ダンジョンでお金稼ぎ
「まだ、1000Gだよ。一体いつになったら10万Gも貯まるんだよ」
気持ちはわかるよね。焦れてくるのも仕方ない。でも、誰も犠牲者を出す訳にはいかないんだって。
「焦っても仕方ないよ。楽しんでやろうよ。しばらく休憩してもいいしさ!」
「ノンちゃん。そんな気を使わなくてもいいよ。俺は楽しんでるぞ。なんたって実弾ぶっ放せるんだからな」
「じゃあ、今度はもうちょっとランクを上げたハンターしようじゃないか?ただし、ダメそうだったらすぐに帰るからね」
ダン君に見繕ってもらってダンジョンに入った。
初めの雑魚キャラは機関銃で一掃だ。カイ君は気持ち良さそうだぞ。このダンジョンは階層があって、奥に行く程強い敵が出て来るらしい。階層の最後にはボスがいてなんかアイテムを落としてくれるらしいぞ。
雑魚敵は時間を止めずにやっつけられる様になったけど、中ボスクラスとかは、安全のために時間を止めなくちゃいけない。アキラ君は避けながら倒せるかもだけど、他の人は君ほど運動神経が良くないんだよ。わかって欲しい。
階層のボス戦だ。
「このボスはやっつけた後に形を変えて攻撃してくる。油断しないで!」
私が時間を止めてみんなが一斉に攻撃。このくらいじゃダメかと思うけど。みんなが止めたので時間を戻す。機関銃の連射もダメージを与えているけど、物とせず攻撃に転じて来た。横薙ぎに斧を振ろうとしている。
私は慌てて時間を止める。再度、全員で一斉に猛攻。アキラ君が腕を切断してくれた。これで攻撃は出来ないかな?みんなも攻撃を止めたので時間を戻す。
ダン君が叫ぶ!
「まだまだだ!まだ半分もいってない。気を抜かないで」
私はその後も5回、時間を止めてようやくボスを倒したんだ。みんなもクタクタ。私も魔法の使い過ぎでふらふらになり、今日のハンターは終了となった。
ボスが落としたアイテムと魔石で本日の稼ぎは1000G。微妙だ。これを後100回も?いつか死人が出るかもしれない。
「やっぱり、火力不足は否めない。もっと攻撃力のある武器にしないとダメだな」
「せっかくの異世界なんだから異種族と仲良くなりたい。エルフの魔法もドワーフの魔剣とか強いと思う」
「無理だよ。異種族は人間と関わらない」
「まったく。アニオタの知識って偏ってて話にならないわ」
「ねえ、ダン。回復ドリンクとかってないの?いくら?」
「HP回復は10Gだけど、スタミナや魔力回復は300Gだよ」
「良く出来ているわね。その値段でも欲しいと思うもん。異世界って案外世知辛いんだ」
この世知辛い異世界を渡るには物量作戦しかない。
「全ての金額をアキラ君の剣に一局集中。あとは現代兵器の強力さで勝負しよう。カイ君。文字通り火力のある武器買って。お金全部使っちゃっていいわ」
「良いのか?」
「うん、その方が攻撃してて気持ち良いでしょ。そもそも攻撃を受けない前提の時間魔法よ」
次回、ヒロ君が機関銃を、カイ君は対戦車徹甲弾を用意。何ミリかはわからないけどゴタクを並べてた。
ヒロ君が機関銃で雑魚を一掃。大物はカイ君が一発で倒す。中ボスもカイ君のスナイパーで一発だ。実に汚い攻撃だ。
階層のボスも一発で吹き飛んだ。変形する暇もない程のオーバーキルだったらしい。
私達は次の層に降りた。敵が弱く感じちゃうね。アキラ君は私と女神の守りに徹してもらおう。
機関銃でダダダってやるとほぼ一掃できる。残った大物はカイ君のスナイパーで仕留める。
カイ君、それオーバーキル過ぎるよ。
魔石もアイテムもガンガン貯まるよ。もったいないけど、ダン君に品定めしてもらって、いくつか捨てた。
二階層のボスを倒した時に剣がドロップした。
「やった!こりゃ良い!」
アキラ君、気に入った様だね。なんか色が違うし、強そうだね。
私達に敵はない。あっという間に三階層のボスも倒してギルドに魔石を持って帰った。1万Gだ。よしよし。先が見えて来たぞ!




