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砂漠の狼と奴隷に落ちた公爵令嬢  作者: 紫宛
神聖王国と砂漠の国
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第34話 真実




(勇気を出すのよ……)

一呼吸置いて、私は話し始めた。

「何から話せば良いかしら……」



「……先ず、私はアシャラではありません。生まれはセレスティナです」

自分の事を話すのは、とても勇気がいる。お父様達は、どんな反応するかしら。陛下は、黙ってた事怒るかしら……


「……わたくしは…………」

前髪で隠れた瞳でローザ様を見る。

シンプルに美しく着飾っているローザ様、隣にはライラ様、この場に居るみなが上品な装いをしている。今の自分とは比ぶべくもない。それでも、勇気を出して自分の名を告げる。

「……私は、セレスティナ神聖王国、ミュゼット公爵の娘シルフィア・ロズ・ミュゼットでしたの」

そう言った途端に、皆が驚き席を立った。

「……今は、身分を剥奪され奴隷になった為ミュゼットを名乗る事は出来ませんが…」

「そなたが、真実まことシルフィアだと言うのなら証明出来るのか?」

私を見つめるお父様の面差しは、真剣味を帯びていた。お兄様達に疑いの目を向けられ、ローザ様とライラ様は、困惑している様子。

陛下は何かを言いたいのか、口を開いたり閉じたりを繰り返していた。


「証明する事は可能ですわ……青薔薇を見せれば納得も出来ましょう」

「ですが、今は私の話を聞いて下さい。全てを話した後に証明します」

「今すぐ、証明出来ぬ理由は?」

「いま、青薔薇を出せば私は倒れてしまうでしょう……ティルクは既に限界を迎えています」

私の言葉に、ローザ様もライラ様も納得してくれたように頷くが…

「ティルクが飛んだのは事実だが、ならば何故、私達に感知できない?」

「私も疑問ですの、貴方様が本当に青薔薇様であるならば、精霊に愛された御方のはず、精霊が傍に居ないのは何故ですの?」

「それは、私に付けられた魔道具が原因ですわね…精霊避けの魔法が施されていると思われます」


「未だ、多くの疑問を持っていると思いますが、今は私の話を聞いて下さいませんか?」

「先程も話したように、ティルクは既に限界を超えています。時間がありませんの」

「お願いしますわ」

傷に障らないよう、ゆっくりとした所作で頭を下げると、陛下の声が響いた。

「後で必ず、全て聞かせてもらえるんだな?」

「次に目を覚ました時に全て話しますわ」

「分かった、話せ」



息が切れ朦朧としてきた意識を何とか繋ぎ止め話し始めた。自身に起きた出来事を簡単に話し、セレスティナで起きている原因と、魔術師団長と精霊王が目覚めているであろう事。セレスティナでお母様が行った事や、役割も。妹やフェル様は、帝国が仕掛けた罠に巻き込まれただけだという事。お母様と帝国、ヴィフラが裏で繋がっている事実。自分が調べあげた内容全て話す。

このままでは……

「このままでは…………セレスティナとソルファレナの間で戦争が起きてしまいますわ」

俯きがちな顔を上げ、前髪を耳にかけた。閉じていた瞳を開け、正面を見据えると。全員が息を飲む。


最後にソルファレナにも帝国に繋がる人物が多くいる事を伝えた。

「……帝国、に、は、影を飛ばしています。追放される前に……」

「シルフィア?」

意識を保っていられなくなってきた。魔道具が邪魔をして、ティルクの力が伝わって来ない。

(ハア……ハア、限界ですわね……)

「……へいか……めい、わく」

「……ゆ……めみ……にい…………さ」


ソファから崩れ落ちる瞬間、後ろからグレッド様、ヴィムク様と兄様に支えられ、落ちる事は無かった。



皆さんは、こんな経験をした事があるでしょうか?

だいぶ書き上げた話を、削除してしまった事を!

私は、今日、やりました。

バックアップして無い為、消えました(><)

結構気に入った話が書けたのに!消しました!

思い出しながら、書き上げたのですが…辛いです。

こんな経験しないよう、今後気を付けて書かなくては……(๑•̀ㅂ•́)و✧

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