつも静観している。
「君は心根が非常に優しい、この世界において君のような優しく今は無き言葉を 精霊と何も疑問も持たず普通に会話を交わす君を失うのはこの世界において酷い痛手だ。それに、君の死に方は余りにも儚く悲しい。」
「私はブルー。コバルトブルーの瞳を持つから皆がそう呼ぶわ、覚えておいてね。
それと、下には降りられない。厳密に言えばまだ降りれない。あなたが死ぬ権利を私達二人に阻害されてるの。お茶を飲まないなら今すぐお花畑に連れて行ってあげる。
しかし、お茶を飲めば死ぬのを遅らす事ができる。でも、その代わりあなたには別の世界に行ってもらう。条件が満たされたら安心して。
元の世界に戻れるわ。」
「ここはあの世でも天国でも無い中間のようなところだ。」
「そう私達が運命を捻じ曲げてるだけよ。彼岸花はあなたがお茶を飲まないと言えばすぐにでも間近で見せてあげられるわ。でもそれはおすすめできない。」
「「さあ どうするかね?」どうしますか?」
ーーーーー次項ー「決断」ーーーーー
(.T.)あらすじネタバレですね。 次話投稿やり方分からなくて苦戦中。話を新規に書いて次話投稿仕方分からない。