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9月2日 学校

 さっきまであった汗が一気に流れていく。ランニングは、朝の眠りから醒めるだけでなく、筋力強化の意味合いが強い。今日は、約4km走った。今後は、少しずつその距離を伸ばしていきたいと思っている。これまで、朝早く起きて、トレーニングなんてしたいと思ったことはなかったが、新しい目標ができたことによってモチベーションも変わってきた。

 心地良い眩い光がシャワーヘッドから降り注いでくる。シャワーの設定温度は、40度と夏場にしては暑い。それでも、その暑さが汗を洗い流してくれている。俺は、シャワーの水圧を減らしていった。そして、体をボディソープで洗っていく。さっきまで洗い流した泡が俺の足元を流れているようだ。完全に洗い流した体に、最後、冷水をかけるのが俺の日課だった。とても、体が引き締まる。まるで天使の微笑みを浴びているかのような気持ちにさせるてくれたのだ。

香り高いシャンプーの泡が髪に広がっていくのを感じながら、俺はお風呂場から出ていく。

 ランニングが終わった俺は、シャワーを浴び、学校の準備をすることに決めた。シャワーを浴びた俺は、学校の準備をすることにする。今日は、たしか6時間目まで授業がある。たしか、数学、英語、化学、古典、現代国語、日本史とかだった。俺の好きな体育はない。ほとんどの科目が、先生の話を聞かなければならない。たぶん、他の人が思っている以上に、俺は退屈していたのだ。

 6時間授業だから、練習にはいけないだろう。改めて思うと、学校さえなければ、もっと俺は自由に野球がやれるんじゃないかと。高校は、義務教育ではないと言え、日本人のほとんどが行っているだけによくわからないでいた。

 学校さえなければ。どうしてもそう考えてしまう。あの監督なら、どう考えるのだろうか?俺は、気になった。ほとんどの人が勉強なんて興味ないし、したくない勉強をなんでするのか理解できない。そんなのシステムで良いのだろう?同じように長野エフォーターズで野球をしている選手たちは、どう思っているのか?俺は知りたい。

 だんだん、学校に行くのがめんどくさくなってくる。やっぱり、俺と同じような選手たちに聞いて学校に行く意味、勉強する意味を聞きたい。そうじゃないと、俺は前に進めない。明日は、4時間終わりだから、練習に参加できる。そこで、聞く。それが、唯一自分にできることだとわかった。俺は、いろんな気持ちを抱えながら準備をし始めた。

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