このビームの威力は10000000000000000000 0KJで街すらぶっ飛ばす
「あ、終わった?今のなんだったんだ」
俺は気づくとギルドの拠点に移っていた、船にビームを撃たれたあとなぜか謎のムービーを見せられていたんだった。
少し体を動かす、さっきまで俺が入り込んでた体は正直ちょっと窮屈だったからカチンコチンだ
「アイツらは…お」
3人からグループ通話の招待が来ている、ついさっき来たばかりなので恐らくみんな同時に目覚めたんだろう、さっそく通話に参加する
「カジヤ、君は今どこにいる?」
「俺が今参加してるギルド、散々な目のギルド拠点だ、お前らは3人とも同じ場所か?」
「あぁそうだ!俺たちはダンジョンの入口近くに簡易キャンプを作っているからな!カジヤ!君もこっちにリスポーン地点を移さないか?」
確かにそっちの方が便利かもしれない、簡易キャンプがなくなったら自動でリス地はギルド拠点に戻るんだから取り返しがつかないことも無い、パーティー経由で簡易キャンプをリスポーン地点に設定する。
「OK、今そっちにリス地設定した、これから歩いて向かうわ」
「あぁいやその必要は無いぞ、カジヤ、今の周りの状況をなるべく丁寧に説明してくれ部屋の配置とか。」
テルが突然そう言ってくる、こいつはそんなに意味の無い事をやらせるタイプでは無いのでとりあえず従うことにした。
「え〜と、今拠点の建物の玄関からすぐの部屋で…正面に窓がある、でかいの」
「分かった、どうだ嵐、出たか?」
「あぁ、散々な目はギルド拠点の場所を公開にしているんだな、バロランの25区、13番地、103.4:256.3、カジヤの言っていた窓は東向きだ、行けるか?」
「もちろん問題ない、今からそっち行くからそこを動くなよカジヤ」
どうやら俺の所まで迎えに来てくれるらしい、お言葉に甘えて…うん?空になにか黒いものが、近づいてくる、窓を突きやぶって
「あ」
俺の脳天に1本の白羽の矢が立った、一気に体力ゼロ、即死して気づけば簡易キャンプのベッドの上で3人が上から見下ろしている。
「おい…事前に一声かけろよ!ビックリするだろ!」
この手のMMOには珍しくパーフェクトプラネットにはワープ機能もそれに準ずるアイテムもない、そのため死亡してリスポーン地点に素早く移動する通称『デスルーラ』は常套手段だ、気を利かせてくれたテルが簡易キャンプから俺を狙撃…してくれたのだろう。
「すげぇけど!避けたらどうすんだよ!」
「何言ってるんだ?その時はもう1発撃てばいいだろう!」
蒼月が横から口を挟む、さも会心のアイデアを披露したと言わんばかりだ。
「こいつはもう1発撃てねえだろうが…!」
「なるほど!ならその時は代わりに俺が撲殺しに行こう!」
…その案は下の下の下だ、まずバロランは戦闘不可能なため撲殺できない、で外に出てそれをしたとして蒼月は帰る方法が無い、というか蒼月が来るより俺が行った方が速い、どれでツッコめば正解なのか?それが問題だ。
「…もういいや、でどうすんだよ?」
「あぁカジヤ!それについていろいろ話そうと思っていたんだ!あのムービー、みんなはどう思った?」
嵐が議題を発表した、なるほどこれについては考えものだろう。
「俺たちがダンジョンであった蟹の魔人…やつの過去を見せられた、と言ったところじゃないか?」
テルがそう言った、蟹の魔人にあたる人物はテルが入っていた人物、キンラになるだろう。
「あとの3人はこれから出てくるのかもな…つまりボスである海の神の前座にあの4人が出て来るんじゃないか?」
「あぁ、そんな感じかもな、でもその前にもっと考えなきゃ行けないことはあるんだ」
嵐が言う、俺たちがあのムービーについて考えなきゃいけないことはこの内容よりそのムービー自体の概要についてだ。
「なんであの映像を見せられたかについてか!やはりダンジョン内で死亡することが条件なんじゃないか!?」
「それは違うぜ、俺はお前らより先にあの蟹魔人に殺されてる、その時はムービーなんか無しで帰された 」
「だがカジヤ、お前は1人で殺されただろう?あのダンジョンのパーティー入場制限は4人、あのストーリーの登場人物も4人だ、4人で全滅した時に見られる設定だったんだろう」
テルがそう補足する、これはいかにもありそうなこと仮説だ。
「そうだな、とするとあの映像にはなんの意味があったのか見えてくるな」
嵐の意図するところを読み取る、あのムービーにはダンジョン攻略に関するヒントの役割があったんだ。
「まず最初にそもそもあのダンジョンは探索に時間制限がある上、その主目的はオリハルコンの採掘、1時間の間にプレイヤーはダンジョンの浅い部分で既に発見した鉱脈を回ることを目的にする、だから深部の地下への階段を見つける奴は少ない」
「ダンジョンの序盤の敵はすぐ逃げるカニばかりで死ぬ要素はない!最寄りの都市であるバロランまで来られるプレイヤーなら中で寝ていても死ぬことは無いだろう!」
「攻撃性の高い敵が棲む地下に降り、4人で揃って死んだ時にあのムービーを閲覧出来る、その条件を満たしたプレイヤーは数少なかったはずだ、むしろクロト財閥は隠そうとしていたのかもな、あのダンジョンが攻略された時にもしもダンジョンが消滅した場合、多くの鉱物資源を失うことになる、だから時間制限を」
俺、蒼月、テルの3人で情報をまとめる、そして嵐が議論を進めるべく口を開いた。
「あのムービーにはダンジョン攻略の情報が眠っている、というかそのままダンジョンの設定だったということは、あの4人とおなじルートを通ればボスの元へ行けるということだ、罪を犯したものが導かれる…そういえば蟹の魔人、ボスのキンラも罪について言及していた、やはりカルマ値を下げることだろう!ダンジョンの壁が絶えず動いていたのも海を再現していたからでは?カルマ値がマイナスのプレイヤーは勝手に導かれるようにダンジョンの奥に進めるのかもしれない!そして壁の色が違う奥へも…本来はカルマ値が低い人だけ入れるんだ!」
そういや俺たちはドリルでズルして入ったんだったな…ともかく嵐が出した結論はいかにもそれらしいもので、ようやく全貌が見えてきた、あといくつかの謎を詰めれば完璧だろう。
「じゃあそれがいままで発見されなかったのはなんでだ?鉱山に立ち入るプレイヤーは多い、地図を買わずに適当に突き進んで運良く階段を見つけ、そのまま降りて全滅するパーティーも、1つくらいは現れそうなもんだろ?」
「え?えーとそれは?うーん、たまたまかな?私たちが初めてだったんだ」
「…いや、俺達には時間制限がなかった、恐らく運良くあのムービーまでこぎつけても時間が足りなければ意味が無いんだ、あのムービーから罪関連の情報を得られるまで体感40分ほどだった偶然では20分で地下にたどり着き死ぬまで漕ぎ着けない、ムービー閲覧中に拠点に戻され、再入場の金貨が足りず断念…そんなところじゃないか?」
そう考えるとこのダンジョンの情報料は極めて高い、階段を見つけるだけでも何度も入場料を払わなければいけないことを考えると発狂モノだろこれ、こいつらは一体何百万金貨溶かしたのだろうか、って俺はその数十倍の1億金貨稼がなくては行けないのだが…
一瞬放心していると嵐が手を叩き、立ち上がる音で現実に戻される。
「さあみんな!カルマ値下げてもう1回突撃するよ!次こそ栄光をこの手に!」
「…ん?カルマ値を下げるとはどうやるのだ!?犯罪しなきゃ増えない数値だぞ!どうすればいいんだ、まさか強盗とか?」
蒼月の言う通りだ、俺としてもあんまり非道なことはやりたくないんだが…
すると待ってましたと言わんばかりに嵐が満面のドヤ顔で話しかけてくる。
「ふふ!知りたいか?私が見つけた方法を教えてやる!いいか?カルマ値ってどうしたら下がると思う?」
それを今聞いてんのに…
「悪行?」
「違う!」
テルの言うことを一蹴し、嵐がメニューを開く。
「カルマとは実は宗教関連の数値でな!法典に書いてある禁行を破らなければ下がらない!」
「え、俺無神論なんだけど」
「そうだな、全てのプレイヤーやNPCは特別な出自でなければデフォルトの冒険の神、『テテロテ』に従事している、テテロテの禁行は主に冒険の邪魔をすることやNPCに危害を加えること、冒険者の利益を損なうことはカルマ値の減少に繋がる、メリットはステータス上昇補正や冒険中のイベント発生率の上昇、1番大きいのは神聖魔法を使用可能にすることだな!使わなきゃ関係ないんだが、テテロテ以外の神や、無信仰では神聖魔法は使えない、そもそもテテロテの力を借りるという設定の魔術だし」
「ふーん、じゃあカルマ値を下げるにはテテロテの法典に書いてある禁行を破ればいいのか」
「あぁ、だが効率が悪い、だからもっと良い方法がある、別の神『黎明』に従事しよう、いつでも戻れるしな、テテロテは復信を認めている」
「ふむ、その黎明というのはどういう神なのだ?」
「さぁ?よく知らないストーリーも難しかったし、信仰特典もなんか不透明だし、でも便利なんだ、ほら見てくれ、黎明の法典」
「お、どれどれ?」
どうやら神々の法典はメニューからいつでも閲覧できるらしい、みんなで身を寄せあって黎明の法典の禁行を覗き込む。
「結構色々あるな」
「今大事なのはこの3つだけだ」
『黎明の神のみが唯一この世を統べるに相応しい、他の神を信仰した過去の在りしものが黎明の門をくぐる時、その身に罪過を負う』
『黎明の神は最も尊き存在でありいかなるものも侮辱してはならない、神を侮辱することは許されざる罪であり決して逃れられない罰を受けることになるだろう』
『黎明の神に背を向ける事の罪深さは言うまでもない、黎明の神を見放し、背信を働いたものはその身に罪過を負う』
「つまりどういうことだ!?」
「あんな蒼月、こりゃつまり…説明しなきゃダメか?」
「いや大丈夫だカジヤ、さくっとまとめると他の神から黎明の神に鞍替えした時、黎明の神をバカにした時、黎明の神を信じるのを辞めた時にカルマ値を下げられるということだ。」
結構束縛強めの神様って訳だ。
「そうか、なら早速そうしよう」
「え!?まじかテル、ちょっと早くね!?」
テルが信仰の変更を押した、すると突然光が天から降り注ぎ、1柱の神が現れた。
「こいつが黎明か!?」
「違くて、この子はテテロテちゃんだね」
「あ、そうなの」
その子は見たとこ10代半ばの子どもで、薄茶色の神を2つ縛りにしている、月桂冠を被り、白い服に身を包んでいた。背中からは4本の羽を生やしている。
「皆さん、別の神様の元でもお元気で!」
笑顔のててろては突如背後からクラッカーを取り出しパンと鳴らしたあと天に帰って行った、さらに立て続けに別の方向から天の光が差し込み別の神が現れる。
「なんつーシュールな演出、てか人間じゃねえ!?」
白く淡く光る球体に2つの黒い目、また2本の骨で出来た小さなヒレが生えた存在だ。
それはごとりと地面に落ちる。
「浮遊機能は付いていないのか、撃ちがいがないな」
確かに、テルの言う通り浮いてないから簡単に撃てそう、いやそういう問題か?威厳とか…どこやっちゃったんだこいつ?
「偉大なる黎明に気づくことが出来たのは良いが、あまりに遅かったな、新たなる我が信者達よ、我が身を省みるが良い」
そいつがそう言うと3人のカルマ値が下がったのを確認した、そうか、俺にはカルマ値が無いんだった。
「やーい、ザコ神、進行するメリット0、弱い、法典すかすか」
「嵐、侮辱ってそれで合ってんのか?」
「貴様何を考えている!?絶対に許さんぞ!#/kuくあせふじこ!」
めちゃくちゃ効いてる…
「信仰戻すぞ」
テルが進行を戻すと、何か口汚い叫びを上げる黎明が空に戻っていき、交代にテテロテがまた降りてくる。
「こんにちはー!戻ってきてくれるんですね?よろしくお願いします〜一緒に頑張って冒険」
「テル!俺はまだマイナスに足りていないぞ!」
「そうか、ではもう一度」
「あれ〜?」
テテロテがまた上に昇っていき、黎明が降りてくる。
「おお!貴様ら!もう反省したのか?許そう、これからは我のことを」
「もう十分下がったぞ!」
「分かった」
「きさまら!何をしているんだいったい!キェーーー!!こんの…!神の威光を知るがいい!」
「お、おい、やばくね?」
黎明が何かチャージし始めた、ギラギラと光る何かがこちらに差し向けられる
「かつて1つの都市を滅ぼした光を受けよ!」
「うわーーー!嘘だろぉぉぉぉ!?!?」
巨大な光が簡易キャンプの中を暴れ回った。
「あの〜〜大丈夫ですか?」
「ゲホっ、テテロテ様、大丈夫です、ははは」
「嵐、この方法は次からやめよう!ものすごく痛かった…」
蒼月は痛い目を見たようだ、はよ切れ、痛覚
「ふん、まあいい、さあ行くか?お前たち」
「おうテル、死亡ペナルティがなくなったらな…」
一先ず休憩ということになった。
【法典】
『テテロテ冒険譚』テテロテの法典の1部、テテロテ様の冒険譚が綴られている、伝説のアイテムをこの地のとある場所に残してきたらしい。
『テテロテの禁行』
他の人に迷惑をかけないこと!
悪いことをしたら反省しなさい!
酢豚にパイナップルを入れるなんて!?
こら!私にカエルを投げないで〜!!
テテロテ法典の1部より抜粋。
『黎明が来たる』黎明の法典の1部、黎明が生まれ、神として祀られるまでのことが綴られている、登場する地名、人名などはゲームに登場しないため、一説によると全部黎明様の妄そ
『黎明の背泳ぎ』黎明の法典の1部、効率的な背泳ぎの仕方が事細かに記されているが、球体に2本のヒレを持つ生物でないと真似出来ない




