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女神からスキル好感メーターをもらった男 嫌われないように努力する… 何故か一方に減り続けるんだが  作者: RHM


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1/1

好感度メーター

「危ないッ!!」

視界の端で、小さなランドセルが揺れた。

信号無視のトラックが、交差点に突っ込んでくる。

考えるより先に、体が動いた。

小学生の腕を掴み、思い切り歩道へ放り投げる。

その瞬間、衝撃。

空が、ぐるりと回った。

――ああ。痛っ……くない?

なんも感じないな、

漫画も読みかけだったのになぁ

彼女もいない惨めな人生だった

まぁ、あの子が助かったなら、いいか。


 

 

「目が覚めましたか?」

真っ白な空間。

真っ白なドレス。

そして、やたらと整った顔の女性。

「……ここ、どこですか」

「天界です。あなたは死亡しました」

即答だった。

「やっぱりかぁ……」

思ったより冷静な自分に少し驚く。

「ですが、あなたの善行は高く評価されています」

「善行?」

「子どもを助けましたね」

……ああ、あれ。

「なので特典を授けます」

女神は微笑んだ。


(特急天国エクスプレスとかですか?)

(読みかけの漫画届けてくれないかなぁ)


「あなたを、あなたが愛読していた漫画の世界へ転生させます」

心臓が跳ねた。

「え、マジですか」

推しヒロイン達を生で見れるってこと?最高か

「さらにスキルを一つ」

指先が額に触れる。

視界に、半透明のウィンドウが開いた。

【スキル:好感メーター】

「あなたに向けられている好感度が数値で見えます」

俺は固まった。

「……神じゃん」

「神ですから」

即答された。

 

「では、良き学園生活を」


 

 

目を開けると、そこは教室だった。

見覚えのある窓際の席。

黒板。

制服。

そして、16年分の神代悠真としての記憶


――目の前には、

漫画「恋の上にも3年」 のメインヒロイン

白雪透花、桐谷玲奈、黒崎凛がいる

(生で拝める日が来るとは、神様ありがとうございます)

しかも、入学式から1週間

主人公との掛け合い全部見れるじゃん

俺は拳を強く握った


てかスキル使えんのかな?


俺は早速好感度メーターを使うことにした

(流石にマイナスとかではないよな?)

恐る恐るメインヒロインを見る


白雪透花

「恋の上にも3年」 の清楚系メインヒロイン

その頭上に、数字が浮かんでいた。

【65】

 

……65

 

え、これどうなんだ?

普通? 平均?

嫌われてはいない……よな?たぶん

むしろ好かれてる?

 

隣を見る。

桐谷玲奈。

神代悠真の幼馴染らしい

明るく性格がいい

【45】

……45?さっきより低い、一様、幼馴染なのに?

いやこれが普通なのか?嫌われては無いよな?

 

前の席。

黒崎凛。

クール系ヒロイン。

【50】

 

……50。


俺はクラス中の生徒の好感度を見た

数値はおおよそ40前半から60後半まで


(平均がおおよそ50で、多少の好意があると60まで上がるんだな)

 

てことはよかった……!

まだ全員スタートラインだ!

 

俺は拳を握る。

――ここから下げない。

絶対に嫌われない。

俺は心に決めた

 

 


放課後。

生徒は一斉に帰り出す

(とりあえず俺も帰るか、明日からの生活のこと考えないといけな……)

そんなことを考ていた時


透花がプリントを落とした。

床に散らばる紙。

俺は反射的にしゃがみ込む。

「大丈夫?」

紙をまとめて差し出す。

透花は少し驚いた顔で俺を見る。

「あ、ありがとう、神代くん」

その瞬間。

視界の端で数字が揺れた。

【65→ 60】

 

 

…………え?

 

60?

 

 

え、下がった?

 

 

なにが悪かった?

距離? 声のトーン?

キモかった?

俺なんかに触られたくなかったのかな?

 

俺の背中に冷たい汗が流れる。

透花はにこりと笑っている。

でも数字は【60】

 

やばい。

俺、もう嫌われ始めてる?

「うん、じゃあまた」


俺は急いで教室をあとにした


 

家に帰り、ベッドに倒れ込み、天井を見上げる

 

別に好感度上げよなんて思ってなかったのに

ただ単純に善意で行動しただけなのになぁ


 

明日はもっと慎重に行こう

距離を保とう

話しかけすぎない

笑いすぎない

近づきすぎない

 

嫌われないために

そして、あわよくば友達になりたい

 


天界


「女神様大変です、先程転生させた少年に与えたスキルは好感度可視化ではなく、嫌悪度可視化に間違えてしまいました」


「あらま、まぁ」


「あらまって軽くないっすか?」


「まぁ大丈夫でしょ?性能は逆なだけだしすぐ気づくでしょ?それより、この漫画面白いわね、ふふ」

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