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必見!1ヶ月で6億金貨稼ぐ方法!トロールと呼ばれたNPCである俺はバグって村社会から追放されたが肝臓検査で成り上がる!〜個人的には味噌汁にはなめこ×アサリが最適解だと思う〜。P.S魔王討伐します  作者: 出版社に渾身の力作持ち込むも編集者とやらにズタボロにこき下ろされて精神崩壊し隔離病棟に10年ぶち込まれた俺、しかし夢で練り上げた全力の力作をなろうに載せて大大大逆転する〜いまさら後悔してももう遅いぜ〜


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ジャッジメントオブジャスティスウィズジハード

前回のあらすじ

カジヤはオリハルコンを採掘中、謎の侍とエンカウントした

カジヤは再び『幻想希石の大鉱山』の前に来た、門では今日も元気に門番が法外な額をプレイヤーから奪っている。


「おっ!この前のやつ!嵐だっけ?」

「やあカジヤ君、待っていたよ、こっちは私のギルドのメンバーだ」

そう言って嵐は2人のプレイヤーを紹介した…というか1人見た事あるな

「おぉ!こないだの弓使いじゃねえか!あん時は助かったぜ!命の恩人だな! '` '` '`」

「ん?」

男は俺のことなど忘れているようだ、なかなか器のでかいヤツ


「ほら!バロランの前で鳥に襲われてた俺たちを助けてくれただろ!」

「あぁ、そういうこともあった、あの時は俺の正義の一矢が1つの旅団の運命を救ったのだ、改めてよろしく、俺はテル」

「知り合いだったなら手間が省けていいね、その弓使いのテルとこっちは武闘家の蒼月黄緑(そうげつきみどり)

「よろしく頼むぞ!なんせこれから苦楽を共にする仲間だ!」


武闘家の名前は漢字四文字、ほぼ某イラストレーターである、とはいえいちいち食いついてたら始まらないので話を進めることにするが。


「おう!よろしくな!で俺を待ってたってのは?」

「単刀直入に言おう、私たちのパーティーに加わってダンジョンボスと戦って欲しい」

「ボス?幻想希石の大鉱山にボスはいねえんだろ?」

「発見されていないというだけだ、このダンジョンは大部分が未踏破のままになっているということは知っているだろう?」


確かに鉱山には未探索部分が多い、しかしだからと言ってそこにボスが隠れているとは考えづらい。


「……この鉱山には宝箱が出ないし、どこを掘り起こしてもボスについてのヒントが無い、典型的なボス無しダンジョンの特徴だぜ?」

ボスがいないダンジョンはそんなに珍しくない、このダンジョンに至ってはむしろいたらびっくりする程だ。


「宝箱が少ないことは確かにボスのいないダンジョンの特徴だけど、全く出ないのは結構珍しいんだよ、恐らくそれらは全てクロト財閥が回収している、という設定のダンジョンなのだろう、似たようなクロト財閥が管理するダンジョンも宝箱が出現しない、ボスのヒントが出ないことにも説明をつけられる、ダンジョンモンスターとボスの間には関係があるのは知ってるだろう?ご存知の通りこの鉱山のモンスターは体力が減ると即座に隠れて逃げるという生態を持っている、それがボスの隠蔽体質という設定を暗に示しているのさ、このダンジョンには陽光を遮る天蓋に覆われた大地の底に這う怪物がいることをな!」


それなりに荒唐無稽な内容だ、この理論は大抵のボス無しダンジョンに適用できる内容であり決して今彼女がしているようなドヤ顔ができるほどの考察では無い。


「こじつけだな、信憑性がないし、そんなことを調べるために100万金貨も払って未探索部分を歩き回るなんて馬鹿げてる」

「そんなことは無いぞ?このダンジョンの中で奇妙な夢や幻覚を見たという噂はそれなりにある、それにやる価値はあるんだ、私たちにとってはな」

「一体どんな価値があってなんのためにそんなことやってるってんだ!?」


嵐は1呼吸置いて胸を張り堂々とドヤ顔で言った。


「それは私たちがギルド『DYGODN(ドヤガオ団)』だからだ!私たちは誰も発見すらしていなかったボスを討伐して世界にドヤ顔する!」

それにテルや蒼月黄緑も同意して続く。

「そのためなら1回100万の金貨を払う探索も怖くない」

「痛い思いすることもな!ははは!」


「ば、ばけもんじゃねえか……」


【幻想希石の大鉱山内】


「DYGODNの入団条件はドヤ顔を愛すること、自分のドヤ顔に恥じないだけの縛りを設けること、君はどう?入団する気はあるかな」

「ねえけど、縛りって例えばどんなんだよ」

「私で言えば目隠しをしていることかな、なんにも見えないよ」


現に彼女は迷宮に入ってから何度か壁にぶつかっている、人間の過剰適応とは恐ろしいものでぶつかっても何事もなく方向転換しながら話を続けるのだ。


「こっちの蒼月黄緑は痛覚を共有させてフルダイブしている」

「よく勘違いされるがMではないぞ!強い精神を育てるための試練なのだ!」


軽く言うがとんでもないことである、本来操作キャラクターがダメージを受けた時は痛いという情報だけを与えられている、つまり実際の体が痛みを与えられることはない、『あ、今なんか当たったんだな』と感じるだけである、だがゲーム内で生成されたそれを実際に脳に処理させる、恐ろしい話だ、つまりこの蒼月黄緑という男は死の痛みを味わったことがあるのだろうか。


「嵐、俺は何を縛っているんだ?」

テルが嵐に聞く、俺が聞きたいところなんだが?

「テル、君は矢を1本しか持っていないじゃないか」

「それは縛りでは無いが」


どうやら彼らの間にも認識に齟齬があるようだ。

「まあ私たちは大体そんな感じだ、どうかな?」

「いや入らねえって、もうギルド決めたし、縛りとかめんどいの嫌なんだよな」


「そうか、まあ少なくともボスを倒すまでは仲間だ、それまではよろしく、道中のオリハルコンは全部拾って行っていいから、『気裂き』」


そういうと嵐は構えを取ると刀を1振りし、鞘に戻す、一拍遅れて風圧と共に斬撃が飛んだように遠くのモンスターが真っ二つ、オリハルコンがドロップする、あのあと少し話し合い未探索地点までの鉱脈、モンスターのドロップを全て俺が貰う代わりに、そこからの探索を手伝うということになった。


「あんな遠くのカニの音が良く聞こえたな」

何故か矢を打たないアーチャーであるテルが言う、本来はこの男が遠くのカニを仕留める役割だろう。

「まあな、カニはハサミの音が聞こえるから、チョキチョキ」

そういって嵐は両手をチョキにして動かした、正直至近距離でもそんな音は聞いたことないが、すごい聴力だな。

「嵐!地図にない所まで来たぞ!ここからどうするんだ?」


蒼月黄緑が地図を見ながら言う。

カジヤと3人が使っていた地図を書き足した結果探索済みのエリアはかなり広がった、時折食い違いもあったからそこの修正は必要だが。


「よし、全員自分の担当は覚えてるな?ばらばらに地図を埋めるぞ、時間が切れたらダンジョン外で合流して書きあわせる、カジヤは自分の位置が分からなくならないように気をつけてくれ」

「おーす」

「了解!」

「分かった」


「残り時間は20分ってところだな、GO、みんな」

「よし黄緑、『鴨撃ち』したいから2回刺されてくれ」

鴨撃ち、テルが道中語った最近習得した便利なスキルらしい、その条件は矢で2回対象を刺すこと…

「痛いのは嫌だ!」

「じゃあカジヤ、借りを返せ」

「それはもっとちゃんとした時に返す!」

俺は逃げるように壁をすり抜けて逃げる、壁の裏から彼らの声が聞こえた。

「じゃあ嵐」

「しょうがないにゃあ……うっ、お腹刺さなくても良くない?」

どうやら快く受け入れた嵐に対して容赦なくぶすぶすいったようだ。

「はは、刺されてやんの、お〜し!探索開始だな!」

「聞こえてるぞカジヤ!」

こっちは聞こえないふりして、どんどん壁を抜いて探索する、ダンジョンの鉱石の場所をメモするため製図スキルもそこそこ伸ばしてあるんだ、俺は。

「……壁抜いて右左、壁抜いて右左、空間

、つき伸ばして壁抜いて右左、壁抜いて……右左、通路、左右抜いて確認して……進んで……って………………………………行き止まりか」

壁を抜くバグには限界は無い、しかし今いる場所は壁に突入して1分ほど歩いても先に出ない、ダンジョンの壁の最奥と考えても問題ない厚みだ。


「ん〜、戻るか、みんなもそろそろ前に戻る頃だしなあ」

俺は地図を埋めながら戻る、報告すべきことが多くありそうだ。


【幻想希石の大鉱山の門前】


「戻ったか、カジヤ」

「おう、ちょっと遅くなって悪かったな3人とも」

「問題ないぞ!カジヤが戻るのに時間がかかるのは仕方ないことだからな!」


黄緑の声量がバグっているせいで門番が一瞬こちらに目をやる、不法侵入してる身としてはぎょっとさせられるものだ、今の会話からバレようはないからあえて堂々とするが心臓バクバクである。


そんな俺の気も知らずにおもむろにテルが地図を広げて話し出した

「早速で悪いが地図をかきあわせるぞ」

俺たちは黙々と数分間ひとつの地図にそれぞれの探索結果を書き込む、するとなんともしょっぱい全容が明らかになった、ここから突然びっくり細道からの空洞が明らかになりでもしなければ……

「これはもう端に到達したと言っても問題ない結果だろうな」

「うむ!1時間程度で端に到達できるようになっていると考えれば自然な結果だな」

「……」

嵐はこの結果にショックを受けたようだ、それもそのはずだろう、既に地図にボスがいるような大掛かりなスペースは無い、だが俺は空気を払拭するために話し始める。


「まあ落ち着けよ、俺の昔持ってた地図の話なんだけどさ」

「カジヤの?」

「食い違いが多かっただろ?どっちが正しいにせよそこは未探索じゃないから今までは放置してたけど、今日戻る時にそこを確認してみたんだ」


「だから遅かったわけか、それで何か分かったのか?」

テルが話すように催促してくる。

「急かすなよ、結果から言うと俺の地図が間違ってた、鉱脈は変わってねえけど壁はむしろ合ってる方が少ないくらいだ、壁を抜けていたから気づかなかったんだけどな」

「それはつまりカジヤはエンデ商会に偽物を掴まされていたということか!?許せんな!」

「そんなわけないだろ、昔はこれで確かに合ってたんだ、この地図を使って採掘してたんだから、これが何を意味するかわかるか?」


嵐が答える。

「……ダンジョン内の構造が変化している?」

「多分な!それで間違いないだろう」


「なるほどな、少なくともこのダンジョンにはまだ何か隠されていると考えるには十分じゃないか?」

テルが言った、もう少し遅ければ俺が言っていたことだ。


「だから嵐、そんな顔すんなよな」

「私がどんな顔してるって!?このダンジョンに目星をつけたのは私なんだからな!やはり何かありそうじゃないか!私がするべき顔なんて1つしかない!」

嵐は今日1番の渾身のドヤ顔で言った。

【スキル】

『気裂き』嵐が使用した刀を扱うスキルの1つ、気裂きには多くの派生技がありひとつの巨大な流派になっている。刀気を消費して遠距離の敵に通常攻撃が出来る、刀気で裂くから気裂きなのか、大気を裂くから気裂きなのかの議論は未だに決着がつかない。


『鴨撃ち』攻撃を受けずに2度敵に矢を当てると発動するパッシブスキル、速度が上昇し弓の連射速度が向上する、テルにとっては後者の効果は無用の長物

【用語】

『刀気』刀気を消費して技を発動できる、刀気の性質、最大値、回復速度などは刀ごとに設定されており、装備した刀によって戦い方が変わるのがこの武器種の特徴。

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