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旅立ち

更新。


あれから、サシクを森の外へと送って行った。

どうも近くに村があるらしい。

サシクはそこで暮らしているそうだ。


私はサシクと会話?することで少しだけ意思疎通できるようになってきた。とはいっても、ほとんど何をいっているのかわからないけど。


私は、お腹が空いてそうなサシクに、森で採れた植物や生き物たちの肉を使って料理を振る舞うと、サシクは相当お腹が空いていたのか、急ぐようにして食べた。




…それにしても疑問だ。

ゴブリンに負けるくらいの実力なのに、どうして村から出てきてしまったのか。それに、こんなにお腹が空くまで追い詰められていたのも気になる。


でも、詳しいことは聞かないほうがいいだろう。

本人の問題でもあるし、何より詳しく話してもらっても今の私の言語力じゃ理解できる気がしないし。





食べ終えたサシクを村へと送るように伝えると、素直に喜んでいた。この感じだと、村から追い出されたわけではなさそうだな。



サシクを送り届ける時の道中、いろんな森の生き物と遭遇したので、いつものように素手で倒していると、

やはりかなり驚かれた。


まあ、正直素手はないよね、素手は。

けど自分じゃ武器なんて作れないし、強度も足りない。骨とか鉱石を加工できればいいんだけどね。


そんなこんなで、村に送り届けると少し寂しそうな顔をして村へと戻って行った。そんなに親身に接したつもりはなかったんだけども。



…ふぅ。

いやぁ、久しぶりに人間と喋ったな。

喋れてないけど、喋ったな!

やっぱり1人だと寂しいのもあるよね。

どっちかというと、1人の方が好きだけど。

ワガママな生き物だよ私は。

けどサシクは、私とは助けた助けられたの関係だから、ちょっとぎこちない感じがあったな。

この世界でも1人くらいは親友が欲しいよね。




今までになかった外からの刺激に、私は少し森から外の世界に興味が出てきた。それに、ここの生活ももう随分と長いから、そろそろ出ていこうとも思ってた。

…森を出るか。



私は、マイホームである洞窟に帰るとすぐにこの森を旅立つ準備をし始めた。



まず、旅立つならすぐの方がいい。

何しろ、サシクは私に助けられたことを他の人に伝えるだろう。そうするとどうなる。

たとえ、サシクが良いように周りに伝えても

もしかしたら、


「あの森には、女の化け物がいる。」


なんて、曲解して伝わるかもしれない。

…ちょっとあたってるかもだけど。



それなら、もういっそすぐに旅立って、違う土地でコツコツと関係をつくっていったほうがいいだろう。

私は臆病なのだ。

煩わしいことになる前に逃げるが勝ちというモノ。

わざわざ面倒なことに巻き込まれたくないよね。

ゴブリンは別だけどね。確殺します。



第二に、このマイホームだが、ある程度そのまま残しておくことにする。もしかしたらまた、帰ってくるかもしれないし。

それに、頑張って作ってきた道具も、かなりの数になっているし、全ては持っていけないからね。

倉庫がわりにここに置いていくことにしよう。



後は何を持っていくのかだけど、まず必須なのは水筒だと思う。水がないと死ぬ。

後は自作のクマから取れた爪ナイフは必須。

これを作る前と後じゃ解体のスピードが全然違う。

服も何着か持っていこう。

最後にこれらを入れるカバンを作らなきゃ。



そうして、カバンを作る材料を取りに行ったり、ナイフの予備を作ったり、洞窟の入り口を隠していたりしたら出発まで一週間もかかってしまった。

心配性だから色々準備したくなるんだよなぁ。




兎も角、ついに出発の日。

荷物の入った自作のカゴを背負って、いよいよ私は、この森をでて新たな土地を目指す。



サシク曰く、何やら大きな都市があるらしいので、ひとまずの目的地はそこにしようかな。

なんでも、巨大な門があるらしい。

大体の方角は聞いているので、そちらの方に歩いていくとしましょうか。



私は、サシクから聞いていた方角へと歩み始めた。

今となっては、森の中で知らない場所の方が少ない。

なるべく安全なルートを通りながら、悪路を苦にすることなく歩みを進めていく。体強くなったなぁ…。



森での日々を思い返しながら進んでいると、ここまで生き抜いてきた達成感が湧き上がる。

ずっと必死だった。

いつ命を失うかもわからない状況の中、余裕を持てるはずもなく、食べることと強くなることだけにほとんどの時間を費やした。大変だった。



けどこれからは違う。

文化的な生活が、私を待っているはずだ。

森の生活とは全く違う困難が待っているはずだ。

私は、もう一度、一からやり直す気持ちでこれからの生活に取り組んでいかなきゃ、適応できないだろう。



__________________________________________


…そして数時間後。

私は森を抜けた。

ここからは全く知らない土地だ。

まずは高い所から周りを見てみよう。

それで巨大な門の都市を見つけられたら幸いだ。


あたりを見渡すと少し小高い丘を発見した。

私はそこに向かい、丘の一番上の位置から目的地である都市らしきものがないか探す。


「…おっ、あれかな?」


少し遠くに道が整備されていて、その先に何やら都市のようなものが見える。

なんとなく門もあるような気がする。よし。

案外すぐに見つかってよかった。


私は目的地まで、そのまま一直線に向かった。
















































ついに旅立った。

文章力無いからなかなか進まない…。


主人公の能力

・隠密

・気配察知

・素手戦闘

・環境利用(森)

・サバイバル術

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