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海神  作者: 葉月 優奈
三話:イチゴの香り
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全員の話が、一通り終わった。

アリバイがないのは、三人という結論だ。


一番疑惑のある成沢。

成沢の彼女で、ベンチのそばにいた柚乃。

そして、警備員として一階を歩き回った警備員印南。


「つまりは、アリバイのない3人が怪しいわけだね」

全ての話を聞いた波多野は、まとめていた。


彼は、今俺の協力者だ。

元々は反乱軍の人間で、取引相手だ。

だが、俺の説得により彼は俺の味方に引き入れた。


(実際のところはわからないが、彼は今のところ俺の味方として動いている)

そんな彼も、バーコイの正体はわからない。

直前で本部に捨てられた彼は、俺と手を組むことにした。


「さて、一番怪しい成沢君」

「なんだよ」

「持ち物を調べさせてもらう」

「お前は警察か?」

「持ち物を出せなければ、君がずっと疑われ続けるわけだが」

波多野の言葉に、それでも成沢は腕を組んでいた。


「断る」茶色のジャンパーの彼は、小さなバックを持っていた。

そのバックには、筆のようなモノが飛び出ていた。


「なんでよ、あんたがやったんでしょ?

やっぱりあなたが殺したのよ、この殺人犯!」

「俺じゃねぇ!」それでも成沢は、強く否定した。

伊丹は、必死に成沢に突っかかっていく。


「でも、どうしてエレベーターの前に行ったのよ?」

エレベーターは、カフェの裏側。

丁度、展望スペースの裏側になっていた。

エレベーターは、現在封鎖されていて全く動かない。


(なんで、彼はエレベーターのところに行ったのだろう)

この行為は、疑惑を招く行動だ。

でも彼の行動が正しければ、彼はやはり犯罪は起こせない。

そんな中一人の女が、俺に近づいてきた。


「ねえ、本当にええの?」

「ああ、少し離れる。ここの状況を、撮っておいてくれ」

「オッケー」

俺は一人の女に会話をして、背中を向けた。

俺が話した人間、それは緑のツインテールの女。キナだった。



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