クリスマスイブのゆめのなか 〜 いねむりサンタのネミーじいさんと、ねぼすけトナカイのスゥスゥ 〜
北極の果ての果てよりとおい向こう、氷の野原にサンタクロースの村がありました。
そこには大勢のサンタクロースとその仲間たちが住んでいます。
みんなクリスマスに向けて、せっせとはたらいておりました。
おもちゃ工場のこびとたちは、あたらしいおもちゃを作るのが楽しくてたまりません。
なかには、にんげん世界にそろりとまぎれ、あたらしいおもちゃを開発しているこびともいます。ちゃんとまほうを使ってにんげんのすがたをしているので、だれもこびとだとは気付きません。
トナカイたちは、クリスマスイブに世界中をかけまわるのが、まちどおしくてたまりません。
途中でつかれて走れなくなったりしないよう、一年中体力づくりをしています。毎日しっかり干草を食べ、トレーニングを欠かさずに、きそく正しくくらします。時には、だれが一番たくさんプレゼントをソリにのせれるかとか、地球一周レースで競争して、もりあがったりしています。
そしてサンタクロースたちは、すべての子どもたちをしあわせにしたくてたまりません。
どんなプレゼントがいいのか、てっていてきに調べます。世界中から届く手紙も、もちろん全部読んでいます。むずかしいのは、書いてあるのが本当じゃないこともあることです。サンタクロースは、そういう言葉も見のがさないよう、じっくりていねいに読んでいきます。
そんなはたらき者ばかりのサンタクロースの村ですが、中にはやっぱりそうでない者もおりました。
いねむりサンタのネミーじいさんと、ねぼすけトナカイのスゥスゥです。
*
ネミーじいさんは、ねむることが大好きな、のんびりやのサンタクロースのおじいさん。
白くて長いヒゲはいつでもねむれるように、ゆったりみつあみにしています。
こうしておくと、ねている時にもじゃもじゃしなくて、とても快適らしいのです。
スゥスゥは、いつもねぼうばかりしているトナカイです。
みんなのように、りっぱなトナカイになりたいのですが、どうにもゆめのなかが心地よくておきれません。
そしてあわててとびおき、たいへんだあ! とさわぎまわる、あわてんぼうのトナカイです。
ふたりは毎年クリスマスイブの夜にねすごして、みんながプレゼントを世界中に届けている間、ぐうぐうねむってサンタの村でるすばんをしておりました。
他のサンタもトナカイも、あきれて何も言いません。
こびとたちは、そんな二人に興味はなく、好きなおもちゃを作ってばかり。
ネミーじいさんはラクでいいやとのんびり思っていましたが、スゥスゥはやっぱりみんなと同じにできない自分がイヤでした。
*
さて、今年もクリスマスがやってきました。
スゥスゥは、めざましを10こもかけました。
「ようし、これならきっと大丈夫!」
それを見たネミーじいさんは、ニコニコわらって言いました。
「ふうむ、ふうん。そんならワシは、おまえに起こしてもらうとしようかな」
「うん! まかせてよ! ああ、きっと今年こそ、こびとに大きなスズをかけてもらうんだ」
クリスマスの前の晩、世界中をかけまわるトナカイには、こびとたちがとてもりっぱなまほうのスズをつけてくれるのです。それはトナカイたちにとって、なによりほこらしいことでした。
「さあさあ、もうねよう! ねよう!」
「ふうむ、ふうん。ずいぶん早い気もするが、まあいいか。目ざまし10こもあるんだものな」
「ああ、ああ、とってもたのしみだ。ぼく、ちっともねむれない」
「ワシは先にねむるとするよ。いつでもねむれてさいこうだ」
そうしてネミーじいさんはあっという間にねてしまいましたが、スゥスゥがねついたのは、ずいぶん後のことでした。
※
そうして、ふたりはやっぱりねすごしました。
しずまりかえったサンタクロースの村で、ふたりはポツンと目をさましました。
10こもかけた目ざましが、なった記憶もありません。
みんなが出発してしまったと気づいたスゥスゥは、ベソをかいて言いました。
「ああ、しまった、しまったよぅ。今年もねすごしてしまったよぅ」
サンタのネミーじいさんは、まだ半分ねむりながら答えます。
「ふうむ、ふうん。しかたがないさ。そう気にやむなって。また、来年もクリスマスは来るんだし」
「でも、ぼくらは一度もクリスマスにプレゼントを届けてない」
「ふうむ、ふうん。まあまあ、ちょっとねむってかんがえよう。
ほうら、だんろの火がちょうどぴったりにあたたかい」
そういうとネミーじいさんは、スゥスゥの背中にもたれかかって、またいねむりを始めました。
だんろの火はポカポカと、たしかにとても気持ちいい。
それに誰かにくっついていると、あたたかくってもっと気持ちがいいものです。
スゥスゥは、自分がなさけなくってしばらくメソメソしていましたが、そのうち泣きつかれてやっぱりねむってしまいました。
*
しばらくウトウトしていたスゥスゥは、どこかでクリスマスのうたが聞こえた気がして、ハッと目をさましました。
でも、なんだかようすがおかしいのです。
そこはいつものサンタクロースの村ではありません。
ふぶいてないし、さむくもない。
明るくて、まぶしくて、ふわふわひろがる雲の原っぱがどこまでもとおくつづいています。
「ねえ、ネミーじいさん。おきてよ、おきて」
びっくりしたスゥスゥが、ゆさゆさとネミーじいさんをゆさぶります。
ネミーじいさんは、ぼんやりと目をあけました。
「ふうむ、ふうん。もうおきる時間かな? みんなかえってきたのかい?」
「ううん、ちがうよ。そうじゃない。あっ、おきたってわけじゃないんだけど」
「ふうむ、ふうん? どうしたって言うんだい?」
「あのね、ここってどこだと思う?」
「どこって、そりゃあサンタクロースの村……」
そこでネミーじいさんはほそい目をぱちくりと、ようやくしっかり目をあけました。
「ははあ、ここはゆめのなかじゃなあ」
ネミーじいさんはそう言って、ゆっくりあたりを見回しました。
「ゆめのなか……!」
スゥスゥはびっくりです。
すると、さっき聞こえたクリスマスのうたが、こんどはもっと近くから聞こえてきました。
たくさんの子どもたちがうたいながら、どんどんこっちに近づいてきます。
「わあっ! ネミーじいさん、子どもたちがたくさんいるよ!」
「ふうむ、ふうん。なるほどここは、クリスマスの前の晩に子どもたちが見るゆめのなかだろう」
ゆめのなかの子どもたちは、サンタクロースとトナカイを見つけて大よろこび。
あっという間にかけよってきて、ふたりは子どもたちにかこまれました。
子どもたちは口々にさわぎます。
「わあい! サンタクロースだ!」
「サンタさん、こんばんわ!」
「ゆめのなかでサンタクロースに会うのってはじめて!」
「プレゼント、もらえるのかなあ?」
「トナカイもいるよ」
「ねえ、ツノさわっていい?」
スゥスゥは、あたまをうんと地面に近づけて、子どもたちにツノをさわらせてやりました。
ネミーじいさんは、ほそい目をもっとほそめ、ニコニコわらって言いました。
「おやおや、クリスマスのゆめのなかにはサンタクロースはいないのかい?」
「うん、いない」と、青い目の男の子がこたえます。
「じゃあ、クリスマスのゆめのなかで、プレゼントをもらったことは?」
「いちどもないわ」と、まっかなかみの女の子がこたえます。
「そりゃ、さみしいな」
「うん。でもサンタクロースはみんな、今夜はせかいじゅうのこどもたちに、プレゼントを届けにいってるんでしょう?」
「おお、そりゃそうだ」
「ゆめのなかにやってくるサンタなんていないんだ」
子どもたちの言うとおり。
クリスマスのゆめのなかで、プレゼントをくばるサンタクロースは一人もいません。
だって、現実の夜の世界をサンタクロースはとび回っているのです。
ゆめのなかにくるサンタなんて、今まで一人もいませんでした。
ネミーじいさんは、大わらいして言いました。
「はっはっはあ! それじゃあワシがここにきたはじめてのサンタクロースというわけか」
子どもたちはゆかいそうにに、みつあみヒゲのサンタクロースを見上げます。
「サンタさんは、どうやってここにきたの?」
「ねぼうしたから、ここへきたのさ」
ネミーじいさんは、お気に入りのみつあみ白ヒゲをなでながら、いたずらっぽくスゥスゥをチラリと見ます。
「そして、このトナカイのスゥスゥが、みんなにプレゼントをくばりたくってたまらないんだ。
だからワシもいっしょに来てしまったんだろうなあ」
サンタクロースのことばに、こどもたちはたのしそうに、きゃっきゃとわらいます。
「ねえねえ! それじゃあサンタさん! プレゼントちょうだい!」
「私も!」「ぼくも!」
ワクワクしている子どもたちをみて、スゥスゥは不安になりました。
せっかく楽しみにしてくれているけれど、クリスマスのプレゼントをこびとたちに用意してもらっていません。
プレゼントがないってわかれば、子どもたちはがっかりすることでしょう。
(ああ、ぼくがねぼうなんかしたせいだ……)
だけどネミーじいさんが、自信たっぷりに言いました。
「そうら、トナカイのソリを見てごらん!」
スゥスゥも思わず自分のうしろをふりかえります。
そこには、大きな大きなふくろにつまった、山のようなプレゼントがありました。
「わあ!」
子どもたちは大はしゃぎ。スゥスゥもびっくりして、子どもたちといっしょにさけびました。
ネミーじいさんが、そっとそばにやってきて、こっそりスゥスゥに耳うちします。
「ここはゆめのなかだから、ねがったことは、だいたいなんでもできるのさ」
それからネミーじいさんとスゥスゥは、子どもたちにどんどんプレゼントをくばります。
はじめて見るあたらしいおもちゃに、何百年も前からもあるなつかしいおもちゃ。
子どもたちは大よろこびで、プレゼントを見せあって、思う存分いろんなふうにあそびます。
ネミーじいさんとスゥスゥも、子どもたちといっしょに、たっぷりたのしくあそびました。
スゥスゥがはしゃいで言いました。
「ああ、みんなであそぶのって、なんてとってもたのしいんだろう!」
ネミーじいさんも、ニッコリわらいます。
「ふうむ、ふうん。こりゃいいな。こびとたちも来ればいいのに」
だけど、ふたりは知りませんでしたが、こびとたちは世界中の子どもにまぎれてもいるのです。だって、自分もあそばないと楽しくないでしょう。
それからみんなでクリスマスの食事会!
大きなまほうのテーブルに、クリスマスのごちそうがぎっしり並びます。
それは、世界中の子どもたちがねる前にたべた、世界中のクリスマスイブのごちそうです。
大きなローストターキーに、フルーツたっぷりシュトーレン。
星のかたちのミンスパイ、ほろほろ甘いポルボロン。
ぶあついハムに、ボルシチに、とうもろこしで作ったタマル。
子どもたちは自分の家の料理をじまんしたり、はじめて食べる料理をたのしんだり。
ネミーじいさんも、スゥスゥも、それから子どもたちみんな、おなかいっぱいになるまで食べました。
それから、たくさんうたったり、おどったり!
クリスマスのゲームをしたり、もらったプレゼントをまたたのしんだり。
ゆめのなかの時間は、あっという間で、えいえんのようにつづきます。
「ほうら、トナカイのソリにのせてやろう!」
ネミーじいさんがそういうと、子どもたちは大よろこび。
ゆめのなかならなんでもできます。
子どもたちぜんいんを、スゥスゥのソリにのせてやることだって。
世界中をかけ回ることだって、もっととおくにだって行けるんです。
「見てごらん! ほら、北極星のこぐまがいるよ」
スゥスゥのソリは、北極星のこぐまのそばをあっという間にかけぬけます。
おかあさんぐまも、ふしぎそうにこっちを見ています。
ほうき星のしっぽから、キラキラ絵の具をちょっとすくって、みんなで顔にぬってみたり。
土星のわっかにとびのって、石わたりをしてみたり。
すきな星をつないでいって、あたらしい星座を空にえがいたりしてあそびました。
スゥスゥの近くにいた小さな女の子が、ふしぎそうに聞きました。
「ねえ、トナカイさん。あなたはスズがついてないのね?」
スゥスゥは、ちょっとかなしい気持ちを思い出してしまいました。
「うん……ぼくは、ねぼうしてしまったから、出発のじゅんびに間に合わなくて、こびとからスズをもらえなかったんだ」
すると女の子は、自分のポケットをゴソゴソさぐり、こゆびのツメくらいの小さなスズを取り出しました。
「じゃあ、これあげる」
女の子はそう言うと、小さな小さなそのスズを、スゥスゥのツノにくくりつけてくれました。こびとたちのくれるりっぱな大きなスズではありませんが、とってもステキな音がします。
「わあ、ありがとう!」
スゥスゥはうれしくって何度もツノをふり、スズをならしてみせました。
すると、ほかの子どもたちも、ぼくも私もとたくさんスズをプレゼントしてくれて、スゥスゥのツノはいろんなスズでいっぱいになりました。スゥスゥがあたまをふってみせると、スズはシャンシャンシャンとうつくしくひびき、はじけた音はゆめのなかにちらばっていきました。
*
みんなでむちゅうになってあそんでいると、とおくでオンドリのなく声がきこえました。
「朝がきたよ!」
きづいただれかが、さけびます。
子どもたちはニコニコわらいながら「またね!」と言って、一人ひとり目を閉じて、キラキラとした光のつぶになって消えていきます。
「ああ、ああ、とってもたのしかったのに、みんな行ってしまう」
スゥスゥがなきそうになったので、ネミーじいさんはこう言ってやりました。
「ワシらも、そろそろおきようか」
「おきる?」
「そうだよ。ここはゆめのなかだから」
「そっか。そうだ。クリスマスの朝になる」
子どもたちはわらいながら、どんどん消えていきます。
ネミーじいさんはニコニコと、サンタのえがおで手をふって、子どもたちを見おくりながらスゥスゥをつつきます。
「ほうら、またねのあいずだ。わらって手をふるんだよ」
「ぼく、トナカイだから手なんかふれない」
「じゃあ、そのステキなツノをふっておやり」
スゥスゥがゆらゆらとツノをふると、こどもたちがつけてくれたスズがシャンシャンとひびき、子どもたちはいっそううれしそうにわらって消えていきました。
「たのしかったねぇ」
と、スゥスゥが言いました。
「ああ、たのしかった」
と、ネミーじいさんも言います。
「みんな、目をさますんだね」
「目がさめたら、枕元にはクリスマスのプレゼントだ」
「それって、すごくいいね!」
「ああ、すごくいい」
さいごの子どもが消えてから、ネミーじいさんとスゥスゥも、そっと目をとじました。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
次の年、クリスマスの前の晩。
ネミーじいさんとスゥスゥは、ねぼうをしませんでした。
ほかのサンタクロースやトナカイたちはびっくりしましたが、いっしょに行こう! と大歓迎。
こびとたちはやっぱり興味なさそうです。準備に間に合った他のトナカイと同じように、淡々とソリにプレゼントをつみこんで、スゥスゥにりっぱなスズをつけてやりました。こびとたちの興味は、あたらしいおもちゃと、それであそぶ子どもたちのことだけです。
そして、やっぱりネミーじいさんはちょっぴりねぼけまなこ。
「ふああ、さあぁ、いくぞぉ」
ネミーじいさんが、大きなあくびといっしょにそう言うと、
「まかせてよ!」
と、ツノにもたくさんスズをつけたスゥスゥは、元気いっぱいにあたまをゆらして言いました。
*
クリスマスイブの夜、世界中にプレゼントを届けるのは、なかなか大変な仕事です。
それに、ネミーじいさんがソリの上でうとうとするので、目的地に着くたびにスゥスゥはスズをならして起こしてやらなくてはなりませんでした。
スゥスゥが知っている子どもを見つけるたびに、なつかしくって毎回ぐずぐずするので、ネミーじいさんは次の家にいくぞと引っぱるのに大変でした。
それでもなんとか、この年ふたりはちゃんと、自分たちの仕事をおえました。
ゆめのなかで出会った子どもたちにも、何人も会えました。
みんなちょっとずつ大きくなっていて、しあわせそうにねむっています。
ネミーじいさんもスゥスゥも、クリスマスにプレゼントを届けることができて、本当によかったと思いました。
*
さて、ふたりがこのあと毎年ちゃんとプレゼントを届けたかというと、実はそうでもありません。
なぜってふたりは見つけてしまったのです。
それは、クリスマスツリーの近くにかざられていた、小さな子どもがかいた一枚の絵。
そこには、白いヒゲをみつあみにしたねむそうなサンタと、ツノにスズをいっぱいつけたトナカイが、たくさんの子どもたちにかこまれている絵がかいてあったのです。
ネミーじいさんは、じっと絵を見て言いました。
「ふうむ、ふうん。やっぱり、ゆめのなかにもプレゼントをくばりに行こうかのう」
スゥスゥも、じっと絵を見て「うん」とうなずきました。
「ふうむ、ふうん! 来年はまたねぼうするとしようかな」
「ふふっ、うん! そうしよう!!」
そんなわけでふたりは、ある年はゆめのなかでプレゼントをくばり、別の年には現実の世界でプレゼントを届ける、というふうになりました。
ほかのサンタクロースとトナカイたちは、なんだか気まぐれだなと思っていましたが、年々、子どもたちの絵の中に、ネミーじいさんとスゥスゥらしき二人が登場することがふえてきたので、なるほどそうかとわかりました。
ネミーじいさんは前よりラクではなくなりましたが、子どもたちのえがおを見るのはとってもうれしいもので、これでよかったと思いました。
スゥスゥは、やっぱり今でも時々ねぼうをするので、みんなと同じにはできません。でも、子どもたちにたくさんつけてもらったスズの音が、スゥスゥをなによりほこらしい気持ちにしてくれるのです。
*
ネミーじいさんとスゥスゥは、今年はどこにプレゼントを届けに行くのでしょうか。
北極のシロクマたちにも、北極星のこぐまにも、それはだれにもわかりません。
もしかするとクリスマスの前の晩、あなたのゆめにもみつあみヒゲのサンタクロースと、ツノにたくさんスズをつけたトナカイがあらわれるかもしれません。
さあ、そろそろ目をとじて。
明日になったら、きっともっといい一日です。
メリークリスマス。おやすみなさい、よいゆめを。
。゜・。・o゜・。゜・。・o゜。゜・。・o゜・。゜
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
昨年の童話企画で作った作品も、クリスマス時期のお話なので紹介します。
こちらもぜひ、お手に取ってもらえるとうれしいです。
『まっくらやみの袋の中で 〜クマのぬいぐるみがプレゼント袋から外へ出るまでのお話〜』(https://ncode.syosetu.com/n4584hz/)