異世界 出立
異世界に行く事が現実的になって来た。
行くメンツ決めなきゃだね。
まず、カズ君は来るなって言ってもついて来るだろうな。
本物の拳銃持ってるカイ君とアキラ君は外せないし、女神は連れてかなきゃそもそも辿りつけない。電気のない世界じゃPCオタクさん達はゴミ以下だね。
5人か?異世界で例えるとどうなる?
アキラ君は剣士だね。女神は癒し系の僧侶だね。カイ君は盗賊か?私は魔法使いだ。カズ君はいてもいなくてもいい、吟遊詩人あたりが相応しい。
じゃあ準備しようかな。ってどんな?テントと食料とか?アウトドアキャンプに行くつもりでやってみよう。
カズ君は何を用意しているの?
ビー玉、シャンプー?硝酸?、爆薬作るって?異世界に文明持ってっていいの?
異世界で大金持ちにでもなるのか?カズ君だけ、異世界において来ても良いんだぞ!
PCオタクのコウ君が裏ルートで拳銃の弾を仕入れてくれた。もしかしたら、本物のマシンガンが必要になるかもね。
まあ、大体の準備が出来たしとりあえず行ってみて必要なら戻ってくれば良いさ!
「じゃあ、行くよ!」
私達、五人はお互いの左手を重ね、私と女神が魔法のスティックで時間を止めてから女神のイメージした異世界へ飛んだ。
風景が変わった。これがファンタジー?よくわからないけど、カズ君が興奮しているから成功なんだろうな。
「じゃあ、とりあえず街を目指そう」
魔物や野生の動物に襲われないかドキドキして歩く。
いつでも時間を止める準備だよ。異世界って怖い。
街の入り口の門に着いた。やっぱり簡単に入れてもらえないよね。
「あやしい奴だ。なにものだ。」
ん?なんで日本語話しているの?喋っている口の動きは違うけど日本語に聞こえる。これも魔法の一種か?」
「私達は遠い国から来た商人です。この国の事は何も知りませんが、悪いことはしませんし出来ません。見た目通りのものです。どうか信じてください」
「よし、疑う余地はないな。ただし、貴族の地域や王城近くには行くな!この札を常に持ち歩け」
カズ君、場馴れしている感じだ。どんだけ異世界に詳しいの?変に役立つから不気味だよ。
とりあえず、街の中に入って情報収集だね。うー、異世界の文字は読めないじゃないか?まったくわからないし行き交う人の会話もちんぷんかんぷんだよ。参ったなぁ。
「だれか、言葉のわかる方はいませんか?」
さすが女神。外ヅラだけは良いんだよね。
親切な人を見つけてくれたよ。カズ君がビー玉を出して言葉が分かる指輪と交換してって交渉している。
親切な人も困っているみたいだけど、渋々了承してくれた。
「この指輪、人数分欲しいね」
私達は道具屋さんを探して入ってみた。カズ君が店主さんと何やら話しているよ。
「ビー玉はただのガラス玉だってまったく売れないんだ。困ったなぁ。文無しだよ」
「じゃあ、コレで交渉してみろよ」
アキラ君が日本の硬貨を出した。いくら何でもそれが使えるわけないじゃん。馬鹿だなぁ。さすがアキラ君。
そしたら使えたらしい。特にアルミ、一円玉に興味を持ったらしい。
頑張って交渉して指輪を二個持って来た。
一円玉でも、すごい大金には化けないのか。お金を稼ぐ術を見つけなきゃだね。カズ君のビー玉作戦も外れたしね。
言葉が通じる様になったので、私達は街を散歩しながら情報収集することにした。
剣を売っている店か。生々しいね。まさにファンタジーっぽいね。隣は防具屋さんだ。
あっ!私のコスプレ服と同じ物が売ってる。60万か?私がヤフオクで落札したのと同じ金額だ。
おおおお!グローブ見っけ。金額は10万。
「金の延べ棒で換算するとどれくらいだろう?」
「ここでは金のインゴットって言った方がわかり易いかも」
なんと金はこの異世界でも共通硬貨だったのだけど、金の延べ棒が、1個1円らしい。って事は金の延べ棒を10万個!そんなに?
重くて運べないよ!
じゃあなくて、とても用意出来る金額じゃない。
ちょっとしたパニックだ。スーハーヒィ〜ハァー。
待て待て。落ち着け。
まず、私のコスプレ服の出所はこの異世界で間違いない。それがとんでもない高額だ。この価値を知っている人なら私を殺しても身包み剥いでコスプレ服を強奪するだろう。
で、私としてはそんな無理してまで欲しいものじゃない。身の安全が第一だ。ここは長居するべきじゃないよね。
待てよ。時間を止めて盗んじゃうってのはどうよ。異世界なんだし。女神やアキラ君に盗みをやらせれば良心は痛まない。
よーし、時間よ止まれ!
あれ?止まらないファンタジーの世界だから?いや、魔法道具が売られているんだから使えるはず。って事は私みたいなズルイ盗難防止の為に何か魔法が使えない様にしているんだ!
アキラ君、罪を犯さなくて良かったね。
とりあえず作戦会議だ。




