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Letzte Waage  作者: Mica
第1章
5/31

Fate

Seen:ゼロ


-Fate-


運命には2つ言葉がある。

DestinyとFate 僕の場合は後者になるだろうか。

12歳を待たずに僕には見えていたんだ。

これを亡霊というんだろうか。

ゴーストと言ったら可愛く聞こえすぎるな。

そんないいものじゃないんだ。

この世に執着のある魂の形が。


僕は夢を見る。

どす黒く歪な魂を消し去る夢を。

小さい時からだった。

導く魂と葬る魂。

僕の選択が正しいのかそんなこと誰にもわからない。

毎日やってくる無数の魂の数を僕だけが裁く。

夢は僕の宿命を教えてくれる。

そして長い時の中"ゼロ"としての生き方を示してくれる。


僕の所には無数の魂がやってくる。

ただどれもいい魂ではない。

人間の時に狂った魂があるだろ?

殺人鬼と呼ばれるものやsadismとして生きたもの。

生命の法に背いたやつが死後僕のところにやってくる。

こんな魂に価値などないだろう。

だけどこんな魂ほど生死に誰よりも執着してこの世を離れない。

本当に神様がいいように裁いていると思っているのか?

善人として真っ当な人生を送った魂しか神様は裁いてくれないんだよ。

だから僕が裁くんだ。

本当に転生できるのか、この場で消え去るのか…。

この歪で醜悪な魂どもを。


人間は死後の方が長い。

このホテルLetzteWaageはそんな魂を裁く"ゼロ"が造った場所だ。

命とは長いようで儚い、長い時の中たった一瞬という時間を輝いている。

僕は許せないんだ

そんな命を醜悪にしてしまう人間を…



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