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カミサマは管理人  作者: なーちん
3/9

月曜日(3)



 「先輩!おはようございます!」


 「おはよう、角野(すみの)君」


 

 上層階行きのエスカレーターを待っていると同じ部署の角野(すみの)君に声を掛けられた



 「先輩今日どこ担当ですか?」

 「確か新規()()()の確認とモニタリングかな」

 


 「うわぁ 土日挟んでますから絶対多いですよ、僕なんかね・・・」

 



 角野(すみの)君の止まらない愚痴を聞きながら今日の予定を思い出す

 (今日は定時で帰りたい 午後の担当代わってもらえないかな)



 

 ーーーエスカレーターで35階まで上がる

 




 「それでね・・・あぁ!近藤さん!!待って!先輩すみません!また聞いてください!」

 「今度ゆっくり聞くよ」




 

 そう言い残し、角野(すみの)君は慌ただしく去っていった

 (角野(すみの)君もだいぶストレス溜まってるな)


 「さて・・・」僕も頑張りますか




 僕の職場は【生活福祉課 特別管理室】

 実は公務員である

 この部署は1人で業務を行うことがない

 基本3人1組 人手がなければ2人1組で行動する




 ーーーどんなに単純な作業だったとしても





 それはこの仕事内容がセンシティブで秘匿性(ひとくせい)の高いものであるからだ



 


 【特別管理室】は総勢35名 1班から6班とチームに分かれている

 班にはそれぞれ班長、副班長、その他職員が配置されている

 ーーーーちなみに僕は2班の班長になったばかりだ


 


 この6つの班を統括するのが室長、副室長である




 新人の採用は5年に1回あるかないか

 そして他の部署は転属があるのに対して、この部署は配属されたが最後・・・

 退職するか定年までこの部署で働き続けることになるのだ




 幸いなことに職場の人間関係はそこまで悪くはない

 この部署に配置されるにはある程度適正が必要だ


 適性があると判断された新人職員には

 欠員のある班の職員があらゆる手段で接触し

 班員と上手くやっていけるか確認している




 ーーーーこの『適正』とは

 『()()()()()()()()()()、業務に私情を挟まず行動できる』ことだ






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