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日常で世界を変える(春風編)  作者: mei


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9月18日 3年2組

 このクラスは、何とも言えない雰囲気があった。一人一人が完全に独立してて、誰かを頼ろうとすることがなかった。けど、みんな仲が悪いというわけではない。なんとも不思議な関係だ。俺たちがいる3年2組には、独特な生徒が多い。その中でも、山城風華は、一番人気だろうか?彼女は、高校生起業家としたらメディアにとりあげられた。普段は、あまり学校にも来ないから大丈夫かなと思ってしまう。同じクラスにいる新田によると、来てない日は、仕事関連の何かをしていることが多いそうだ。

 山城に続くのが成瀬泰輝だ。彼は、クラスのムードメーカー的存在で芸人志望だった。本当に外人を目指す人がいるんだと少し驚いてしまったこともある。彼は、俺みたいなクラスのみんなと話さない奴にも積極的に話しかけてくれるナイスガイな男だった。このクラスは、彼中心に回っていると言ってもおかしくないくらいだ。次に、有名なのが東藤蒼だと思う。彼は、『fours』の一員だ。『fours』とは、ここら辺にいるヤンチャな高校生を集めた集団だった。東藤以外には、八代総合高校の三上龍志、聖徳高校の工藤明弥、淮南高校の山下達也がいる。クラスで東藤は、ヤンチャで一匹狼的な存在。誰とも連まないが、決してクラスで問題行動も起こさない奴だった。

 こんなクラスで、俺はよくここまで過ごせていたな。自分に関心してしまう。ちょうど10日後くらいには、高校生活最後の体育祭も待っていた。なんか知らないうちに、俺はリレーを走ることになっていた。まぁ、今もトレーニングをしていたからいいのだけど。走るからには、他の奴には負けたくないというのが本音だった。海美だから、スポーツなんてできて当たり前だ。でも、そんな状況で負けたら悔しい。勉強は、できなくても、コイツらに運動で勝負できる。そういう強い想いを持ちながらペンを動かしていた。

 11月には、文化祭も待ってる。体育祭もそうだけど、クラスが一致団結する姿が全く見えない。みんな色んな方向を向いているからまとまるとか想像できないのだ。俺たちは、これからどうなるのだろうか?見えない未来に対して不安はあるが、野球ノートに書かれていた10ヶ条ができたら、自分は余裕で生活できるんじゃないかと思っていた。やっぱり、あの監督が言っていたことは正しかった。今となれば、そう思える。明日からの練習に備えて、再び野球ノートを読み返すことを心に誓ったのだった。

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