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Letzte Waage  作者: Mica
第1章
3/31

彼女との出会い

Seen:ゼロ


-彼女との出会い-


僕はまだ知識もなにもない子供だ。12歳までは学校に通っていたんだ。

普通の子供たちと変わらない生活。

僕が自由でいられる最後の時間だろう。

何がきっかけとかはわからない。

いつの間にか側に彼女がいたんだ。

名前は"アイ"と言っていた。

彼女の特徴は顔が小さく大きなブラウンの色をした瞳、綺麗なロングヘアーがよく似合う小柄な少女、ただそれだけだった。

そして彼女はおしゃべりなんだ。

よく自分の事を話してくれる。

一般家庭で育ち家族3人で生活していると。

楽しかった事や悲しかったこと、彼女は僕になんでも話してくれた。


あの時僕はひねくれていたんだ。誰とも関わりたくなかったんだ。

誰も好きではないし興味もなかったんだ。

一人でいたい時とか誰でもあるだろう?

だから彼女の話をただずっと聞いていただけだったんだ。

でも彼女はいつも僕の側にいてくれて笑顔で話してくれる。

こんな僕を不愉快じゃなかっただろうか

不思議だったんだ。ずっと…

なぜ彼女と話すとみんな笑顔になるのだろうか。

彼女の声質や話し方。おっとりした雰囲気にどこか心地よさを感じていた。


そんな彼女を何年見ていただろうか。

僕は12歳になるとみんなの前から姿を消したんだ。

この時ほんの少しこんな僕でも寂しく思ったんだ。

君を見れないことや、外に出れないこと、そして自由がないということ。

黙っていなくなった事を君は怒るだろうか?

今でもそうだが感情や言葉で伝えるのは苦手なんだよ。

今だから言える僕の秘密の気持ちだ。






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