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Letzte Waage  作者: Mica
第2章
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Redeye

Seen:ゼロ


-Red eye-


死神は大きな鎌で人の魂を狩る。

そう本で読んだことがある。

だからエヴィーに聞いたんだ。

僕は魂を狩る死神らしく鎌を持った方がいいのだろうか。

そしたらエヴィーは笑ったんだ。

ゼロ様は鎌が似合いませんよと。

それでも一度鎌でかっこよく狩ってみたかったからやってみたんだ。

魂を無数に狩るのに鎌をいちいち振り回してる余裕などなかった…

すぐにやめた。

そんな僕を見てまたエヴィーが笑っていた。


僕のひとみは生まれつき赤黒い。

ブラックやブラウン、ブルー、僕は普通の瞳の色に憧れている。

僕の瞳孔が開き真っ白な瞳が現れた時、魂は灰となり散っていく…。

感情の操作というところだろうか。

この醜悪な魂などに情など感じない。

ただチャンスをあげたいんだ…。

白には特別な意味があると僕は思う。

"無"にする、"リセット"する。

どちらも一度は消えてなくなる。

それか無限に何かが広がっていくのか、色をつけて鮮やかになるのか…

どの選択してもまたそれも神が決めた運命の一つにすぎない。

いつも生き物は選択をする。

息をする動作から指を動かす仕草。

理にかなって生命が誕生したからこそ僕みたいなものも生まれるのだろう。

魂を生かすも殺すも僕の選択で、それもまた神様が決めた運命の一つにすぎない。


僕の赤黒い瞳は死して居場所が無い醜悪の魂が叫ぶのを映す。

きっとこの瞳が呼んでいるんだろう。

助けてやろうかと血にまみれた魂たちを…。

赤黒い瞳は何よりも残酷かもしれない。


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