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海神  作者: 葉月 優奈
三話:イチゴの香り
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(WAKASUGI‘S EYES)

私は、下のフロアに買い物をしていた。

22:17。この時間はカフェが閉店時間だ。

というより、この展望台はすでに閉館時間。


だけど、エレベーターの故障によりエレベーターが動かない。

だから私は、先輩の伊丹と共にとこの展望台に閉じ込められていた。


(早く買って、帰らないと)

自販機は展望台の、2階にあった。

展望台三階建て構造の、真ん中のフロア。

一番上の三階は、上りの三のエレベーターだけ。


カフェは一番下のフロアで、下りエレベーターも一番下のフロア。

つまり私は、一つ上のフロアに移動していた。


(先輩はカフェオレ、私はそうだな。コーラにでもしようかな)

展望台の電源は、どうやら生きていた。

自販機もついているし、私は自販機の前で悩んでいた。


(うーん、どれも高いのよね)

なんでこういうところの値段は、みんな高いのだろう。

私が悩んでいると、自販機の裏に影のようなものが見えた。


(誰?)私は、人のような気配を感じた。

感じた瞬間、私はその人影の方に目線を配った。

間もなくして、一人の人間が出てきた。


「あら、あなたは」

だけど、私がしゃべる間もなく一人の人間が自販機の裏から出てきた。

そして、彼女は手に小さなスプレーを持っていた。


「ちょっと、ああっ!」

いきなりスプレーを、私に吹き付けられた。

その瞬間に、私の顔が一気に青白くなった。


(く、苦しい)

声が出ない。

苦しい……呼吸ができない。

胡弓が出来ずに苦しい私は、そのまま地面に倒れていた。

そして、私は数秒もたたずにそのまま息を引き取った。


(ああ、最後に嗅いだ匂いが……イチゴの香り)

私の視界は暗くなり、私は完全に動かなくなった。


倒れた私のそばには、一人の人間がスプレーを持って立っていた。



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