『エイゴウの檻』世界観・設定資料
登場人物紹介
■シルバ(通称:D-09)
年齢:外見14歳前後(実年齢不明)
能力:不死性(致死ダメージを受けても再生)
特徴:過去の記憶を徐々に失っており、痛みと怒りの感情だけが残りつつある。
過去:幼少期に家族を亡くし、その後“永劫”によって実験対象となる。妹の記憶を最後の支えとしていたが、記録執行官によってその記憶も奪われた。
現在:記憶を消されながらも、「自分という存在」を保つために戦い続けている。
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■ミア(E-02)
年齢:外見16歳ほど
能力:不明(現在は“記録に干渉する力”を持つとされる)
特徴:かつて“永劫”の研究対象だった少女。脱走者。記録外の存在として追われている。
過去:ノワール=ルキアと同じ施設で育ち、彼の素顔と本名を知っている。
現在:シルバとともに逃亡中。彼の人間らしさを支える数少ない存在。
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■ノワール(本名:ルキア)
年齢:外見12歳ほど
役職:記録執行官(《永劫》所属)
能力:記憶の鎌で対象の記憶を奪う
特徴:仮面を被り、命令通りに動く処刑人。感情の抑制を受けている。
過去:本来はミアと同じ被験体の少年だったが、組織によって再構築された。
現在:シルバと戦う中で、自我と記憶に揺らぎが生じ始めている。
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■クロノ
年齢:不明(外見30代半ば)
役職:組織《永劫》の幹部/時間因子研究主任
能力:時間制御型の思考干渉(詳細不明)
特徴:冷徹で論理的。すべてを「記録」と「制御」で捉える。
目的:「不老不死の管理」と「記録の統一」。特異体を“例外なく保存・制御”することに異様な執着を見せる。
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組織《永劫》について
■目的
“不死”を科学・魔導的に管理し、永続する秩序を確立するための組織。
特異体(異常な再生・老化停止・記憶固定など)を収容・研究し、その力を国家や財閥に供給している。
■主な機能
特異体の収容/実験/記録
記憶因子・魂の情報化・精神操作などの研究
「不死の維持」による精神崩壊の制御技術
特異体の捕獲・排除部隊の運用(執行官)
■階層構造
1. 記録主:最高指導者。詳細不明。
2. 管理局:因子研究、記録管理、戦力編成。
3. 記録執行官:記録を乱す存在を“処理”する部隊。仮面をつけ、番号またはコードネームで呼ばれる。
4. 技術局:魂や記憶を物質として抽出・保管する研究者集団。
5. 被験体区画:特異体が“生きた資料”として保管される施設。記録球として変換された後、人格を失う。
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用語解説
用語意味
特異体不老・不死・記憶操作・因子持ちの人間。生物兵器としても扱われる。
記録球人間の記憶や魂の一部を保存する球体。永劫では「記録」と呼ぶ。
鎌ノワールが使用する武器。対象の記憶情報を直接刈り取ることができる。
記録の外永劫の制御下にない存在や情報。例外であり、“排除対象”となる。
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物語のテーマ(構造)
主題①:記憶と存在
記憶がなければ「自分」は存在しないのか?
記録されない存在は“間違い”なのか?
主題②:不老不死の孤独
死なないことは、生きることではない。
時の流れに取り残された存在の“痛み”と“再生”。
主題③:人間の温度
感情の喪失が進む中で、誰かの涙、言葉、ふれあいによって“生”を取り戻す物語。