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海神  作者: 葉月 優奈
四話:女スパイ
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ずっと隠していた。

俺が刑事であるということを。

でも、これ以上隠す必要もない。

それに、犯人がやっとわかったところだ。


だが、それでも完全ではない。あくまでこれは俺の推理の域の話。

あとは、ここで種明かしをすればいい。

だから、ここで自供することにした。


「なんですか、あなたは?」伊丹は困惑していた。

「刑事だよ、神影刑事」

「本物?」印南も警察手帳をじっと見ていた。

「ああ、マジ」

「なんで、偽装していたの?」

「それは、犯人が危険な兵器を持っていたからだ。

若杉の件に関しては、本当にすまない」

俺は素直に、伊丹に頭を下げていた。


「謝ったって、瀬奈は帰ってこない」

「そうだな、犯人をここで捕まえよう」

「わかったんですか?それで犯人が?」

「そうだな、犯人はこの中にいるし…証拠も見つけた。

成沢でも、柚乃でもない。

無論、警備員の印南でもない」

「じゃあ、誰が犯人なのですか?」

聞いてきたのは、伊丹。

柚乃もまた、興味深く俺の方を見ていた。


聞かれた俺は、一人の人間を指さした。


「薬栗 麗良。あんただ!」

俺は、はっきりと言い放っていた。

そして、薬栗を指さしていた。



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