熱はロマンチック??
名前
祈亜 (きあ)
吏斗 (りと)
今日は朝から頭も痛いしお腹も痛い。
教室移動のため廊下を歩いていると頭が痛んだ。
「うぅ、、、頭が、、、」
少しして治まりたいした熱もないだろうと思い美術室に入った。
席に座りうつぶせていた。
「祈亜ー先生呼んでるぞ」
隣の席の吏斗が頭を強く叩いてきた。
「あぁ分かったから叩かないで!」
勢い良く立った瞬間吏斗が歪んだが机に手をつき何とか踏ん張った。
「お、おい、大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
先生の所に行き荷物を受け取り配っていた。
足元がグラグラゆれる。
「吏斗、地震?」
「ん?揺れてねえよ?」
おかしいと思いつつ荷物を配り終わり席に着こうとした時足がすくんだ。
立ち上がろうとしたが体が言う事を聞かない。
「祈亜、立てよ」
立てないと言いたいのに口まで動かなくなってきた。
「祈亜、おーい?」
「立て、、、ない、、、」
何とか動いた口で訴えた。
「え、何だよ?」
吏斗は祈亜に近づきしゃがんで体を揺すった。
「あつっ!おい祈亜、お前熱あるんじゃねぇのか!?」
吏斗が祈亜のおでこに手えおあててみると やっぱり熱だな、しかも結構高い と言った。
「あ、熱、、、なんだ、、、」
「早く言えよ、取り合えず保健室に行くぞ」
吏斗は優しく、周りが見ている中、祈亜の脇に腕をくぐらせて持ち上げた。
「少し我慢しろ」
「うん、、、」
保健室に着きベッドに寝かせてもらう祈亜。
「あり、、、がと、、、」
吏斗は祈亜の頭をなでた。
「喋るな、熱測れ」
体温計を渡され熱を測ると39度少しあった。
「先生今いないからぁ、、、着たら熱何度か言って帰れよ」
吏斗は美術室に行こうとした、が、祈亜が吏斗の服をギュッと掴んだ。
「えっと、、、一緒に居ろって事?」
祈亜はコクンッと頷いた。
吏斗は しゃーないな、今日だけだぞ と言いベッドの隣の椅子に座った。
「、、、手ぇ、、、」
祈亜は手を布団からだしてみた。
吏斗は赤ちゃんの手を握るように矢優しく握ってくれた。
いつもは意地悪なのに今日の吏斗は優しい。
「今日は、、、優しいね、、、」
「そりゃぁ熱だからな」
優しい吏斗の顔は少し赤かった。
「私ね、吏斗が好きなの、、、」
熱と睡魔で意識がハッキリしない中、好きな吏斗への告白。
「吏斗は、、、どう、、、な、、、」
祈亜は熱と疲れで寝てしまった、吏斗の返事を聞かずに。
「、、、元気になったら言うよ」
ニコッと微笑み布団を祈亜にしっかりかけて保健室を後にした。
数日後、祈亜が学校に来た。
教室から2人で出てきて保健室に行った。
「告白されたのここだからここで返事返すな」
「、、、うん」
吏斗は 俺も好きだ と顔を赤くして言った。
祈亜は吏斗に抱きついた。
吏斗はそれを優しく受け止め抱きしめながら祈亜の頭を撫でた。
END
初めてなんで色々教えてください!