8 この世界についていろいろ知る 2
遅くなってすみません。
そしてやっと今回で主人公の名前が登場します。
目の前にいる人が話そうとしたとき服の中からルルが顔を出して、肩まで登り腕を通ってテーブルに降りた。
「キュ!」
そしてこちらを向いて鳴いた。
お腹でもすいたのかな?一晩何も食べていないし、緊張しっぱなしだったものね。
「ほう。話には聞いていあがリルスが人に馴染むのは珍しいのう。」
ルルの種族はリルスと言うんだ。
しばらく長老のような人はルルを眺めていた。
「お腹がすいたんじゃろ。少し待っておれ、リルスの好物の物があったはずじゃからな。」
その言葉を聞いてルルは目の前の人の方をみて「キュキュ!」と鳴いて目を輝かせている。
私もそういえばお腹すいたなと思っているとお腹からグー!!という音が鳴った。
恥ずかしくなってお腹を押さえると、前の人は
「そういえばお主も一晩何も食べてないんじゃったのう。少し待っておれ。」
そう言って扉の向こうに消えていった。
ご飯もらえるのかな?そんな期待をしてルルと一緒待っていた。
そういえば名前聞いてないな。それに私もここに来た経緯は言ったけど自分の名前言ってないなぁ。
そんなことを考えていると扉が開いて長老のような人の手には果物と湯気の出ている暖かい食べ物がのっていた。
「待たせたのう。ゆっくりお食べ。」
そう言って果物をルルに、暖かい食べ物の乗ったお皿を渡しに渡してくれた。
「ありがとうございます。いただきます。」
私はお礼を言ってさっそく食べ始めた。ルルも手を挙げてキュ!っと鳴くと果物に噛り付いた。
果物とルルでは果物の方が大きいので、果物をテーブルの上に置いて支えて食べている感じだ。
ルルの好物といっていたが野生ではどうやって食べてるんだろう?
私は果物に夢中になっているルルを見て、ふとそんなことを考えた。
今は私も目の前のおいしいご飯に集中しよう。
私が食べているご飯は雑炊のような食べ物だけどすごくおいしい。
私とルルが食べ終わるまでずっと目の前の人は嬉しそうにこっちを見ていた。
「ごちそうさまでした。すごくおいしかったです。」
お礼を言うと
「いいたべっぷりじゃったのう。見ているこっちまで嬉しく感じたわい。ではご飯も食べ終わったようじゃし話の続きをするかのう。」
「あの、自己紹介が遅くなりましたが私は川原 乃亜といいます。」
「そういえば名前を聞いてなかったのう。わしはウォルトというのじゃ、よろしくのう。」
ウォルトさんって言うんだ。
「乃亜。この世界はの…」
ウォルトさんはこの世界について説明をしてくれた。
ゆっくり更新していくのでよろしくお願いします。