過去に戻る。
さあさあ、作戦会議だよ!
「敵は絶対に復讐に来るよね。どうするか?」
「この店の四方を俺の仲間が見張ってるから当分は大丈夫だと思う」
「警察にも頼れないしどうしたらいいかな」
「コウ君、シン君。敵の情報が欲しい。親玉はダレ?」
PCオタクのふたりは頼りになるね。
でも、さっきのMVPは鉄道オタクの人達。今も電車の模型を走らせて喜んでるよ。なんでついて来たんだろう。電車に乗れるからかもしれない。
「わかったよ。あの建物の所有者から辿っていくと拳銃を持っていたのは香港マフィアらしい」
「そんな大きな組織じゃ俺たちじゃ相手できないぜ」
「ただね、今回の件を裏で操ってる人物がいてね」
「おおおお。誰だ?」
「国家議員の橋田代議士だよ。しかもあの女神ってのは代議士の娘だよ。繋がったんだ」
「ノンちゃんは代議士の娘を脱がせちゃったんだ。有罪確定だな」
「じゃあ、もっと突っ込んで見よう。コウ君は以前、この魔法道具を巡ってスパイが暗躍しているって言ったよね。私に魔法道具を預けたスパイは日本?橋田代議士が香港マフィアを使って他国のスパイの手助けしているって事?」
「うーん。そこまでは調べられないなぁ。シン君のハッキングならまだしも」
「俺だって、香港マフィアとか国のスパイのハッキングなんて無理だよ。橋田代議士のPCとか、女神のPCなら出来るかもだけど」
「なあ、そのブーツって過去に戻れるんだろう。おまえがスパイに出会った日に戻ってそのスパイに聞いてみたらどうだ?」
過去に戻れるってなんか怖いなぁ。
「やってみる。どうすればいいんだろう?」
時間を止めてイメージしてみる。スパイらしき人と会った時を思い出して、もう一度スティックを振った。
あっ。風景が変わった。私とスパイらしき人と過去の私が話してる。なんか幽体離脱ってぽい感じかな。
時間は、止まったままだけど。
私はスパイの肩をトントンって叩いてみた。スパイさんが動く出した。
「やあ、来るかもって思ってたよ」
スパイさんは私が未来から来る事を予想していたらしい。
「ちょっと面倒な事に巻き込まれちゃって、アドバイスくれないかなぁ」
「ブーツも衣裳も手に入れたんだね。あとはグローブだけだ。うんうん。優秀だ」
「これ返してもいいんだけどね。私には無用みたいだし」
「君なら、悪用しないだろうって思ったんだ。もうしばらく持っていて欲しいな。ついでにグローブも手に入れて欲しいな」
「グローブって何処にあるのよ!」
「それがまったくわからないんだ。君ならもしかして集められるかもしれないな」
「私にとっては、これ以上危険な事に首を突っ込みたくないんだけど。そのグローブがあると何が出来るの?」
「さあ?グローブをはめて触ってみないとわからない」
「でもさ、今のコスも充分恥ずかしいんだけどね。これでグローブまでしたら人前に出られないよ。」
「ハハハ。君なら出来るさ!」
「私は今、時間を止めて瞬間移動出来るし、過去や未来どころか異世界も行けるらしいの。ただ、使い方がよくわからなくて。異世界とか未来とかイメージ出来ないから行けないよ。行く必要もないけどね」
「正直、僕にもよくわからないんだ。ただ、段々と教えてあげられることもある。また会いに来るといいよ。で、何か困っているのかい?」
「謎の組織に追われているのよ。このブーツの所有者だった人達。調べたら、橋田代議士が絡んでる」
「うん。よくそこまで辿り着いたね。橋田先生には僕が預けただけだって念を押すけどそれだけじゃ納得しないかな?あの人は強引だから。君が直接会って話さなきゃダメかも知れない」
「私が?説得できる気がしないなぁ?代議士の娘にひどい事しちゃったし」
「代議士の弱みってのはそのコス衣裳だよ。その衣裳が欲しくてたまらないのさ。その理由は子供の君には教えられないな」
「聞きたくないから、言わないで!絶対言わないで」
解決の糸口は見えて来たね。今回はそれでいっか。




