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異世界を旅して  作者: 白猫の耳
1/3

2021/6歳の少女2世界間転生 なんとなく頑張って生きます。

アリスは日本から来た異世界転生者、転生して少したった後の背景。そして、死ぬまでの話を書いてあります。

     カラ村での1幕                


       

 「私は魔法使いの見習い5歳 アラ・レ・イコ ・・イコと呼んでください」 

                                                           

 私には気になる近所の男の子(7歳)がいます。その子は大人しく同い年の子供と一緒にいてもばか騒ぎもしないし、チャンバラなんかもしない心優しい男の子。周りの大人は将来大丈夫かしらと言っていたけど大丈夫。

 私がしっかり魔法を覚えてチムラ‥チムラ君を守ってあげるんだから! ってか私って将来有望なのかな?魔法適性があるんだって、呪文を覚えるのは苦手なんだけどなんとかしてみせるわ! ー待っててねチムラ君。                                      



                     ーーここはコムールの深緑の森ーー                     

                     

 オレはチムラ ただ今森の中で修行中 剣術の修行?そんなんあとあと!なんか体を動かしたくてしょうがないぜ!ちまちま棒振ってるより、動く動物に学んでる方がワクワクするぜ!んで今日はトカゲっちに修行よろしくたのむーての!                                               

 

ーーーーー

                                                             「何やってるの?」                           木の上2mあたりから話しかけてきたのは 隣に住んでいるアリア女7歳だ。                                                

                                        

 アリアは物凄く人見知りだがオレとは幼馴染みなこともあって普通に結よく話す、そしてそんなアリアの家は古風で、女の子はお淑やかにしなさいと言われ それが嫌で時々森で一緒に修行をしている 修行仲間だー。               

                    

                      

 アリアとの出会いは隣どうして赤ん坊の頃からだがオレが覚えているのは4歳くらいの時 オレは物凄く体が柔らかかったらしく 家でグニャグニャ動いていたら特に父親が                      


                                       「背中は大丈夫か 折れていないか。」 と心配していたが アリアはひたすらよろこんで凄い凄いと褒めてくれた。               


                                       

 父親は根っからの剣術派で朝から地味に素振り10000回はしていそうな真面目っぷりだ。

                                                

 オレが長男なら間違いなく素振りを毎日させられていただろう。  

 

 オレとアリアは気が合い俺は山菜採りと嘘偽って森で待ち合わせをしている。                  

                                        

 オレはいつものように先にキノコや木のみを取っていた。                                    

                   

 アリアは薬草積みなどして何処かにいるだろう。                    

                                           

 オレは生き物を殺すのは好きじゃない。だから木のみが殆どで、 薬草をアリアに分けてもらったりもする。                                     

                                 


ーーーーーー                       (うゎーチムラ君。なにやってるんだろう。まぁ毎日見てて飽きないけど。)                                                     

 私ことアリアはいつものように木に登ってるとチムラ君がこっちに来るのが見えた。何となく見ていると‥。 いきなりチムラ君は大股で足を曲げ腕は伏せの状態。暫くじっと動かないと思ったらそのままの姿勢で動き出した。                              

                   

 今日は何のマネか? 私は思わず                

                      「何してるの?」っと聞いてみた。        

                                      「チムラ君はトカゲに魚に猿に色んな師匠がいるのね。すごいわ。」             

                                       

 馬鹿にしているのではなく心底尊敬しての言葉である。                  

                                           

 チムラは裏表がなく素直で生き物が物凄〜く好きだ。それに一緒にいても疲れない。  

                                                        

 家の中では何かとお淑やかにと言われ夕飯前までが私の自由時間 私の住んでいる村は1つの島の中にあり森は広大だ。          

                                            

 チムラの家は菓子屋さんでほんのり甘く優しい味がする焼き菓子で、本島にも出荷しているが、女は村で菓子で生計をたて、男は戦士?か騎士なのかよくわからないが目指している。

 チムラの父親と共に学んでいるのは長男と次男である。

 チムラもそろそろ捕まりそうな年齢だが、いつの間にかいなくなっていて、村で滅多に採れない木苺や柔らかいパンみたいな食感の黄色のモコモコの木の実なども採ってくるので、あまり文句も言われないらしい チムラ談。                       

                                       

 私の家は代々巫女みたいな事をする家系っぽいのだが、私はしばりが嫌いなので薬草取りとは言って 外に出ていた。            

                                         「‥でもいつまでも外で遊んでばかりはいられないような気がする。」 




                                                                                                ーーー「現世」ーーー              

 その世界は怒りに満ちていた。                               

 私アリアは日本人の転生者だ。日本での名前は仲間 ありす女です。 私は産まれた時の記憶がある。              

 産まれたての赤ん坊の時、他の子と同じように目は見えなかったが、生まれつき感覚が鋭く、朝が明ける時の植物が静かなざわめきを、 夜明けを知らせてくれる声を聞いた。

 小さな生き物のざわめきは、まぶたの裏側に表れ細かな模様を表し生きている喜びを、細胞一つ一つがが生きている喜ぶに、歓喜をあげる感覚を教えてくれる。

 大きな木の幹が、水を吸い上げていたのを両手を広げる様に、身体に吸い上げた水を地上に降り注ぐ、まるで生きている事を喜び合うように、色んな植物は合唱をするかのように手を合わせ、水滴の雨をー生きている喜びをーみんなと分かち合う。私も含めてーすべての生き物との会話をする。                                    

                      

 物心がつくまでは、それが普通に皆が出来る事だとあたり前に思っていた。  


       

ーー              

 ありすは、もの静かな子供でいつも花の近くに来てはじっとして、虫の近くに来てまたじっとして、よく目をつぶってはもの思いにふけっていた。不思議な子、それが周りの大人の印象であった。               


ーーーー

                                         

 ありすが幼稚園に通う様になったある日、ありすの靴箱から靴がなくなっていた。                    

                                       「あれ?何で無いんだろ?」            

 周りに意識を集中してみると、小さな声が教えてくれる。                      

               

(ここにあるよ)                

 難なく見つけるが、それから毎日靴を探すことが日課になる。

 1ヶ月は等に過た頃、さすがに毎日の隠される事に嫌気がしてきた。


「ふぅ。」

 ため息をつきながら、その実行犯を小さな声に教えてもらう。 

 

 その小さな声の示す方向を見るとニヤニヤと笑う目が、私と合うと途端に目をそらした。              

                                           (?もしかして、隠しんぼごっこかな?) 

 何となく嬉しくなりながら、友達がてきたと勘違いをした私は、その子の靴を帰りまでに、何となくその子の靴箱の1番下に置いてみた。

(見つけてくれるかな?ワクワクゥ。) 

                                                                       ーーーその日の放課後ーーー  


「ありすが隠した〜。」           

                                       ザワザワ                  

                                       「え?ありすちゃんが?」          

                                      「まさか。」                

                                  「・・・・・。」(え‥?何‥で大泣き?まるで私が悪いことしたみたいじゃない。) 

            

 先生もオロオロしながらどうしようか静観してどう対処しようか決めかねている。 

                                                   「‥‥‥‥。」 (私は一ヶ月以上探しても泣かなかったけど 何で大泣き?あんなに泣くこと‥ないのに。)                    

                                       「あなたが隠したの?」           えっ?‥先生それはないよ。            

                                     「‥‥‥私は悪くないです。」目に涙が少しにじんできた。        

 そう言いながら、靴を探す様に目を動かし、靴箱の1番下の段を指さしながら、                              


                  

「あるよ。」                     

 

「‥‥あら〜入れ間違えたのね。見つかって良かったじゃない〜。」

 先生は何事も無かったかようにその子に言った。           

 

 しかし、ドクンドクン。アリスの心臓は、早鐘を打っていた。 (「何だろうこの感情は‥‥胸がザワザワする。」 ) 

 初めて体験する人間の負の感情に、どう自分を置いて良いのか、悲しいのか、寂しいのか怒っているのか、自分でもよく分からない感情に翻弄されていた。                


             

                                   

 年長になってから、幼稚園の後家に帰って、近くの文房具屋に行く途中に小さき声を聞いた。


(¶§✴〰。)                                 

                  

 (「なんだろぅ。 いつもと違う感じの声が聴こえる。何が言いたいんだろう。」)                                 


 その小さな声は、いつもと違って赤くシャワシャワと言う声で酷く焦っているように感じた。


(スースー。)                                  (シューーシューーー。)                                                  (シィーッ。シィー。)

 段々と小さな声が導くものに近づくにつれ、どこからとも知れないが、別の小さなか細い生き物の声が聴こえてきた。                                     

                      「?これ、何の音なんだろう‥。」             

                                            「どこから聴こえて来るのかな?(小さな声も僅かばかり大人しくなってきたし、私に見つけて欲しいかったのかな?)」                             

                

「‥何だろう‥なんだかすごーく胸がチクチク痛い気がする。(ザワザワ)また小さな声が話してる。」                     

                                        「この‥箱の中かな‥‥‥‥‥‥?」          

 そこには、ダンボール箱が山のように重なっていた。                                         

                     「ハァ〜。なんか探すの面倒いな 。(でも、今まで聞いたことのない小さな声。なんでそんな声を出すの?見つけなきゃ気になるよ)。」            使命感にかられ、箱に聞き耳を寄せてみる。                                       

                  

「‥‥ここ‥かな?」              1番上の箱をどかし、真下の箱を開けてみたら。箱の中には、首を鋭利な刃物で半分斬られ、かろうじて息をしていた子猫が、喉から息を出し苦しんで、呼吸する。無いはずの所から洩れ出る声だったー。

             

 それぞれの箱に黒、黒白、三毛猫がいた。まだ、他にも似たような死体(‥)もいたかもしれなかったのだが。


 ありすは、もう何が何だか分からず、気がつけば、いつのまにか家の布団の中に潜り、丸まってじっとする事しか出来くなっていた。                                              



ーーーよく朝ーーー               「まだ生きてるかな?そうだ!もしまだ仔猫生きていたらお母さんに相談しよう。」            

 

 幼稚園に行った後、生きて元気になっている未来を夢みながら子猫の元気な姿を想像して、また見に行く事にした。  

                           ーーー帰宅後ーーー                    「うん、もういいかげん見に行こう。」             

                    

 幼稚園から帰った後、ベットのクッションを離さずに、うだうだゴロゴロとしていたが、昨日買い忘れた消しゴムを文房具店に買いに行くと言ったら。                                  

                 

「ママ〜私も鉛筆短い。」2つ上の姉がついて来ると言った。   

                                                    「しょうがないわね〜はい100円」 

                        「え〜。これじゃぁかわいいの買えないよ〜あと20円。」                                

                  

「もぅー。すぐに短くなるでしょ、それに前にかわいいの買ったらずーっと眺めていて勉強止まってたじゃない。」                              

                 

「てへへっ。」舌をだし100円を受け取る。                                    

                    (ついてこなければいいのに・・。)      

                                        「ジリリリリン」               

 アリスが靴を履いてると、電話が鳴る。

                                                (あ~あ~靴履く前なら良かったのに。)                                  

                    「早く!行こう、電話ならママがでるわよ。」

 姉は新しい鉛筆が欲しいのか急かした。                             

                  

「まぁいいか‥。」  




 文房具店で、消しゴムを見ていると、姉は50円の鉛筆とレジ横の棒つきキャンディを手に取っていた。それでも20円は余る計算になる。                                

                

私は3種類の50円の消しゴムで迷っていた。          

                            「うーんUNYOが良いかMOYOが良いか事務消しゴムって書いてるのが良いのか迷うぅー。変な形だけど、事務消しがの方が良いかな…?」                                 

                    「私がそれ一緒に払ってあげようか?」

                                   「……自分でできるからいい。」         

 姉は2個目のキャンディを手から棚に戻し、                

                                       「じゃぁ先に行くね。」と言って姉はレジに向かった。                 


 結局いつも買っているMOYOにする。もちろんお釣りは、かぁさんに渡す。                             

 外に出て。  

                                                         「ねぇアリス〜。お釣り、私が渡しておいてあげようか?」    

                                                  「‥‥‥ぅ、うん。」             

 先にレジを済ませた姉が、気を効かせて聞いてきた。私は歩く速度が遅いのと、猫が気になるのでお釣りを姉に渡した。 

                                                                「猫いるかな〜?元気になったかな〜?」                                                    

 祈るようにゴミ箱まで行くと、昨日のダンボール箱はあったが、猫の声は聴こえなかった。ふと、さっきは無かった影にハッとして振り返ると、見知らぬおじさんが目の前に立っていた。                      ーー!         

                               (チキチキチキー!)             右手にはカッターナイフを握っていた。                                              「(え‥?ぅぁーッ ーー!‥‥ー!ー)」                               

                    

 空が反転した。 

 手足は動かない。               

 一瞬、視界に真っ青な綺麗な空が見えた。 

                      

 次の瞬間、目を開けると眩い光が立ち込めていた。      

            


                          ーーー「試練」ーー       

              

 眩い光で、何もかもが見えないと思った瞬間、目がなれてきて、ふと足元を見ると、透明なクリスタルでできている地面が、真っ直ぐ進行方向に延びている。その少し前方に、赤い何かが広がって見えた。                     

                    

                      「とりあえず行って見よう。」         

 近づくと、それは赤い彼岸花で、クリスタルの3m位下の足元にずっと広がっていた。  

        

「この花、どこまで咲いているんだろ。」      

 ありすは、真下の花をせめて近くで見たくて、下に降りる階段がどこかにないか探すために、またひたすら続くクリスタルの廊下をただひたすら走っていった。                             


 すると、彼岸花の絨毯の終わりが、ずっと先に見えてきた。                     


 彼岸花の花畑の終わりが見える真下には、果てしない海が見えた。その海に差し掛かかってからクリスタルにも変化が見てとれた。          


                    「クリスタルが光ってる‥?」         

 見れば、クリスタルの所々が、虹色に輝いていた。

 奥に行けば虹色に輝く円卓テーブルやティーカップにそそがれたお茶が湯気を出してアリスを誘っていた。                                          


「誰かいるの?」                 

 お茶を飲む人がいるはずだから湯気が立っているはず。そう思ったありすは、テーブルの周りを見回すと空間に少しの切れ目が入った、と思ったら、いつの間にかテーブルの後ろに、見知らぬ2人が立っていた。                      

 


 一人は、目がつぶっているかのような細目の白髪のお爺さんで、腰には帯びが巻かれているが目立たないような金の刺繍が入っている。背は160cm位

。                         

 二人目はスレンダーラインがハッキリとした絹の服を着た しかし胸は出るとこ出てるが余り強調し過ぎない均等のとれたスタイルのコバルトブルーの目をしている170cm。髪の色はコバルトブルーを白で薄めた淡い色合いの若い女性                           


「ソレはあなたのお茶よ。         

飲むか飲まないかはあなたが決めて。」        


「飲めば現世に戻れる権利を得られるが同時に死ぬ権利を失う。」お爺さんは慈愛の込めた眼差しで見てくる。               

 


「‥‥あの、ここは‥どこですか?下に降りて綺麗なお花を間近で見てみたいの。それに、こんな不思議な場所初めて。私は、いつの間にかここにいて、ここがどこなのかわからないの‥‥‥確か、知らないおじさんがいてあちこち痛くて体が動けなくて‥‥。えっとその後‥‥。」              


「「ふぅ‥‥。」」

 初めてみる二人は同時にため息をこぼした。


「あなたは死んだのよ。本当はその事も自分で気が付かないといけないのだけれど。」 


「いえ‥何となく覚えています。あの、それより猫はあの猫達は生きていますか?私が見たあと誰かが病院に連れて行ったり‥。」        


「猫は、虫の息だったからあの後すぐに死んだわよ。たとえあなたが病院に連れて行ったとしても間に合わなかったわね。」


「3匹の猫ちゃん死んじゃったんだ‥‥!」


「いいえ その日死んだのは6匹よ。」     


「もう、いいじゃないかその話は。その男が今までに殺した生き物の数なんてもう10匹はくだらない、いや最後に君を加えたな、人間では最初の一人か。」

 

 コバルトブルーの女性は(自分で話してるじゃない)と心の中で思いつつも静観している。 


「君は心根が非常に優しい、この世界において君のような優しく今は無き言葉を、精霊と何も疑問も持たず自然と言葉を交わす君を失うのはこの世界において酷い痛手だ。それに、君の死に方は余りにも儚く悲しい。」


「私はブルー。コバルトブルーの瞳を持つから皆がそう呼ぶわ、覚えておいてね。それと、下には降りられない。厳密に言えばまだ降りれない。あなたが、死ぬ権利を私達二人に阻害されてるの。今すぐお茶を飲めば、死ぬのを遅らせる事ができるが、その代わり、ありすには別の世界に行ってもらう。その代わりに、条件が満たされたら元の世界に戻れるわ。」


「ここは、あの世でも天国でも無い中間のようなところだ。」

                       

「彼岸花は、あなたがお茶を飲まないと言えば、すぐにでも間近で見せてあげられるわ。でも、それはおすすめできない。」          


「「さあ、どうするかね?」どうしますか?」


次回ー「決断の時」ーー   



表現が足りなかったので少し書き足し、改行の仕方が分かったのでさしかえます。

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