聖POSH教会
聖ポッシュ教会は、イギリスのスコットランド地方、ダンディーとアンガスの境界にある港町であるアマーダンにある。
現在、アマーダンは単独のカウンシルとされ、上位の行政区画であるカウンシルエリアのダンディーの一都市の一つとされている。
そこは港町らしく海に面しており、海に突き出るように岬ができている。
岩盤が風化で飛び出しているところの先に、一つの教会が建っている。
それが聖ポッシュ教会である。
レンガ造りで、英国の中でも最も古い分類とされる教会は、尖塔が一つ、その上に青銅製の十字架がかけられている。
平屋建てであり、小さな小屋が附属しているだけの小さな教会だ。
今はイギリス国教会の、建築当時はカトリックの教会である。
小屋には牧師が一人で住んでいるほか、常駐している人はいない。
それでもこの教会は、アマーダンの中心となり続けていた。
今では市街地に別の大きな教会があるものの、特別な日にはこちらの教会へと足を運ぶ人は多い。
そもそも聖ポッシュと呼ばれる人は、ローマ帝国に迫害を受けた聖人だ。
船主であり船乗りである大金持ちであったが、キリスト教へ改宗し、そのために迫害を受けた。
歴史書によれば、306年に船の全てとその資産の全てを没収され、さらに自らの右手を切り取らせた。
それでもまだ死なず、棄教しなかったポッシュを見て、当時のローマ皇帝は、左手も切り取らせ、さらに両足首も切らせた。
それでも死なず、棄教しないのを見て、ついには縛り上げ、粗末な葦の船に乗せ、今でいうところのフランスの大西洋沿岸から流させた。
船は1週間以上も流れ続け、たどり着いたのが、聖ポッシュ教会の岬であったとされる。
その間、常に賛美歌の声が聞こえ続けた。
大嵐の中、それを聞いた現地の人らが岬の上に上げると、急にそこだけ晴れ、一条の光とともに、花崗岩の台座が現れた。
この花崗岩の上に教会を建て、そこに住むようになったのが司牧の始まりであるとされる。
以来1700年以上の長きに渡り、聖ポッシュ教会はある。
幾度とない改修工事を経て、今のれんが造りとなったのは450年ほど前の頃だ。
また、この逸話から、聖ポッシュは金持ちと船乗りの守護聖人として、崇敬の対象となっている。
聖ポッシュ教会は、のちにアマーダン子爵の公式の守護教会とされ、さらには今では建物内の壁に、入って右側はアマーダン騎士団司令の、左側にはサクラ騎士団司令の、それぞれのバナーが飾られている。




