人生は一度きりだから、「書こう」ぜ!
メリークリスマス!
さて、我が家はクリスマス…というより、「くるしみます」の人が出没してしまいましたが、皆様は良いクリスマスをお過ごしでございますでしょうか?
昨晩帰宅しました夫が、39度の高熱により隔離中です。
どうか神様、サンタ様。
インフルだけはマジで勘弁してやってください!!!
さて。本題です。
公開中の
「ナイトシェードの毒薬」 [日間] 推理〔文芸〕2位ありがとうございましたっ!(土下座:12/24時点
こんなに読んでいただけるとは思わず、((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルとしております。
年内に全てのお話を投稿する予定です。
お休みの間の暇つぶしで、ゆるりとお楽しみいただけたらいいなぁなんて考えております。
それから、超短編の「いつか分かってもらえる、などと、思わないでくださいね?」の方なのですが、こちらが知らない間に [日間] 異世界〔恋愛〕ランキング - 短編 4位になっておりました。(12/24時点
総合評価で10000ptを越えていたなどとは知らず、戦々恐々としております。
読んでくださる皆様のおかげです。
そして
エルシャダのおかげです。ありがとう、イーノック。(合掌)
そこから過去作を覗いてくださった方もいらっしゃるみたいで、重ねてこちらで厚く御礼申し上げます。
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さて、タイトルなのですが、
「人生は一度きりだから、「書こう」ぜ!」です。
むしろ、人生は一度きりだから、やりたいことをやろうぜ☆なのですが。
そこに至るまでのちょっとしたお話をさせてください。
現在掲載中の「ナイトシェードの毒薬」。
実は再び、小説を書くことになるとは全く想像していませんでした。
思えば「ナイトシェード」を思いつく、11月の末頃の私は、仕事と子育てと家事が忙しすぎて、心はほぼ廃人のような生活でした。
愉しいことはあるし、家族も好きだし、仕事もやりがいがあるし、おいしいものもおいしいと食べられる生活だったのですが、それでも「本当にやりたいこと」をやれているか?という不安が常に付きまとっていました。
「本当にやりたいこと」なんて考えてるくらいだから相当暇なんだろう、というと、まさにそうなんですが。
本当にやりたいことというのは、やりたくないことというのがまず前提にあって、「やりたくないことを、ただ漠然としている」という状況があるわけなんです。
多分どこかで本業について少し触れたと思うのですが、私の本業は「市場のリサーチ」を含みます。
人の好むもの、ターゲットにとって需要のあるものを必然的に重要視する仕事です。まず前提に「市場の好み」を調査して分析分類し、共通項を見つけて「需要」を検討し、商品を開発し、投入するというような仕事です。
そうすると、自分は「本当は」好きだけれど、一般受けしないという理由から、「本当に好きなもの、やりたいこと」を諦めたり、そうした物事を「隠し」ながら仕事をしていかなければならないわけです。
自分が好きなものと提供したいものが市場に合致すればそれに越したことはありませんが、ほら、私ってものすごく変わってるんで、なかなか一致しないんですよね。(えっへん)
需要の一部分にそうした要素を押し込める場合はよいのですが、自分の好きと市場の好きが一致しなかったり、需要が少ない場合は見切りをするしかありません。コストがかかりすぎて利益が取れない市場からは撤退した方がよいからです。そのため、かなり精神をやられることもあります。
そうした仕事を一三年程続けてきました。
「違和感」やどうしようもない閉塞感を感じつつも、見ないように蓋をして、気づかなかったことをしてやり過ごしてまいりました。
そこへ来て、今年の10月頃スタートの我が家のインフルと某ウィルスのダブルパンチ。(グハァ
まさに、ダイハード的な状況を(←違う)何とか超えながら、このままじゃ一生後悔してしてしまうと思ったわけです。
「人生って一度きりなんだよなぁ」これにつきます。
このままじゃまずい、と思いつつも打開策が一向に見つからんわけで、さてどうするなーと思っていた時。ふと湧き上がる「自分って何だっけ?」という謎の疑問。
「え?自分って何が好きだったんだっけ?」
とここ数年放置していた問題に対し真剣に悩みました。好きなもの、好きなもの。えーと、好きってなんだっけ?ラブ&ピース的な?
好きを他人に合わせていると、自分の好きに鈍くなってしまうって本当ですね。
自分の身の回りの物、服や小物や、鞄や行動。読んでいる本や映画のジャンル。観ているアニメ、好きな声優さん。仕事のこと、家族のこと、自分が楽しいと思うことについて。ひとつずつ検討していきました。結局、人からどう見られるかで買ったものや身につけているものはなく、ちゃんと自分の「好き」で自分を形作っていることがわかりました。
一般受けしない好きなことや多くの人たちと同じ好きがある部分。
そうしてひとつずつ掬い上げていくと、自分という人間のシルエットが少しずつ明瞭になっていきました。
「誰にどう思われても、どうあがいても、好きなものは好きなんだ!」
と吹っ切れたのが、11月25日くらいでした。
そしてある日、なんとなくふと。
そういえば、昔出版社様からDMいただいてたなぁということを思い出しました。
当時趣味でweb連載をしていた小説を電子書籍として連載しませんか?というお話でした。当時は就職活動真っただ中で、まだ世の中が「電子書籍」を知らない頃でした。
食べられない仕事より、「食べられる仕事」を当時の私は選びました。
今思えば、何ともったいないことをしたのだろう?と思うのですが、当時は本当に若くて、先行きもわからない就職氷河期だったこともあり、「両親の」望むように人生を描いていくことが自分にとって良いのだと信じていました。
けれどDMを思い出し、そういえば小さい頃から「お話」を考えて、話したり考えたり書いたりするのがとても好きだったことを思い出しました。自分の「作り話」によって「聞いてくれる人が楽しい」「面白い」と言ってくれたり、「笑顔になってくれた」というささやかな思い出が蘇ります。
なろうさんも、他のweb小説掲載サイトもなく。
HTMLで自作のホームページを作って、小説を公開していたり、公募していた頃。
めちゃくちゃ楽しかったなぁ。
そういえば、かつて置きっぱなしにしたあの作品たち、どうなったんだろう?
そう思い、再び見直すと、「ひどい出来」に失笑するしかありませんでした。
今以上に未熟の塊の、ごつごつの原石だったのですが、ああ、自分はすごくあの時楽しかったんだなぁと思い至ったんです。あれからもう10年以上経ってしまいましたが、あの頃の未熟さが、今の私に繋がっているのだと思うとなんだかとても不思議な気持ちです。
様々な経験をさせてもらいました。
いいことも悪いことも。
楽しいことも悲しいことも。
悔しいことも。
航空自衛隊に入ってみたり、クリーニング屋さんに就職したり、スーパーで深夜バイトしたり、バイトを五つ掛け持ちしながら大学行ったり、小論文の添削したり、百貨店の社員になったり、コーヒーの焙煎したり、英語で海外の人と楽しく話しながら仕入れをしたり、出展したり、出産したり、入院したり。
そのすべての経験を、もう一度未熟なりに練り直し、本当に自分が好きなものを一度最後までちゃんと書ききってみよう。走って、最後まで終わらせてみよう。
そうして生み出したのが、「ナイトシェード」でした。
ナイトシェードの毒薬は当初「毒草園の管理者」というタイトルでした。
漠然としたアイディアを11月30日にふと思い至り、2日かけて久々に夜更かしをして練り上げ、12/2から仕事をしながらコツコツ書きはじめた作品でした。
その途中、そういえば「あのアカウント」どうなったんだろう?と放置していたアカウントをなんとか苦心して特定し、再ログインに成功すると、一通のメールが。
かつて自分が書いて応募していた作品が箸とか棒に引っかかっていた、のに、気づかなかったという事実を知ります。(第二回お仕事コンテスト受賞候補だったそうです)
出産と+2人育児に入院が重なり、チェックできていなかった自分の愚かさに愕然とした12月でもありました。
心廃人生活がなければ「自分」にもう一度目を向けることはなかったでしょうし、もう一度書こうとは思わなかったでしょう。粗削りすぎる。本当にそう思います。
けれど、清々しい程楽しかったのです。
DMを思い出さなければ、ナイトシェードは生まれなかったし、私は「物を書くこと」を一生諦めていたと思います。そして、今際の際に「やっておけばよかった」と後悔したのだと思います。
人生は一度きりです。
やりたいことを、とことんやる。
後悔に繋がったり、恥ずかしい思いをするようなこともたくさんあるけれど、やらなかったよりやった後悔の方が未練はずっと少ないのだと思います。
だから、書きたいのなら自由に「書こう」ぜ!自分を表現する方法の一つとして「楽しもう!」ぜということなんです。
さて、今年もあと一週間。
たった6日しかないなんて、信じられない雲井です。
皆様はどうぞ、お体ご自愛の上
あたたかくして良いお年末をお過ごしください!
ありがとうございました!
12/26より、Xにてプレゼント企画をスタートいたします。
新連載も引っさげて前向きな後悔を思いっきり楽しめる人生にしたいと思います!
よいお年を!
くもいさほ