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5 餌付けはしてみるもの?

 




 私は夜の間一睡することもなく、リスもどきと火を見ていた。


 しかしリスもどきと言えば日が落ちてからしばらくすると、毛づくろいしてから一度こっちを見てからその場で丸くなって眠った。


 ・・・・これは私より自分の方が強いと判断したからなのか、もともとリスもどきの性格なのかわからないが野生の生き物がこんなのでいいのか?と言いたくなった。


 まぁ警戒されていたり、襲ってくることはないので気にすることをやめた。


 しかし日が昇ってからしばらく様子を見ていたが、リスもどきは起きる気配がない。


 私は朝ごはんとして昨日食べていたナッツを食べることにした。


 ガサゴソとリュックから食べ物を出して食べ始めると、リスもどきは目を覚ました。


 私はリスもどきとは目が合わないようにし、でも視界の隅には姿が見えるようにしながら食べ続けた。


 するとリスもどきはこっちをじっと見てから鼻をヒクヒク動かして、近くに少しずつ近づいてきた。


 私がリスもどきの方を見るとリスもどきはパッと目をそらした。


 このやり取りをしばらく続け、リスもどきがいよいよ手の届くほどまでの距離に来たとき私は、ナッツを地面の上にそっと置いてみた。


 そして私はまたリスもどきとは違う方向を向いて、リスもどきが食べるかを試してみた。


 リスもどきはしばらく私とナッツを交互に見てからパッとナッツを持って少し下がったところで食べ始めた。


 想像したとおりリスもどきは、きっと昨日私が食べていたナッツが目的で近づいてきたのだろう。


 これならもしかすると餌付けできるかもしれないと私は考えた。


 このリスもどきが懐いてくれて一緒に来てくれれば森の中を歩いていても周りの警戒をこの子に任せることが出来ると考えた。


 人間の私よりも周囲の気配には敏感なはずだから、危険なものが近づいてきたらいち早く警戒することが出来るかもしれない。


 私はナッツや他の種類の木の実も最初と同じ方法で与えながら徐々に置く場所を自分自身の近くに置いた。


 リスもどきは最初は警戒していたが私が何もしてこないことが分かったのか近くに餌を置いてもその場で食べるようになった。


 最後に私は自分の手に餌を置き、そのままリスもどきの前に持って行った。


 するとリスもどきは慌てて後ろに下がったがその場から私の手が動かないことを確認すると、これでもかというほど手の匂いを嗅ぎ、満足したのか餌を手にのって食べた。


 ここまで来るのに約3時間ぐらいかかっていると思う。


 しかしこの子よく食べるな。この3時間ずっと食べ続けている。


 私はリスもどきが食べ終わるのを待つとそっと乗っている手の先でリスもどきの体を撫でてみた。


 するとリスもどきはビクッ!と反応すると手の上から逃げた。


 少し離れたところから私の手をじっと見てからまた私の方を見た。


 私はまたナッツを乗せてリスもどきはまたしばらくじっとしてから私の上に乗って食べ始めた。次は食べているところを少し撫でてみた。


 次は逃げることはなかったが体が硬直した。


 緊張しているようで心臓の音が手に伝わってきた。


 それでも私は撫でることはやめず、でもこれでもかというほどやさしく撫で続けた。


 これをしばらく続けたことで何もなくても撫でらることになれたようだ。


 今度は寝転がり、リスもどきと同じ目線の高さになるようにし撫でたり、じっとしていた。


 しばらくすると手から降りこっちに近づいてきて、体の上に乗ってきた。


 私は動かないように固まっていると、一度こっちを見てからリスもどきはお腹の上で丸くなって寝始めた。


 ・・・・・。慣れてくれたことは嬉しいけどお腹の上で寝られると動けないんだけどなぁ。


 仕方ないのでこの子が起きるのを待つことにした。


 リスもどきが起きたのはお昼頃だった。リスもどきは目を覚ますとしばらくの間ぼ~としていた。


 寝起きで頭が回っていないようだ。だんだん頭が覚醒してきたのか自分が寝ていた場所を確認しこっちをじっと見てきた。


 これだけ懐くのが早いということは、きっと賢いのではないだろうか。もしかすると私の言葉理解できるかも。


「起きたいから降りてくれるかな?」


 試しに私はリスもどきになるべく優しい声で話しかけてみた。


 するとやっぱり言葉を理解できるようで体の上から降りた。


 私は起きるとリスもどきに一緒に来ないかという話をしてみた。もちろん一緒に来たらナッツが食べれるよというメリットを強く言った。


 私の考えどおり、リスもどきはしばらく考えてから一緒に来ることを承諾したようだ。


 証拠としてリスもできは私の肩まで登ってきた。


 そして、ずっとリスもどきというのも言いにくいので、名前をルルと名付けた。


 言葉をしっかりと理解しているらしく、名前を承諾してくれるまでに時間がかかった。


 出発する前にまたナッツをねだられたのでナッツを渡し、食べ終わり肩に乗るの待った。


 私はそれを確認するとリュックを持ち、火をしっかりと消し森の中に入っていった。





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