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日常で世界を変える(春風編)  作者: mei


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9月10日 目標に向かって努力し続けること

 多くの学生で溢れるこの電車内。海美高校の生徒がたくさんいた。俺は、いつものようにスマホを見ながら、今日の練習メニューを把握していた。今日は、ランニング、ストレッチ、筋トレ、インターバル走が盛り込まれたいた。嬉しいような、しんどいような。それでも、あれだけのメンバーと野球ができるのだ。めちゃくちゃ嫌ということはなかった。

 一番は、同じ投手陣と練習メニューをこなせるのはありがたかった。このチームに入っていなかったら、本多や長井といった凄いピッチャーを間近で見れるチャンスは、なかなかない。それだけに、俺はもっと吸収したいと考えていた。しかし、そうするには、もっともっと自分自身が鍛える必要があった。おそらく、同じメニューが出ても、俺は全てをこなせないと思う。だからこそ、今は、基礎体力を鍛えていきたいのだ。一番自分に欠けている体力としては、体幹だと思っていた。本多の練習メニューを見ていると、地味だけどしんどいメニューが多い。

 しかし、こうした一見地味なトレーニングを毎日重ねることが今の俺に必要なんだろう。監督と詳しい練習内容についてはまだ話していないけど、おそらく、監督も気づいていると思う。自分に必要な基礎体力を。練習メニューは、自己管理している人とそうでない人によって大きく変わる印象を受けた。監督としては、自分で考えられるような人になってほしいというのがあるのだけれど、全員が全員そうできるほど甘くはない。俺は、どちらかというと自分で考えて練習できる方ではあるので、もっともっとつきつめていきたいと思っているのだ。

 そんな野球のことを考えていると、もう最寄りの駅に着く。つまらない学校に、今日も向かっていた。何が楽しくて学校に行っているのか?俺は、全然理解できなかった。それでも、筋トレや走塁練習など嫌なこともしなければならない。それは、努力であると自分に言い聞かせていた。"目標に向かって努力し続けること"。これは、野球ノートに書いてあった3ヶ条目のものだった。努力をし続けることが難しいと感じたことはない。野球という好きなことは、俺にとってただの遊びと同じような感覚だった。しかし、それは人によって違うのだろう。俺が遊びだと感じるものも、海美高校の野球部員は、無理矢理やらされている印象だった。俺は、電車から降りて、前を行く海美高校生の後ろをついていくことにした。

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