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化学室の主と忘却01

明るいのを書きたいと思ってます。

 過去に戻ってやり直しをすることはできない。

 けれど、それと同様のことは可能である。

 そう、彼女は言った。

 記憶を消すということは、タイムマシンを必要としない、やり直すことができる手段だと。

 引き出しに入る必要も、デロリアンに乗る必要もない。

 人間は結局、自分の記憶で成り立っている。

 自分の過去の記憶を消せさえすれば、人間はいとも簡単にやり直すことができるのだ。 

 過去に戻ったときと同じように。

 赤い髪を後ろに束ね、制服の上から白衣を着た彼女は言った。

 忘れることは未来の為に良いことだ。

 思えば、たぶん、この時だ。

 俺が一年間だけ所属することとなる、化学部に入ろうと思ったのは。

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