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ずっと隠していた。
俺が刑事であるということを。
でも、これ以上隠す必要もない。
それに、犯人がやっとわかったところだ。
だが、それでも完全ではない。あくまでこれは俺の推理の域の話。
あとは、ここで種明かしをすればいい。
だから、ここで自供することにした。
「なんですか、あなたは?」伊丹は困惑していた。
「刑事だよ、神影刑事」
「本物?」印南も警察手帳をじっと見ていた。
「ああ、マジ」
「なんで、偽装していたの?」
「それは、犯人が危険な兵器を持っていたからだ。
若杉の件に関しては、本当にすまない」
俺は素直に、伊丹に頭を下げていた。
「謝ったって、瀬奈は帰ってこない」
「そうだな、犯人をここで捕まえよう」
「わかったんですか?それで犯人が?」
「そうだな、犯人はこの中にいるし…証拠も見つけた。
成沢でも、柚乃でもない。
無論、警備員の印南でもない」
「じゃあ、誰が犯人なのですか?」
聞いてきたのは、伊丹。
柚乃もまた、興味深く俺の方を見ていた。
聞かれた俺は、一人の人間を指さした。
「薬栗 麗良。あんただ!」
俺は、はっきりと言い放っていた。
そして、薬栗を指さしていた。




