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日常で世界を変える(春風編)  作者: mei


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10月14日 海美高校vs聖徳高校(引退試合Ⅷ)

 3年はみんな勉強に集中している人が多い。そんな雰囲気になんか俺は合わない感じがしている。さっさと進学先の大学を決めて野球に集中しないと。一応、推薦でいくつか大学からオファーはきていたから、指定校推薦として学校に進むのは一つの選択肢だった。


 ー10月7日ー


 佐藤玄師。3年5組でサッカー部。付き合っているのが淮南高校の五十嵐実咲らしい。五十嵐ってどうまかで聞いたことがあるけど、やっはりピントこないな。いろいろ聞いていくとわかった。佐藤はこっちの人間ではないらしい。佐藤は、高校生になるタイミングで東京から長野に来たという人間らしい。中学校までは、東京で過ごしていたバリバリの都会の人間だった。どおりで、こっちと少し違った感じなのかぁ。そんな佐藤は、中学校の時サッカーで関東大会に出場したほどの実力者だったとか。まぁ、本当かどうかは定かではない。ここにいるコイツの話が全て合っているのならという前提にはなるんだけど。俺の視線の先には、加茂祐亮がいたのだ。

 試合は、前半42分。もう間もなく前半が終了しようとしていたのだった。PKでもぎ取った1点を海美高校の選手は、なんとか守り抜こうとしている。こっからどうなるかは、全くわからない。ただ、新田のプランで言えば、前半を1点リードで逃げ切りたいのだとか。逆を言えば、同点にしたい聖徳高校という感じだろうか?ボールを持った聖徳高校の選手は果敢に攻めている。誰だろうか?あれは?主審の鋭い笛の音が、俺たちの視線を釘付けた。ペナルティエリア内で、一瞬の乱れが生じ海美高校の選手がファールをとられたのだろう。場所的にPKだ。主審は、ボールを聖徳高校の選手にわたす。絶望的だな、これは。海美高校の選手たちは呆然と立ち尽くしていたのだ。まるで、PKを信じたくないかのような感じだった。

 一ノ瀬は、悔しさで顔を覆っている。対照的に、聖徳高校の選手たちは、歓喜の声を上げ、肩を組みながら、選手がゴールを決めるのを待っていたみたいだ。聖徳高校のキッカーは、工藤。海美高校のキーパーは、橋本。一ノ瀬は、キーパーの近くには寄らず、ただただ呆然としているので精一杯。一方、さっきゴールを決めた佐藤はなんとか現場を打破しようとキーパーのもとへかけより話をしていたのだった。さぁ、工藤はどっちに蹴るのだろうか?楽しみというより、1点を取られる不安の方が俺としては大きかった。

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