其の弐拾八
[わが新聞部精鋭のカメラ部隊が激写!!]
そう掲示板に貼ってある我が校新聞部の恐らくゴシップ記事を見ていた。
内容は・・・
[生徒会新人の清浦景、同じく生徒会の女子生徒と同棲!]
・・・・・自分の中の何かが壊れた音がした。
隣にいた凛も唖然としていた。
カミツキ! 其の弐拾八 「新聞部」
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・私が地の文の担当かしら?これ本編よね、新しい試みね。
え、こういうの駄目だったかしら。以後注意するわ。
「ちょっと、凛。急用ができたんだがいいか?」
「・・・はぁ、いいわよ。」
地の文の担当を急遽してるのは景じゃ無理だから。・・・メタ禁止だったわね。
で、今私たちは生徒会室に向かっていくところだったんだけど、景が急用ができたみたいね、恐らく新聞部の部室に行くと思うわ。
前一度だけこんなことがあったかしら・・・たしか中学校のころだったわね。
たしかあの時も新聞部関係だったかしら、さっきみたいに景の何処かがおかしくなったみたいで新聞部に乗り込んで何か気に入らない記事があったのか当時新聞部の部長であった松管エイナに何か言ってたわね。何処かの行政刷新会議の議員さんみたいに相手に有無を言わせない喋り方だったわ。
その後新聞部の活動がおとなしくなったのはやっぱり景のせいだわ。
確かエイナもこの学校に来てたかしらね。懲りない人だわ。
そんなことを考えていたらやってきたわね新聞部に。
こんなときにもノックを忘れない景って凄いと思うわね。
「お邪魔します。新聞部の部長さんはいらっしゃいますか?」
「はい、私ですが・・・清浦君ですか?」
そこにいたのはほかの誰でもない松管エイナ。
「ええ、そうですが。ひとつ。」
「何でしょうか?」
いつもとは違う敬語を使いながらも高圧的な喋り方をする景と、挑戦的なエイナ。付いてこなかったほうがよかったかしらね。
「新聞に嘘を書かないでいただけますかね?」
「嘘・・・何のことですか?」
「・・・すこし“こくご”の勉強をするべきじゃないでしょうか?」
こくご、彼はそう挑発的に言った。
「さて、どういうことですか?」
「同棲、この意味分かってますか?」
「分かってますよ。私を馬鹿にしないでいただけますか?」
「でも、俺と彼女は恋愛関係にはありませんが?」
「・・・・・。」
「意味分かってますか?」
今の彼についての説明をするわね。
彼、清浦景は普段おとなしい、それ故にストレスを溜め込んでいってそれが爆発、つまり我慢の限界になるとこう人格が変わったようになってしまう。イメージとしては風船に空気を入れ続けると破裂するようなものかしらね。
で、限界の来た彼は嫌味な性格になる、怒りの矛先にのみだけどね。そういうことで今彼はこうなってしまっているわ。
「分かってないじゃないですか。」
「・・・で、でも・・・。」
・・・ここからの描写は遠慮しておくわ。描写し続ける自信が無いわね・・・。
ん、俺は何でここにいるんだ?
周りには力なく項垂れている女生徒、仮にαとする、と凛。
「凛、どうしたんだ?」
「・・・さぁ。」
一体何なんだろうか?
「君は?」
「・・・・・。」
女生徒αは返事をしなかった。
本当にどうしたというんだろうか。
「そうだ、景。生徒会に行かなきゃいけないんじゃないかしら。」
「え・・・もうそんな時間か?」
「あと五分よ。」
「・・・急ぐか。」
「ええ、そうしましょうか。」
そう決まったのでさっさとここから出ることにする。
「失礼しました。」
ここに入ってきた記憶は無いのだがまあこれぐらい入っておくべきだと思うんだ。
じゃあ、さっさと行きますか。
次の朝、普段はありとあらゆるもので埋め尽くされている掲示板には大きな空きがあった。
・・・何故か新聞が無いのか、何でなんだろうか。分からない。
新しい試みをしてみました。




