18 加減を伝えるには
お待たせしました!
今回は新しいキャラクターが登場します!
ウォルトさんと力のセーブ方法についていろいろ話し合ったけど、なかなかいい案がでてこない・・・。
精霊達は『今度は気を付けるから大丈夫~』て言ってるけど、ものすごく不安。
だってウォルトさん曰く、精霊は感情に力が左右されやすい存在らしいから。
さらにこの世界を管理する精霊とこの世界の恩恵を受けて生きている人では、力の加減の度合いが違ってくる。
精霊達が加減したとしても、私達にとっては加減されていると感じるモノではないかもしれない。
「さて、どうするか・・・」
「う~ん、精霊達に私達の加減の度合いを理解してもらえたらいいんですけど・・・」
「そうじゃが、どうやったら伝わるかのう」
精霊達に何を伝えればいいのかは思い浮かぶけど、ウォルトさんが言った通りそれを伝える方法が思い浮かばないんだよね。
「「はぁー。」」
「キュ?!キュ」
二人でため息をついていると、今まで机の上で精霊達が持ってきた?木の実をひたすら食べ続けていたルルが急に食べるのをやめて私の服の中に入ってきた。
「うん!?なになに、どうしたの?」
ルルからの返事はなく、代わりにものすごく速い心音が伝わってきた。
何かに緊張?警戒しているみたいだけど、ここには私とウォルトさんと精霊達しかいないんだけどな・・・・
そんなことを考えていたら玄関の鈴がなった。
「ウォルト様ー!フォレットですー!ウォルト様ー??」
「そんな大きな声で叫ばんでも聞こえとるわ!」
優し気なウォルトさんが眉間に皺をよせながら玄関の扉を開き、目の前にいるフォレットさん?に言った。
「だって偶に居留守するじゃないですか」
「それはお前がしつこいからじゃろうが!そもそも・・・・」
なんかウォルトさんの説教が始まったので、私はおとなしく気配を消していようと思います。
そういえば、ルルが急に私の服の中に隠れたのって、きっと外にフォレットさん?がいたからだね。
私は服の上から警戒しているルルをポンポンと叩きながら小さい声で「ウォルトさんとも親しいかんけいみたいだから大丈夫そうだよ」と声をかけるとルルが恐る恐る服の中から顔を出した。
顔はだしたけどまだ警戒しているみたいなので、机の上に残っている木の実を一つ手に取って見せてあげたら、目を輝かせて膝まで降りてきた。
木の実をルルに渡すとそのまま膝の上で食べ始めた。
さっきまであんなに警戒してたのにあっさりと木の実一つコロッと変わるなんて・・・食べ物につられて連れ去られたりしないか心配になってきた。
真剣にルルのことを心配していたら、ウォルトさんの説教が終わったらしく2人が部屋の中に入ってきた。
「乃愛よ、待たせてすまんの。ワシの隣にいるのこやつは警備隊長のフォレットじゃ」
「乃愛ちゃんって言うんだね~。はじめまして、俺はフォレットって言うんだ~よろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
ウォルトさんから紹介してもらったけどフォレットさん、チャラい。
警備隊長て、もっと真面目そうな人がなるイメージがあったんだけどな・・・。
「ワシらは今立て込んでおる。要件はなんじゃ」
「いやー、先日ちょっと仕事で街を離れている間にうちの若い者が彼女を牢に入れてたって聞いてね?それに牢から乃愛ちゃんを出したのがウォルト様だって言ってたから、これはやばいかなって。」
「ヤバいなんてものではないわ。よりにもよって精霊の愛し子である乃愛を牢に入れるなど・・・。精霊の怒りが落ちる前に報告にしてきたからよかったものの、あと少し遅ければこの街は滅びておったぞ!」
ウォルトさんが答えた内容に驚きと恐れと愛し子という言葉の重みを感じていると、近くで聞いていたフォレットさんが私に頭を下げた。
「精霊の愛し子、我が同胞が大変失礼なことを。その者たちにはこちらで厳しい罰を与えますので、どうか精霊の怒りを鎮めてはもらえないでしょうか。」
「頭を上げてください、ウォルトさんから皆さんの役割について聞きました。だから皆さんに罰を与えないでください。もしどうしても罰が必要であるというなら、私の助けとなってください。私は世間知らずで右も左もわからない状態ですので助けてくれる方がいてくださると助かります。」
「・・・そんなことでよろしいのですか?」
「そんなこと、ではないですよ。私にとっては死活問題です。それよりさっき精霊の怒りっとおっしゃってましたけど・・・」
「あなたをとらえた者たちに精霊がものすごく怒ってまして・・・精霊達の殺気がひどく、その者たちに近寄れないのです。」
フォレットさんによると、私を捕まえた人と牢に入れた人達の周りにはたくさんの精霊が集まっていて、その精霊全てがその人たちにものすごい殺気を向けているらしく、殺気怒りの対象ではない人でも近づくと殺気を向けてくるようで近づくことができないらしい。
・・・そんなことになっていたとは。
「精霊達私のために怒ってくれるのはうれしいけど・・・もう、大丈夫だから怒りを鎮めてくれる?」
『『いいの?わかった』』
精霊達にお願いをしてみたらあっさりと聞き入れてくれた。
「フォレットさん、これで大丈夫だと思います。それと最初に話していた言葉遣いにしてもらえますか?なんか違和感がすごくて」
ずっと気になっていたことをフォレットさんに伝えるとフォレットさんは苦笑した。
「乃愛ちゃん、ありがとう、そういえばさっき立て込んでるって、言ってたけど何かあった?」
「それがの・・・・」
ウォルトさんは私達だけでは力加減を伝える方法が思い浮かばなかったことを考え、フォレットさんも巻き込むことにしたみたい。
精霊達にとって私が自然と同じような存在であることを除いてざっくりと説明していた。
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「なるほどね~、だったら精霊にいろいろ作業をお願いしてみたらいいんじゃないかな?」
「作業を頼むって?」
「乃愛ちゃんが一緒に精霊と作業すれば、乃愛ちゃんがどれくらいの力の量を求めているのかがわかるんじゃないかな?」
「!!、確かに!」
「それは、いい考えじゃな。ではもう少し詳しく方法を考えるとするかの」
フォレットさんがいい案を出してくれたので、何とかなるかも!
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