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砂漠の狼と奴隷に落ちた公爵令嬢  作者: 紫宛
神聖王国と砂漠の国
1/54

第1話 落ちた元公爵令嬢1

初めまして!読んでもらえて嬉しいです!いい作品になるよう頑張ります^^*

バシ!バシィ!

暗闇の中響き渡る鞭打ちの音

「__っ!、_____っ!!」


(なぜ……なぜ私がこんな目に……)


薄暗い部屋の中、両の手を縛られ吊るされた状態で思い浮かべるのは……あの日の出来事。



「シルフィア・ロズ・ミュゼット!貴様との婚約を破棄する!!」

声を高々に宣言したのは、この国の王太子フェルナンドだった。

会場に集まった人々の視線が、1人の令嬢に向けられる。

「…………えっ?」

「……今、なんとおっしゃいましたか?婚約を破棄?」

驚きながらも、凛と立ち続ける。

婚約破棄を、告げられるような事など何一つしてないのだから。


「とぼけるな!!

貴様がフィアにした行為は、全て把握しているのだぞ!」

「わたくしは、何一つ恥ずべき事はしておりません。この国の創世主セレンディア様に誓って」

静まり返った会場に、私の声が響き渡る。

ちゃんと調べれば、私が無実なのは直ぐに分かるはず。


「嘘よ!聖女になった私を恨んでこんな事したんでしょ!全部分かってるだから!」

震えながら彼に寄り添い、私を見据え声高に告げた。彼女は、私の実の妹フィルフィア・ティア・ミュゼット。

この、神の国において、聖なる力と光の力を併せ持った類まれなる聖女だった。


「私は、何も関与しておりません。何かの間違……」

「とぼけるな!と私は言ったぞ

貴様は、聖女である彼女を虐めていたそうだな?それもかなり酷い事を」

「さらには先日、階段から突き落としたそうだな?目撃者が言っていた。逃げていく貴様を見た、と」

私の言葉を途中で遮り告げた言葉に、私は絶句した。何も心当たりが無かったからだ。

私が何も言葉を紡げずにいると、観念したと思ったのか王太子とフィアは笑みを浮かべさらに告げる。

「私は貴様と婚約を破棄し、フィアと婚約する。つまりはフィアは未来の王妃になる」

まさか……!


「王妃に対する貴様の所業、許す訳にはいかぬ!よって!貴様に婚約破棄と同時に国外追放の刑に処す!!」

「……!!!」

(なぜ?……婚約破棄だけでなく、国外追放まで?)


「お母様が!お父様に進言して下さったのよ!お姉様の様な方が公爵令嬢なんて外聞が悪い、公爵令嬢の身分を剥奪し国外追放にするべきだって!」

「!?……お父様が……許可なさったのですか?」

お母様は妹を溺愛している、私を嫌ってても不思議じゃない。でも、お父様が許可を下すとは思えない。


私達の婚約は国を強固にする為の物だった。私は幼い頃より王妃教育に励んできた。全てはこの国と大好きなお父様の為。

無口で表情にあまり出さない父であったが、それでも厳しくも優しい父だった。そんなお父様が許可を下すとは思えない。

だとしたら……


「公爵には、帰還しだい報告する。貴様は即刻この国を出ていけ」

それだけを告げて王太子は、フィアを連れて下がった。フィアは、私を見て

「お姉様……いいえ、もうお姉様ではありませんね。さようなら、シルフィア」

そして、王太子の腕に抱きつきながら去っていった。

残された私は、騎士によって連れ出され馬車に乗せられた。連れていかれた場所は……

修正しました。

名前に意味を持たせるため、修正しました。


フィルフィア・サン・ミュゼット

→フィルフィア・ティア・ミュゼット


よろしくお願いします

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