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ギャングに 襲われた

出費は続いてすっからかんだ。液晶テレビでしょ。コス服なんか60万円だよ。今週末の競馬も頑張らなくちゃ!


今回は、軍事オタクのカイ君とアニオタのカズ君。ネットオタクのコウ君と一緒に水道橋のWINSに行く事にした。この前のコスをコウ君に見せなきゃって思って下に着ているけど恥ずかしくて見せられない。


「じゃあさ、2着の馬だけ教えるから、1着は、自力で当てるんだよ!ズルしたら二度と教えないよ」

何通り買ったかわからないけど、みんながそれなりに儲かったらしい。私も数百万円儲けたよ。来られなかったカズ君は残念だね。


「コウ君ちょっといいかなぁ」

私はコウ君の腕を握り、時間を止めた。コウ君は驚いて呆然としている。

「そうだよ。コウ君が言ってた時間を止める魔法だよ。ただ、使い勝手がまだわからなくて。競馬とかじゃなくてもっといい事に使いたいんだ」


「まさか。じゃあ、僕の落札したコス衣裳も本物?」

「うん。本物だよ。今も着ているけど。あの服着ると瞬間移動が出来るみたい」

「みんな知ってる?…感じじゃないよね。なぜ僕だけに?」

「コウ君の情報が欲しい。私は何も知らないのよ。宝の持ち腐れってまさにこの事なんだよね」

「うん。有用性のアドバイス出来るよう頑張ってみるけど期待しないで欲しい」


「みんなの役に立てたらいいな」

「何を言っているんだい。みんながノンちゃんに感謝しているんだよ。この前だって、誰にも認めてもらえない僕を活躍させてくれたじゃないか!ノンちゃんは普通に僕らに接してくれるから、それだけで僕らは満足なのさ」

「そっかなぁ。普通にしてるだけだよ」

「逆にみんながノンちゃんのために役立ちたいって思ってるよ。多分だけど」


「じゃあ、換金して帰ろう!」

やばい。目立っちゃった。特に私は目立つかもしれない。うら若き女子が来るところじゃないよね。場外馬券売場なんだし。


逃げる様に駅へ急ぐけど、追ってくる。

「ねえ、次の路地裏入ったらダッシュよ。私が先頭で最後はカイ君。絶対に離れないで!」

次の路地裏を右に曲がって!もう一度右に右にって狭い路地に入る。

「逃げやがった。追え!相当の大金持ってるぞ!」


「ストップ!」時を止めてお店に瞬間移動。ピンクのマシンガンを持って、さっきの路地裏に戻る。

時間を戻して路地から、背後を振り返って機関銃を構える。

「遠慮なく撃っちゃっていいよね」

「ノンちゃん!やっちゃえ」


タタタタッ。パシュバシュ。

え?後ひとつ銃の音がすると思ったら、カイ君が撃っているじゃないか。カイ君って常備しているの?さすが、オタクだね。

しかも、カイ君、首とか頬とか痛そうな場所狙っている。目じゃなきゃ致命傷にはならないんだ?カイ君の音が違うけど、絶対改造しているよね。

「諦めてくれればいいけど、無理かな?」

「その前に弾が切れるぞ!」

「畜生、奴ら周り込みやがった。囲まれたぞ。どうする」

カイ君と私が、左右に分かれて撃つけど、私の弾が切れた。予備弾倉なんて持ってないよ。



「仕方ない!みんな私に触っ…いや、触らないで!」

「いきなり、なんなんだ。どっちなんだ」

「私の腕を掴んで!」

「ストップ!」


「なんだ?時間が止まったのか?」

私は、追いかけて来た人のスマホを一台くすねる。指紋認証も忘れずにね。


「驚くのはまだ早いんだから!一回擦り抜けて、通りに出るよ。そして角を曲がったら時間を止めて瞬間移動するよ。」

私達はお店に瞬間移動して、ホッと一息ついた。

「なあ、初めから時間止めれば苦労しなかったんじゃないか?」

ごもっともです。ちょっとハラハラしちゃったね。


「あの人達はなに?誰かの知り合い?」

「奴らはギャングだよ。ガキのチンピラ集団」


ん?スマホが鳴ってる。ちょっと試してみるかな?

時間を止めて魔法のスティックをスマホにかざしてみた。時空の情報が入ってきた。かけている人の様子がわかる。よしよし。使い方またひとつ覚えたぞ。


私達はギャングのスマホを見てみた。

LINEで私達が競馬で儲けているの流れてるよ。それで集まって来たんだ。その他には、え?

「カズ君、これってヒロ君のこと?」

「ヒロは、上野のカードゲーム大会に行ってるぞ。あれ、ビンゴっぽいぞ」

「ヒロ君を助けなきゃ!カズ君ヒロ君に電話して」


カズ君が電話したと同時に私は時間を止めて、カズ君の携帯に魔法のスティックを翳す。

ヒロ君のいる場所わかった。近くに瞬間移動だ。


ヒロ君はこの前のカードゲーム詐欺師と数人に脅されていた。ヒロ君がギャングに殴られた。

「ヒロ君!」

私はすぐに駆けつけてヒロ君にを抱きおこす。

「ストップ」

「え?なにが起きたの?なんでノンちゃんがここにいるの?」

「詳しい話は後よ。逃げるよ。歩けるかな。ゆっくりでいいよ。どこか痛いとこある?癒すよ」


「うん。大丈夫だよ。」

私とヒロ君は角まで移動して時間を戻す。

「いつの間に逃げやがった。追うぞ!」


私達は角を曲がり女子トイレに入った。よし、ここで時間を止めて瞬間移動。いくらなんでも探せないでしょ。

ヒロ君を救出してお店に戻る。


私は悔しくて、泣いちゃった。だって、ヒロ君はなにも悪いことしてない。私達だって、ギャングに迷惑かけてないよ。一方的過ぎるよ。


「ノンちゃん、ゴメンネ」

被害者なのにどこまでもお人好しで優しいヒロ君。元はと言えば、私にも責任あるのに。


ギャング達!おまえら、絶対許されない。オタクの復習を思い知れ!私はオタクじゃないけどね。


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