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海神  作者: 葉月 優奈
四話:女スパイ
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俺と薬栗、このエレベーターは二人しかいない。

そして、薬栗 麗良はバーコイ・シスチャニフ。

ボルシュニクの中でも、特別優秀な女スパイだ。

こんなにも小さな少女が、ラビーネ病院の悲劇を起こした女スパイだから驚きだ。


「なんで、そんなことをする?」

「私は、あなたを殺す。このまま生かしておくことは、絶対にできない」

すぐさま、彼女は胸ポケットから小さなスプレーを取り出した。


「それが、エノシガイオスか?」

「そう、全ての人間の呼吸器官をあっという間に破壊する生物兵器」

やはり、エノシガイオスで彼女は二人の人間を殺していた。


「鵤と、若杉はなぜ殺した?」

「二人とも、私に近づきすぎたから。

鵤は、マスターの指示もある」

「随分とペラペラ自供するな」

「あなたは、ここで死ぬから関係ない」

冷たい目で、バーコイは言い放つ。


スプレーには、間違いなくエノシガイオスが入っていた。

手荷物検査も、あれならすり抜けてしまう。

見た目は完全に、制汗スプレーに見えてしまうのだから。


(さて、エレベーターは高速といえ、到着までに2分近くかかる)

バーコイから、何とかあのスプレーを奪えないか。

だけど俺は今、体勢が悪い。

立ち上がることも、させないだろう。

それを感じてバーコイは。スプレーに手をかけた。

無論俺に向けて、スプレーを押そうとしていた。


「そのスプレーは毒ガスだろ。押したらお前も」

「大丈夫、私には抗体があるから」

バーコイは、ためらうこともなくスプレーを押した。

押した瞬間、スプレーからイチゴの香りが漂ってきた。



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