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13 マナを感じる

大変お待たせいたしました。





ご飯の後片付けが終わった私たちは、まずマナを感じる練習を始めることにした。


マナを感じるには「自然とふれあうのが一番!」らしく、今私はウォルトさんの家の裏にあるテラスに出てきている。


もちろん私だけではなく、ルルにウォルトさんも一緒である。


「それでは乃愛よ、木に触れて目をつぶって見なさい。」


私はテラスを支えている木に触れて目をつぶった。


「そうしたら、心を木と一つにする気持ちで木の声を聴いてごらんなさい。そうすれば、木に流れているマナを感じ取ることができるはずじゃ。」


・・・・・・木の声を聴くって、難しくないない?


私はとにかく木の声が聴き取れるように、心の中で木に話しかけているが全く声が聞こえない。


「これこれ、そんなに眉間に皺をよせながらやっても何も感じ取れんぞ。」


いつの間にか眉間に皺がよっていたようで、ウォルトさんに注意されてしまった。


「心の中で木に話しかけてるんですが、まったく声が聴こえなくて・・・。」


簡単にできるとは思ってなかったけど、私にできるのかな。


そんなことを考えていると、ウォルトさんに肩をポンポンと叩かれた。


「リラックスしてやることが大切じゃ。それと話しかけるのではなく、心を木と一つにするのじゃよ。風で揺れる葉の音、木の周りの土や風の匂い。それらを体全体で感じ取ってごらん、そうすれば何もせんでも、しぜんと木の声が聴こえてくるものじゃよ。」


私は一度大きく深呼吸をしてまた目をつぶった。


今度はウォルトさんに言われたように音や匂いを感じれるよう、全神経を集中させた。


集中はするけど、力が入らないように気を付けながら。


すると何か音が聞こえてきた・・・・。


カリカリカリ、シャクシャク、


・・・・・これは、ルルの何かを食べてる音だね!


って、そうじゃなくて木の声を聴かないと!


私はもう一度集中し始めた。


すると頭の中に感情のようなものが流れてきた。


言葉にすることができないが、しいて言うならば・・・暖かい感情かな?


頭の中に流れてくるものを辿っていくと、木の全体に流れているものを感じ取ることができた。


この流れがマナの流れなのかな?


「ウォルトさん、木の全体を流れているものがマナですか?」


「もう、感じ取れるようになったんじゃな!そうじゃ、それがマナの流れじゃよ。今度は自分の中に流れているマナの流れを感じてこらん。ワシら人に流れているマナは血と同じように流れているからわかりやすいはずじゃ。」


私は木から手を放して自身の中に流れているマナを探すことにした。


そういえば、私この世界の人間じゃないけど、マナ流れてるのかな?






前回、精霊が登場します!とお伝えしたにもかかわらず、精霊を出すことができませんでした・・・・。

次回こそは登場してもらいたいと思います。

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