梅雨入り空
人もまばらな雑踏を歩いて
あてもなく路地裏にさまよって
昔よく来たカフェに腰を下ろして
星空が続く夕暮れを眺める
一人になることがそんなにくつうじゃないけど
君のいない景色に僕は何ももてあますことはないよ
うつ向く部屋に君のいない日々が
帰ることを拒ませるけど
かえることでもて余すことでもない
遠くの列車の音が響いている
昔よく聞いてた歌を聴いている
陽に暮れた時間にきまって
置き忘れていったものは
多分それだけじゃない
恋に始まって寄り添った日々を続けていたけど
君の置き忘れたシャツにその声が
いつまでもきえることはないよ
震える小さな後ろ姿に
なにもしてやれなかったけど
逃げることでも追うことでもない
深まる宵に星が強く輝いている
綺麗なその手で開けた窓辺の空気は
強く緑をかぐらせて
輝く星がいつまでも映ってる
君といたときの空を




