ハジマリの町
俺の人生に作者がいるのであればあるかなえて欲しいことがある…
『ラノベの主人公みたいな楽しいことがしたい』とまぁ何故かと言ったらすごく簡単な話だ、一年の時はずっとで陰キャでオタクだからと言う理由だ。あと理由があるとすればライトノベルを書いてることだ。人気はどれぐらいかと言ったらものすごく売れてる、その関係でいろいろなイベントなどにでておりあまり学校に行けてないからだ。ちなみに高校で顔がばれると厄介なのでイベントに出るときは俺のペンネームのタコであるタコのお面をかぶって出ている。まぁボッチになった理由を長々と言っているとなんかみじめに感じてくるな。
「おっは~タコ先生朝から元気ないね~」
「ん、ああ夕菜かおはよてかタコ先生って言うな」
「わかったよー一馬」
なぜこいつが俺の名前を知ってるかって?こいつが俺の書いているラノベのイラストをやってもらってるからだ。なんでイラストを書いてるかってそれは知らん前少し言っていたのが『俺に恩返しがしたい』って言ってたな。まぁ俺はなんかあいつを助けた記憶がないから恩返しとか別にいいけど。学校で一人の時はなにかと話してくるから、意外とありがたい。ボッチを忘れさせてくれるからだ。
「なぁにぶつぶつ言ってるの?」
「いや何でもない」
しまった声に出てたか、気をつけないようにしないとな。まぁともかく俺がが言いたいのは、脱陰キャをしたい。とまぁそんなことを考えているうちに学校についた。春休みあけて思うことはこの学校は、ばかでかい、多分県で一番大きいと思う。正門を抜けてすぐ横に見えてくるのが体育館それでそのまま、まっすぐ行くと見えてくるのがコの字の校舎だ。左が普通科の生徒の校舎で右が特進科の校舎だ。まぁ俺はもちろん普通科だけどね、の頭が悪いんじゃない特進科行くやつの頭がいいだけだ。まぁそんなことは、おいておき昇降口で靴を脱ぎ上履きに履き替え、自分のクラスである二年一組に到着した。俺の席は、窓際の一番後ろすごくいい席だ。ちなみに夕菜は俺の一つ前だ。なんとなくだがありがたい。
八時十五分になり朝のホームルームがはじまった。そこでいろいろと先生が言い、そのあとは始業式が始まりそれが終わったらもう帰れる。
ようやく始業式も終わり、帰ろうとしてたら
夕菜俺のところに近づいてきた。
「一緒に帰らない?」
「別にいいけどなんか新しいイラストでもできたのか?」
「いやできてないいけど、二年生になったからパーティーでもしようかなってやだ?」
な、なんでそんな上目遣いなんだ。なんかちょっと可愛いななんか断れないな。
「わかったよ別にいいよ。」
「やったーー!じゃあ帰るときに食材買おうねー」
「はいはい」
俺はこの時『だめだ』っていうべきだったなと後悔することになるとは思わなかった。食材も買い終わって部屋に戻ったら、夕菜」も入ってきた。
「え、お前なに勝手に入ってきてるの?」
「え?」
「え?じゃねーよなに勝手に入ってきてるんだよ」
「一馬の家でやるんだよ?」
こいつ…きょとんとしてやがる。まさかこいつ最初からこのつもりで言ってきたのか。断っとけばよかったな。
「お前の部屋でやるんじゃないの?」
「違うけどダメ?」
「だめじゃないけど…部屋も汚いし見たらわかるだろ」
「いや、大丈夫でしょ。毎回、一馬の部屋かたづけてるの私じゃん。今更変わらんよ。」
「まぁ確かに今更かかわらんけどな。」
まぁ確かに部屋を片づけてもらってるのはありがたいな。まぁ俺もその分夕菜に色々やってるけどな。ちなみに、エロいことじゃないぞ。
「とにかく、材料は私が買ったんだからいいでしょ。もう、いちいちうるさいよ。男なんだからぐちぐち言わない!!」
それは関係なくないか。
「まぁわかったよ鍋やるんだっけ?」
「なんか変?」
「いや別に変じゃないけど鍋ってなんかjkがやるパーティーとすこし、違うなって思っただけ。」
「いや、最近はこういうのが主流なんだって知らんけど」
『知らんのかい』とツッコミそうになったけどやめた。まぁこいつが俺の部屋にくるときはなんかあるときだ、例えばイラストのことだったりイベントのことだったり、なんもない時にくることはあんまないからなんかあったんだろ。
「で、今日は、なんの用なんだ?」
「いやー今回のことはたいしたことじゃないんだけど、朝なんか一馬がぶつぶつ言ってたからさ、何言ってるのかなって」
「なんだそんなことか。」
「そそ」
「まぁそのなんだ、たいしたことじゃないから鍋を食べ終わってから話すよ。」
「だったら、すぐに食べちゃお」
「そんな俺の話聞きたいのか?」
「うん。だって一馬がなんかぶつぶつ言ってるのって珍しいからさなんかあったのかなってね」
「そうか…」
まぁそんなこと話ながら鍋を食べてて思ったことは鍋がバカ美味い。すごく美味い。野菜といい肉といいすごくいい。まあそんなこんなで鍋を食べ終わって、さっき聞かれたことを答えた。
「朝のことだけど、俺の人生に作者がいるならラノベの主人公みたいなことがしたいって
思っただけだよ」
笑うのか思ったらものすごい答えが返ってきた。
「じゃあ私が一馬の作者になって上げるよ。」
「ん???」
「だから、私が一馬の作者になって上げるって言ったの。なんか変?」
「いやー別に変じゃないけど…作者ってそんな簡単になっていいものなのか?」
「ラノベを書いてるのと一緒だって!]
「そうなのか?」
「そうだよ。まぁ後は一馬に恩返しだよ。」「恩返しね。」
「そ、恩返し。」
「その恩返しってなんなんだ?俺、別になんかお前にした覚えないけど。いいかげん教えてくれよ。」
「いつかねーまぁ一馬に覚えがなくとも私には、あるんだよ。」
こいつは俺が毎回この話をするときまともに答えてくれない。あやふやに答えて終わるだけだ。ほんとに俺はあいつに何をしたんだ。わからんほんとにわからん。まぁそんなこんなで今日の鍋パは終わった。あいつが家に戻っ、て俺が後片付けをしてると『ピロン』とメールの通知オンがなったいつもはメールなんかくるはず無いのになんだろうと思って見てみると夕菜からだった。
『今日はありがとねー!またやろ
それでそれで、さっきの事だけど明日からやるからね。
覚悟しといてよ!!』
『わかったよ』
なんだ明日から覚悟してって怖いな。明日どんな事がされるのは怖かったけど今日は疲れたから寝ることにした。
目が覚めると夕菜が俺の横にいた。正確にはベットの横に突っ立てた。
声を先に出したのは夕菜が先だった。
「おはよ」
「おはよ。いや『おはよ』じゃねーんだよ。なに人の部屋勝手に入ってきてんだ。しかもなんでベットの横で突っ立てる。一瞬、幽霊化と思ったわ。」
「鍵渡したの一馬だったよね?」
確かにこいつには『なんかあった時』の時のために渡してたけど。まさかこんなことで使われるとは。
「いやまぁそうだけど。なんかあった時のって言ったよな?」
「まぁ鍵渡したのは一馬のほうからだから」
なに言ってるんだこいつは。