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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

正義

作者: テキーラ

人にはそれぞれ思い描く正義があるだろう


それはどれも正しく間違いであるとおもう


だが、人の正義を簡単に否定してしまうほど

愚かな事はない


いくら地位が高かろうが

いくら年の功だろうが

自分の尺度で測ったその人の正義を

とやかく言う権利などありはしない



前置きが長くなったが、

自分にも自分の貫き通したい正義がある


それは、


この世に存在する全ての悪人を

殺して誰も悲しまない世界を作ること


これを聞いて言いたいことがあるだろうが

まずは飲み込んできけ


俺は別に、家族を悪人殺された訳ではないし

友人や大切な人を傷つけられた訳でもない。

俺の今までの人生の不幸の中にそんな奴らは

一人も現れなかった。


それが俺の人生における不幸中の幸いかもしれない


そんな俺が悪人を殺したい理由は、

至って簡単なこと。


「見ていて不快だから」である。


そんな事で人を殺して言い訳がない!

と言う奴もいるだろうが、黙って聞け


俺は、ある日テレビを見ていて

人が殺されたというニュースをみた。

犯行理由は、至ってシンプル

「ムシャクシャして殺した」

というものだった。


その時俺はふと思った。


人を殺す理由などそんな簡単なことでいいのか


ならば、そんな人間を見て不快に思った俺が

そいつを殺しても問題はあるまい?


そう考えた瞬間俺は、その犯人を殺す為に

色々と準備をした。


被害者の殺され方を調べ

犯人が収監された刑務所を見つけ、

どのように殺すか考え

その為の道具も用意した。

その後の、後始末も考えた。


その時、俺の人生が一番輝いていた


犯行当日


俺は、出所した奴を言葉巧みに

俺の家へと招き入れた。

詳しくは、言わないが簡単に言うと

「あなたを尊敬している者と伝えた」

とだけ言っておこう。


それから、俺は彼からその事件の時の話を聞いた。

彼は、捕まるだけでは反省していない事が

よくわかった。



よく生きて償えと言うやつがいるが、

それは甘えだと俺は考えている。


生きて償えというのは、

詳しくは、被害者への謝罪の気持ちやら

後悔の気持ちやらと気持ちの問題が多い。


そんな気持ちを死ぬまで一時も忘れず

おぼえていられる程、

頭のいい犯人なら捕まる様なヘマはしないし

もっと上手く犯行してくれるだろう。


そもそも、被害者の身体的な苦しみは

気持ちの問題だけで表される程、

安いものなのか?


そいつにも同じ苦しみが必要だろう?

それが正しい償いであり理解だろう?



少々、無駄話が長くなったが

俺は、その犯人をとりあえず睡眠薬を使い、

眠らせる事にした。


それから奴の声が漏れぬよう、

防音室へと運んだ。


彼が起きてから抵抗出来ぬように

睡眠薬が切れる時間ぐらいから効く

遅効性の痺れ薬を打ち込んだ。


俺は、奴が起きるのを今か今かと

楽しみに待っていた。


殺し方は、被害者と同じようにナイフで刺して

殺そうと思っているが、

もっと苦しめるために思考をこらした。



彼が起きて直ぐに麻酔を打ち手足を切断した。


しかし、このままほっていては失血多量で

死んでしまうとおもい予め用意した止血剤を打った。


それから俺は、奴の腹を縦に切込みを入れ

腹を左右に開いてみた。

ここまで来るともう、手術をしている気分だったが

案外楽しいものだった。


血が沢山溢れてきたが気にせず、

腹の中に切断した手足を細切れにして

入れてみた。

今度は、料理を作るコックの気分だった。


彼は、何故こんな事をするのかと聞いてきた。

麻酔の効きが甘かったらしい。

初めてだからしょうがない。


俺は、お前みたいな悪人は苦しみながら死んで

欲しいと思っていると真剣に伝えた。

彼は、俺の発言に感動したのか?

ボロボロ泣いていた


その後俺は、彼の腹をホッチキスで留めてあげた


それからは、麻酔と止血剤が切れるのを

彼の歯を折りながら待っていた。


彼は、何度も俺に謝ってきた。

別に君は俺に何かした訳でもないからいいよ

って言っているのに無視して謝ってくる。

いい加減疲れたので口を縫ってやった。


1時間ほど経つと彼が、苦しみ暴れ出した。

それもそうか、麻酔がきれた上に痺れ薬も

切れたのだから。

痛みに苦しそうにしている割には、

死ねないみたいで忙しそうだった。


程なくして、止血剤の効果が切れて失血多量で

彼は、死んでしまった。


手足がない彼は、芋虫の様でもあり

布に包まれた赤ん坊の様でもあった。


俺は、後始末として彼を家ごと燃やしておいた。

少し、大きな騒ぎにはなったが俺の家の中で行った

事がバレる事はなかった。

骨が残らぬよう彼の骨を抜き取ってから

燃やしたからだ。



何はともあれ俺は、俺の「正義」に基づいて

1人の悪人を裁いた


こんな悪人も死んでしまったら同じ肉塊になると

身をもって教えてくれた。


俺は自分のやった事を間違っているとは思わない

むしろ、こうされて当然だったと思っている。


人の痛みを理解出来ずに生きるひとはひとにあらず


しかし、人の痛みを理解し、憐れむひとは愚者である


真に理解したいのであれば、

己もその痛みを受ければよい


だが、それが出来る者はもうひとではないだろう


だから、俺は痛みを分け与えるものになろう


誰もが、同じでいられる様に

俺は神にでも悪魔にでもなろう


そして、真にみんなが同じになれた時

俺は、喜んで死のう


これからも俺は、真の平等の為、悪人を裁こう














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