15 精霊とのふれあいは危険?
お待たせいたしました。
「のあ~もっとおはなししよう?」
「乃愛のお願いなら何でも答えるよ~」
「のあ、すき~」
精霊とふれあうならベンチに座ってからのほうがいいと、フォルトさんからアドバイスをもらった私はベンチに座り精霊の相手をしているところです。
もうすでに一時間ぐらいおしゃべりしてるんだけどね?
精霊のみんなと話すのすごく楽しい、可愛いから別に疲れたりしないけど、喋りすぎで少しのどが痛くなってきた・・・。
ルルがいたらルルに皆の相手を頼んで飲み物を取りに行けるんだけど・・・困った。
ルルは精霊から好かれてる上に会話ができるみたいだから一緒にいてくれたときは助かってたんだけど、途中で精霊の相手が面倒臭くなったのか、家の中にいるウォルトさんのところに行ってしまった。
精霊から聞いたんだけどルルのような存在は産まれた時から精霊が見えていて、成長すれば会話することができるようになるためルルとは普段からおしゃべりしてるみたい。
ルルと一緒に行動するようになってから数日たつけど、精霊と話している感じの姿見なかったけどなぁ・・・ずっと何かを食べている姿か爆睡している姿しか見てないような?
「あのね~リルスは神獣の一種だから僕たちとは念話でお話ししてるんだよ~」
「神獣だけじゃなくて魔獣も念話でお話しするんだよ」
「エルフや獣人とは念話できないの?」
「エルフとはできるけど、獣人は難しいかな~。念話には魔力が必要だから、獣人はすぐに疲れちゃうの。」
「そうなんだ!じゃぁ、エルフとは念話で話すことが多いの?」
「できるけど、念話で話したことないよ?念話で話しかけられたことないもん」
「へぇー確かに念話する必要ないもんね。話変わるんだけどね、ちょっとのど渇いたからお水飲んできていいかな?」
ルルが念話でみんなと会話してることも分かったし、のどを潤しに行こうかな?
「のど渇いたの?」
「僕たちにお任せなの!」
「「「まかせて~」」」
えっ、任せてって何を?
そんなことを考えていると、目の前に大きな水の塊ができた。
っあ、これ逃げないとヤバいかも・・・
逃げようとしたが、時はすでに遅し・・・・・・
「「「のあ~、お水どうぞ~」」」
ドバァ――――――――――――――!!!!!!
思いっきり全身濡れた、っというか鼻痛い・・・。
バタバタ・・・バン!
「何事じゃ!?」
「キュキュ?」
ドアからウォルトさんとルルが出てきた。
「・・・たすけて。」