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海神  作者: 葉月 優奈
四話:女スパイ
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046

しばらくして、一階に人がぞろぞろ戻ってきた。

俺はベンチの裏とか、いろいろ調べていた

植え込みの傷は、謎が解けない。

何かを取り付けて、この電気ケーブルで犯人は移動した。


そんな俺も、いつの間にか上にいたグループと合流していた。


(一瞬で殺せる兵器)

危険極まりないエノシガイオスを、犯人は持っていた。

交換する兵器と、兵器のデータ。

波多野のことを、取引相手だと認識していた。


でも、波多野は一人にならない。

俺の目の届くところにいるということ、それが俺との取引条件だ。

おそらく、バーコイも焦っているころだろう。


(唯一危険なのは、エノシガイオスをエレベーターで使われることだ)

それだけは、避けないといけない。

バーコイは、危険極まりない存在。

そして、ボルシュニクはバーコイにおそらくエノシガイオスの抗体を打っているだろう。

最悪、エレベーターで大量殺人を行うかもしれない。


それは、絶対に阻止したい。

下に戻った全員を、俺は見ていた。


(犯人が分かっても、それでも決め手がない)

最大の問題でもある凶器の発見、それだけが残っていた。

犯人が分からないままエレベーターに入った場合は、終わりだ。


最後の最後で、俺は覚悟を決めた。

警備員の印南が、迅速に話を進めていく。


「えー、まもなくエレベーターが開通します」

エレベーターの表記が、動いているのが見えた。

22:30、閉館時間からちょうど30分後。

彼がそういうとエレベーターが、動き出した。

同時に電波妨害も、それにより解除された。


「みなさん、これで無事に終われます。

長かったですが、ご迷惑をおかけしてすいません」

「ちょっと待ってください!」

そんな印南の言葉に、俺は手を挙げた。


「上原さん?」

「犯人が分かった」

「え?」

戸惑う人間をよそに、俺は胸にあった黒い手帳を取り出していた。

それは紛れもない、兵庫県警の警察手帳だった。


「悪いな、俺刑事なんだよ」

その瞬間、上原という名前を捨てて神影 原基に戻った瞬間だった。

そして、その言葉を出しながらも俺は一人の人間を見ていた。



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