終
う〜ん、正直言ってしまうと暇だ。
正直言ってしまうと話したり、寝たりしたいと言うのが本音なのだがそれも許されない状況というか雰囲気に置かれている。
隣を見ればアマが静かにしているし(勿論、起きてる)、基本的にみんな話していないし起きてもいる。
なぜなら、今日は卒業式だからだ。
カミツキ! 終 「卒業式後の話」
卒業証書授与式、通称卒業式だ。
別に俺たちは二年だからまだ卒業と言うわけではない。つまり先輩たちの卒業式だ。
先輩の中には遂に泣いている先輩たちもいるし、案外けろっとしている先輩もいる。知り合いの先輩は・・・あ、峯下先輩が号泣してる。
と、泣いてない人・・・ああ、椎名先輩か、なら納得いく。イメージだけど泣かなそうなイメージがあるし、泣いたことをみたことが無い。これが峯下先輩になると結構泣いていたりする、どうでもいいけど。
まあ、いっか。
「うーん、なんだかすっきりしたねー。」
真っ赤に目を腫らしながら先輩が言う。
「そりゃあれだけ泣いていれば、すっきりするでしょう。」
「え、後輩クン気付いてた?」
「まさか気づかれていなかったと思ってました?」
「うん。」
真顔でそういう先輩は本気で気が付いていなかったようだ。
周りにいる人も唖然としている。そりゃそうだよね。
「峯下さん、結構周りの人がびっくりしてたよ。」
「え、本当?」
「ああ、本当だ。」
「うわぁ・・・。」
あからさまにショックを受けていると言うような表情をする先輩。アンタ結構泣いているでしょうが。
「で、行かなくていいの?」
「あ、なっちゃんありがと。危うく忘れるところだったよ。」
新しい事実。峯下先輩の中では椎名夏樹=なっちゃんという方程式が成り立っているらしい。
「それじゃあ、帰宅部しゅっぱーつ!!」
そう先輩が言った。
いま俺たちがいるのは『white cats』。つまりバイト先の喫茶店だ。ここに来た理由は峯下先輩が発した言葉が原因だ。「そうだ、お別れ会をしよう!!」そう数日前に先輩が言ったのだ。
「それじゃあ、お別れ会をはじめます!」
そういって手に飲み物を持つ。
「では・・・乾杯!」
『かんぱーい!!』
にぎやかな宴が始まった。
本編は終わりです。
次はあとがきです。




