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砂漠の狼と奴隷に落ちた公爵令嬢  作者: 紫宛
神聖王国と砂漠の国
27/54

第25話 狼の正体

体調を悪くしました。

2日も更新出来なくて、ごめんなさい。



なぜ……

こうなったのだろう……


小さなテーブルにお茶とお菓子が乗っていて、私はその前に座らされている。

私の前には、この国の王ファルーク様が座り、横には宰相ルーカス様が座っている。

2人は笑顔で、私にお菓子やお茶を進めてくる。

近くに執事が1人と、軍団長のグレッド様がいて、この2人も、柔らかい表情で私達を見守っていた。


なぜ、こんな状況に……


王宮に着いた私と伯爵は、宰相様と軍司令官様、軍団長様に迎えられた。伯爵は、宰相様と軍司令官様と共に王宮の奥へと連れて行かれ、残された私は王宮の入り口で待つ事になった。

伯爵の計画がいつ実行に移されるか分からない。何か、伝える方法でもあれば良いのだけど…


静かに、邪魔にならない様に立っていた。

…隣が気になる。

隣には、同じ様に静かに立つ軍団長のグレッド様がいた。


グレッド様は黒髪でターバンを緩く巻いた軽い印象の男性だ。だが、王の剣と称され、最高位の剣魔法、広範囲の味方を癒し敵を攻撃する『白銀の刃』を使い、お父様と並ぶ程の実力者だった。

逆にヴィムク様は、強面で顔に傷があり硬派な印象の男性。王の盾と称され最高位の守護魔法、災害も攻撃も広範囲の味方のみを護る『護りの大盾』が使える実力者だ。


そのグレッド様が、隣にずっといる。

なぜ?

つい、ジッと見てしまった。

「どうされましたか?」

「い、いえ」

「お暇でしたら、庭にでも行きますか?案内しますよ」

満面の笑顔で、提案してきた。

いや…奴隷の私を王宮の庭に連れ出して良いのでしょうか?ダメですわよね?

「いえ、旦那様のお帰りを待たないといけませんので…」

やんわりと、断る。


「たぶん、今日中には帰れないよ」

だから大丈夫、とグレッド様は言う。手を差し出しエスコートの構えを取る。

だから、私は奴隷なんですわ!エスコートを受ける身分ではありません!

「あ、あの」

「どうしたの?俺は女性には優しいつもりだよ」

「いえ、あの、わたしくし、奴隷、なんですけど…」

頭の中が真っ白になって、言葉が上手く出てこない。そもそも貴族だった時も、こんな風に気安く接してくる人はいなかったし。

「そんな事か、俺は、気にしないから大丈夫!さっ行こうか」

呆気に取られてる内に手を取られ、自身の腕に絡ませる。とても、手馴れている。


案内されたのは庭園で、花々に囲まれた場所にガゼボがある。白を基調とした落ち着きある色合いの……

(え?)

その場所に太陽に照らされ、金に煌めく銀色の狼がいた。声を掛けようとしたら、別の場所から声が掛かった。

「陛下!!」

(……え?)

「こんな所に居たんですか?!探したんですよ!」

『あー、すまん、分かっている』

『そううるさく言うな』

面倒臭そうに、狼は唸っている。

隣に居るグレッド様を見上げると、まずいといった顔をしている。居ると思わなかったみたい。


「へいか?」

気づいたら言葉を発していた。

ハッと振り向く狼と宰相様、あちゃーと手を額に置くグレッド様。私は何が何だか分からなかった。

グレッドの一人称を変更しました。

僕→俺

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