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(BACOI‘S EYES)
全ては、部下の失態から始まった。
日本の『チョウルイベギマ』が、警察に摘発されたことから始まった。
その誤算で、警察が取引現場に絡んできた。
私は、その中で二つの任務を受けていた。
一つは、エノシガイオス携帯機の使用。
使用されたエノシガイオスを見せて、効果を取引相手に示すこと。
殺人は成功した。
私のそばでうろついていた老婆を、私は女子トイレで殺した。
監視カメラもなく、強い空気でかき消されるトイレで仕様に成功した。
もう一つは、『チョウルイベギマ』の裏切り者が吐いた情報。
警察がこの展望室を封鎖し、刑事を送り組むという情報。
取引を邪魔する警察を、封殺させること。
だが、最後まで警察は姿を見せなかった。
そのことにより、取引相手を知らされた私だが取引を見送る決断をした。
私の視界には、グレーのスーツの男性がいた。
反乱軍に所属する、取引相手の波多野だ。
「やっぱり、あんたを探すべきだった」
だが、警察は最後の最後で動いてきた。
この神影が刑事であり、殺さなければいけない相手だった。
私はすぐに走り出した。
刑事の言う通り、ポーチには金具が入っていた。
これ以上、誤魔化す必要もない。
だから、私は走ってエレベーターに向かう。
「逃げるな」
追いかけてきたのは、神影だ。
ほかの人間も反応はしたけど、私には追いつけない。
そのまま走ってたどり着いたのはエレベーターホール。
エレベーターを背に、私はポーチに手を入れた。
向こうも当然、私の動きに警戒していた。
だが、そんな中でチンと音が聞こえた。
そう、エレベーターが到着したのだ。
(このエレベーターで、私は逃げる)
ポーチの中で、私は一つの選択を変えた。
周りには、追いかけてきた8人。
これらを同時に相手にするのは、さすがに無理だ。
8人の中には、取引相手のジョンソンも見えた。
さすがに、ジョンソンをここで傷つけるわけにはいかない。
(これを……)
そんな私が、手に取ったのは発煙筒だ。
小さな発煙筒を、ポーチの金属にこすりつけた。
こすられた発煙筒に、火が付く。
煙のついた発煙筒を見て、私は巻いた。
(放つ!)
私はそれと同時に自分のいた場所に、投げつけていた。




