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必見!1ヶ月で6億金貨稼ぐ方法!トロールと呼ばれたNPCである俺はバグって村社会から追放されたが肝臓検査で成り上がる!〜個人的には味噌汁にはなめこ×アサリが最適解だと思う〜。P.S魔王討伐します  作者: 出版社に渾身の力作持ち込むも編集者とやらにズタボロにこき下ろされて精神崩壊し隔離病棟に10年ぶち込まれた俺、しかし夢で練り上げた全力の力作をなろうに載せて大大大逆転する〜いまさら後悔してももう遅いぜ〜


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ヘイトスピーチ

ににににせんもじぃ!?

夢を見ている、そう自覚できるようになるほど何度も同じ夢を見た、このゲームのアーリーアクセス時のイベントの夢、まだストーリーが制作されておらずできることも限られマップも名前の着いていない都市がひとつといくつかのモンスターが出現するマップ、そしてひと握りのイベントとプレイヤー同士のPVP戦闘しかコンテンツのなかった頃の夢だ。


「計画通りにやれば勝てるはずだ、行くぞ!」


俺たちNPCはまだ所属する組織が決まっていなかった、おおまかな職業やステータスは決まっていたもののとりあえず都市に置いておかれただけのNPCである俺たちがどこに配置されるのか、どんな役割を持つのか、それをこのイベントで決定されるのだ。


戦闘大会、たった四文字のイベントは正式リリースの8日前に発生した、その内容は自動で振り分けられたNPCと冒険者がおよそ25人のチームを組みトーナメント式の大会に挑むという物、この大会の結果で俺たちNPCは正式リリース時のそれぞれの役職が決められる上、冒険者達は順位に応じた報酬を得ることになる。


俺たちNPCはひとりひとりが高度な人工知能に制御された"意志を持った"キャラクターだ、人並みに思うところもある、適当な村の村人よりは重要なイベントに関わるようなカッコイイNPCになりたいというのは当然の意見だった。


7日間の間に俺たちはこのゲームのアーリーアクセス期間の集大成を詰め込んだ、考えられた戦術と緻密な連携を作り上げた自信がある、確かな絆も構築された。


だが結果は初戦敗退、俺は仲間たちからゴミトロールと呼ばれた。


トロール、つまり戦いを敗北に導いたキャラクターと呼ばれるに至るまでの経緯が思い出せない、俺は本番にどんなミスをしたのだろうか、実際のところ俺が今住むバケモン村には数人の村人しかいない、そこに住むNPCの名前はそれぞれの役職そのままになっている、いくらなんでも適当すぎるだろう、仲間だと思っていた相手にこんな扱いを受けるほどの戦いをしたのだろうか、何も思い出せない。


夢の中で仲間たちから批判の声を浴びることにももう慣れた、そろそろ目を覚まそう……


「そんなに言うことないだろ!」

思わず飛び起きてしまった、今思い出してもあいつら容赦なさすぎる、人によっては自殺を選びかねないほどの暴言だった。


目を覚ました場所は自分の家、兼テンインの雑貨屋である、雑貨屋の奥に二人で住んでいるのだ、結局昨日は拳とはまた今度剥製集めを手伝うという約束をして別れた、そして決意を固めて自分の家に戻ったのだ、テンインに本当のことを話す、それで受け入れて貰えなかったら……いや、それを考えるのはやめよう、きっと何とかなるだろう。


2階から降りてテンインの部屋をノックする

「はいは〜い、ムラビト?昨日はどこいって…眩し」


忘れていた、俺はイカヅチ化していたのだった、体は強く発光している。


「テンイン、訳あってこうなっちゃったんだ、その話もしたい」


俺たちは向き合って座り、話をした、少し長い話になったがテンインは真面目に聞いてくれた。


「〜ということなんだ」

「……すごーい」

アホ面を晒している、どうやらまだ飲み込めていないだけのようだった


根気よく最初から説明すると突然テンインが口を挟んだ


「じゃあもしかしてムラビトがそうなったのは私のせいってこと!?」

「なんでそうなるんだよ!?」

「だって昨日の朝ワカメが入ったお味噌汁を一緒に食べたじゃない…」

「そんなこと関係ある訳……あるのか?いやない!そもそもバグの原因なんて俺たちに分かるわけないだろ!テンインのせいじゃない!」


それからおよそ1時間かけてうろたえるテンインを宥めた……


「それでいつまでモンスターの姿になってるの?冒険者に見つかったらレポートされちゃうよ」

「!ということはお前はレポートしないでくれるんだな!?」

「まあ私はNPCだし、そもそも出来ないんだけどね」

「……お前は冒険者じゃないか」

「違うよ?」

「いや「NPCだよ?」


……テンインはロールプレイに凝るタイプなのだ、緊急時でもなければプレイヤーであることをなかなか認めようとしない。


「ごほん、とりあえず拳の剥製集めを手伝ったら適当に目立たないモンスターの姿になろうと思う」

人間になる手もあるけどコピー元がいるとそれこそドッペルゲンガーと間違えられる危険がある……ん?待てよ?拳の姿を借りるのもありだな、今度聞いてみよう

「拳さんって確かさっき言ってた冒険者の人?」

「そうそう、イカヅチを剥製にしたいんだって、誰も手に入れたことの無いどころか存在も知らない激レア剥製だとか」


確かに雷が実はモンスターだなんて大発見だし、そんなイカヅチを捕まえるためにイカヅチ化した俺が役に立つかもしれないという話だ


「それ、私も行くよ」

「そうか?まあ多い方が楽だろうしな」


こうして俺たちは準備を始めた、こころなしか久しぶりに日常が帰ってきた気がした……俺は発光しているが

テンイン→ᕦ(ò_óˇ)ᕤ


【用語】

『ステータス』

キャラの能力を表す数値、筋力、魔力、速度、のように多岐にわたっており、様々な要因で決定されている

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