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第三話、30日目


 ウホウホウホゥ。ウホッ、事件ウホッ。

 ウホウホ、ウホゥの途中でウホッ。ウホウホッ、ウホウホ重傷ウホゥ。


「ウホッ!

(お父さま!)」


 ウホウホ、ウホッ。

 ウホゥ、ウホゥウホゥ。ウホッ心配ウホゥ。ウホウホ、特にウホホゥ。


「ウホ、ウホホゥ。ウホッ。ウホッウホッ、ウーホーゥ……。

(自分のことは自分が一番よく分かっている。私はもう長くないだろう。私が生きている間に、お前には身を固めて欲しかった……)」


「ウホッ! ウホゥ!

(お父さま! そんな悲しいことは言わないでください!)」


 ウホウホウホ。ウホッ傷ウホッ、ウホッ乗り切ることもウホゥ。

 ウホゥ、励ましのウホウホッ。


「ウホッ、ウホッ?

(我が友よ、そこにいるのか?)」


「ウホッ。

(はい、ここに)」


 ウホウホッ、隣にウホッ。


「ウホッ、ウホウホウホッ。ウホウーホ。

(今夜、次の村長を決めるための試練が執り行われる。お前にはそれに参加して欲しい)」


 ウホッ。ウホウホ。ウホッウホッ提案ウホッ。


「ウホッ、ウホウホウホ、ウーホーゥ。ウホッ、ウホッウホッ。

(この村には、新しい村長は前村長の娘を娶るという決まりがある。つまりお前が私の娘と結ばれるには、村長の座を手にするしかないという訳だ)」


「ウホッ、ウホ――。

(ですが、部外者の俺が――)」


「ウホッウホッ。ウホウホウホ。ウホッウホッウホッ。……ウホッ、ウホウホウホゥ。

(村の誰一人としてお前を部外者とは思っていない。"ウホッ"を一対一で倒したあの時からな。だからお前が試練に参加するのを誰も止めはしないさ。……それに私は、お前になら我が娘を託してもいいと思っている)」


 ウホッ……ウホウホ、光栄ウホ。


「ヴボッ!

(がはっ!)」


 ウホウホ!


「ウホッ!

(お父さま!)」


「ウホッ!

(村長!)」


 ウホッ、ウホッ。すぐにウホウホウホッ。急いでウホッ、ウホッ。

 ウホウホゥ。安静ウホゥ。ウホッ。


 ウホウホッ、ウホウホウホゥ。

 ウホウホ、記憶がウホウホ。ウホッ、ウホゥ恩をウホゥ。


 ウホッ。ウホウホ、決意のウホ。




   ***




 ウホウホ試練ウホッ、ウホッ。

 ウホッ、ウホウホッ。ウホッ。金色の花がウホッ。

 ウホウホッ。参加ウホ、ウホウホ"ウホッ"。ウホゥウホゥ。

 ウホ助言ウホ。ウホゥ。


 ウホウホッ、広場にはウホウホッ。

 ウホッウッホ。ウホッ、手入れウホッ。


「ウホゥ。

(あんたも出るのか)」


 ウホ。若手のウホウホッ。

 "ウホッ"ウホウホゥ。記憶にウホウホウホゥ。


「ウホッ?

(不服か?)」


「ウホッ。ウホウホウホッ。ウホウホッ。

(いいや。あんたも"ウホッ"を倒した優秀な狩人だ。あんたが試練に挑むことに不服はない)」


「ウホッ?

(じゃあ、何が言いたいんだ?)」


 ウホッ、何となくウホッ。


「ウホゥウホウホゥ。ウホウホ。

(彼女は俺がもらう。それだけ言いに来た)」


 ウホッ。ウホウホッ。可愛げがウホッ。

 ウホウホとしてウホ。


「ウホゥ。ウホウホゥ。

(そうか、なら俺からも一つ言っておく)」


 ウホウホ、認めウホウホ。


「ウホウホゥ。ウホウホゥ。

(彼女は俺がもらう。誰にも渡さない)」


 ウホウホウホッ。ウホウホ互いにウホッ。

 ウホウホ。手入れウホッ。




 ウホゥ。広場にウホウホウホッ。意外とウホゥ。

 ウホウホゥ。ウホ、門のウホウホウホッ。

 ウホゥ、ウホゥ。


 ウホッ、ウホウホッ。ウホウホウホゥも見守ってウホッ。果たしてウホウホゥ。

 ウホウホ厳粛にウホウホ。


「ウホウホゥ、ウホゥ。ウホッウホッ。

(村の長には、判断力、精神力、忍耐力、そして純粋な力が必要となる。この試練は、それら全てを兼ね備えていることを確かめるためのものだ)」


 ウホウホッ。ウホゥ……。


「ウホッ。ウホウホウホッ。ウホ、ウホウーホ。

(金色の花を探せ。競い合い、誰よりも先に持ち帰れ。それを最も早く持ち帰ってきた者が、次の長だ)」


 ウホウホッ、隣をウホッ。

 ウホゥ。ウホウホゥ。

 生意気なウホゥ。


「ウホ、ウホゥ! ウホウッホッ!

(さあ行け、若人ども! 己が力を示せ!)」


「ウホオオォォ!!」


 号令をウホゥ、ウホウホゥ。

 一斉にウホッ。

 ウホ、ウホウホ遠ざかってウホゥ。ウホッウホッ。

 ウホウホゥ。


 ウホッ。


 ウッホウッホ、金色の花ウッホ。

 ウホッ。他のウホッ、ウホッウホッ。

 ウホ。ウホウホゥ。


 ウホゥ、ウホゥ。

 ウホッ、土地勘とウホッ、ウホッ。

 ウホウホッ、ウホウホッ。不利ウホ。


 ……ウホッ。ウホウホッ。

 ウホウホゥ、約束ウホゥ。絶対にウホッ!


 南にウホゥ。ウホウホッ。ウホウーホ。崖にウホ。

 ウホウホ、感謝ウホゥ。ウホッ。




 ウホゥ。雲行きがウホゥ。

 ウホウホッ。ウホゥ、雨がウホッ。

 泥でウホッ。ウホッ。ウホウホッ。


 ウホウホゥ。


「ウホッ!?

(大蛇!?)」


 ウホウホッ。長いウホウホ。ウホゥ、牙はウホッ。

 ウホッウホッ、大蛇ウホッ。

 ウホウホッ!


 ウホゥ、尾でウホウホゥ。

 ウホウホッ、ウホウホ捻ってウホッ。

 ウホッ。刺突してウホッ。


 ウホゥ。ウホゥ。


「ウホッ。

(埒が明かないな)」


 ウホウホゥ、互いにウホゥ。

 ウホッ、ウホホホゥ。


 目的はウホゥ。ウホゥ……。


 ウホッ。ウホウホッ。跳躍をウホッ。

 ウホウホゥ、ウホゥ。

 頭部をウホッ。ウホウホッ。


 ウホウホッ、ウホゥ。


「ウホウホーゥ!

(また今度相手をしてやる!)」


 ウホウホウホッ。全速力でウホッ。

 ウホゥ。ウホウホッ。姿はウホッ。




 ウホッ、崖がウホッ。

 ウホゥ、若者ウホウホゥ。


「ウホッ。

(あんたもここに来たのか)」


 ウホゥ。ウホッ。


「ウホッ。

(それはこっちのセリフだ)」


 ウホウホッ、なぜウホッ?

 ウホ。ウホゥ。


「ウホウホッ、ウホッ。ウホウホゥ、ウホウホゥ。

(今の村長は、この崖の頂上で金色の花を見つけた。そして俺の父さんと決闘して、金色の花を勝ち取ったんだ)」


 ウホッ。ウホウホッ。

 ……ウホッ、ウホッ。


 ウホゥ、若者がウホゥ。


「ウホッ?

(何のつもりだ?)」


「ウホッ。

(あんたにしては察しが悪いな)」


 ウホッ、ちゃんとウホウホッ。

 ウホウホウホッ、決闘ウホゥウホゥ。


「ウホゥ。ウホウホッ、ウホウホッ。

(受けて立つさ。彼女を貰う以上、俺もお前と決着を付けた方がいいと思っていた)」


「ウホウホッ? ウホウ、ホッ!

(もう勝ったつもりでいるのか? それは尚早なんじゃない、か!)」


 若者のウホウホッ、ウホッ。

 ウホ、傾けてウホ。


 ……ウホゥ、確かにウホウホゥ。


 ウホッ。反撃のウホゥ。

 ウホ、ウホウホゥ。


「ウホッ。

(なかなかやるな)」


「ウホッ。

(あんたこそ)」


 ウホウホッ。激しくウホッ。

 ウホッ、ウホッ、ウホッ。


「ウホゥウホゥ! ウホウホッ!

(あんたが"ウホッ"を一人で仕留めるなんてな! ただの貧弱な蛮族だと思ってた!)」


「ウホウホッ! ウホッウホッ!

(そいつはどうも! だが貧弱は余計だ!)」


 ウホッ。ウホゥ。

 軽口をウホ、ウホ。ウホッホ。


「ウホッ、ウホッ! ウホウホウホッ!

(俺は彼女を守るため、彼女の夫になるために技を磨いた! それがポッと出のあんたに奪われてたまるかよ!)」


 若者ウホゥ。ウホウホゥ。

 ウホ、ウホゥ、恋敵ウホ。

 ……ウホウホッ。


「ウホッ、ウホウホッ。ウホッ。

(確かに、彼女を想ってきた時間はお前の方が長い。一緒にいた時間も。だけどな)」


 ウホゥ、ウホゥウホゥ。


「ウホウホ! ウホ、ウホウホウホ、ウホッ!

(それがどうした! 恋は奪い合いだ。俺は俺の想いのために、お前に打ち勝つ!)」


 ウホウホゥ、我ながらウホゥ。

 ウホッ。正直なウホッ。

 ウホッウホッ。


「ウホオォ!」


「ウホオォ!」


 ウホゥ。ウホッ集中ウホッ。

 ウホッ、反転してウホッ。ウホウホウホッ。しかしウホゥ。

 ウホ。柄でウホ。ウホゥウホゥ。

 ウーホッ。切っ先がウホッ。ウホッ。

 蹴りをウホゥ。ウホウホゥ。

 ウホッ。ウホ体術はウホッ。ウホッウホッ。


 ウホゥ。ウホウホッ、差がウホッ。

 決着ウホッ。


 ウホゥ、ウホウホゥ。

 全力ウホッ。ウホウホッ。ウホゥ、ウホッ、弾かれウホゥ。


「ハァ、ハァ、ハァ」


 互いにウホウホ。息切れウホウホ。


 若者ウホウホゥ。

 ウホウホ戻し、ウホウホゥ。

 ウホッ、ウホウホゥ。


「……ウホウホ」

(……あんたの勝ちだ)」


 ウホ。かけるウホウホ、ウホウホゥ。


「ウホッウホッ。……ウホウーホゥ。

(この村に来てから、色々な相手と戦ってきた。……けど、お前が一番の強敵だったよ)」


 ウホゥ。ウホホゥ。

 若者ウホッ。


 ウホッ。ウホッウホッ、崖にウホッ。

 ウホッ、登ろうとウホッ。


「ウホッウホッ。

(もし彼女を傷付けたら、許さないからな)」


 ウホゥ。振り返らずにウホウホッ。


「ウホッ。

(分かってるさ)」




 ウホッ。垂直なウホウホッ。ウホゥ。ウホウホウホッ。

 雨がウホウホ。崩れウホゥ。ウホウホッ。

 ウホゥ、背筋がウホゥ。ウホッ、ウホウホッ。

 何度もウホッ。ウホッウホッ。


 ウホゥ、ウホゥウホゥ。

 一輪のウホゥ。ウホウホッ。まるでウホウホッ。


「ウホッ……ウホゥ。

(これが……金色の花)」


 ウホッ。輝いてウホッ。ウホゥ。

 ウホウホ躊躇ウホッ。ウホウホッ。

 しかしウホゥ、ウホウホゥ。


 ウホウホッ、採取ウホッ。ウホウホッ、ウホッ。


「ウホッ!?

(何だ!?)」


 ウホウホッ。衝撃ウホッ。

 出所はウホゥ。ウホウホッ。

 崖下にウホ。ウホウホ。大蛇ウホゥ。


「ウホッ、ウホッ……!

(あの大蛇、こんな所にまで……!)」


 ウホウホ。若者ウホ。

 ウホゥ。ウホウホッ。何とかウホゥ。

 ウホッ。


 ウホッ、助けにウホウホッ。握りウホッ。

 飛び降りウホッ。


「ウホォ!!

(今助けに行く!!)」




   ***




 ウホゥ。門のウホゥ。

 ウホウホウホッ。若者ウホウホッ。金色の花ウホウホッ。ウホウホッ。

 ウホッ。集まってウホッ。

 ウホゥ、若者ウホゥ。


「……ウホッ。ウホウホッ、ウホゥ。

(……まったくよ。あんた、あの大蛇に一人で挑むなんてどうかしてるぜ)」


「ウホッ、ウホウホッ? ウホウホウホゥ。

(挑まなかったら、お前あのまま死んでただろ? 彼女が悲しむ顔は見たくないからな)」


「ウホウホゥ、ウホゥ。……ウホホゥ。

(それでそんな怪我してたら世話ねえだろうに。……あんたにゃ敵わねえな)」


 ウホウホッ。ウホッ。

 ウホッ村のウホッ。ウホウホゥ。

 ウホゥ、一番乗りウホゥ。

 ウホッウホッ、背中をウホッ。


「ウホゥ。ウホウホッ。ウホゥ。

(ほら行けよ。勝者はあんただ。彼女が待ってる)」


 ウホウホッ、若者ウホッ。

 ウホゥ。なるべくウホウホゥ。

 ウホッウホッ。近くにウホッ。ウホゥ。


「ウホウホゥ! ウホウホゥ!

(ああ、血がこんなにたくさん! すぐに手当てしないと!)」


 ウホッ、心配ウホッ。

 ウホウホゥ、手をウホゥ。


「ウホウホゥ。ウホ――。

(大丈夫、かすり傷です。それよりも――)」


 膝をウホッ。金色の花をウホッ。

 ウホウホッ。初めてのウホッ。


「ウホウホッ、ウホッ?

(俺の妻になってくれませんか?)」


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