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いつもながら、月一の更新ですみません……
リーアとクリス君。二人が結ばれるのも、時間の問題だろうとは思っていたのですが。どうやら本当に時間の問題だったようで。
クリス君が治療院を退院した後に、すぐさまリーアの実家に行き婚約をしてきたのです。そしてその報告を聞いたのは四日後。移動時間を考慮しても早すぎると思っていたら。リーアはリーアなりに頑張っていたようで。
すでに手紙で、お母様に話を通しておいたのだとか。そのおかげもあってか、さほど時間は必要なかったといいます。すぐにクリス君の家に行って報告をしてと。ありえないスピードで婚約が成立してしまったそうです。報告してくれたリーアですら驚いていましたよ。
などと言うことがあって、二年と半年がたちました。簡単に言えばティア様が初等科を卒業し、そして物語が始まる年になったのです。
なぜ二年半も急に飛んだのかと言えば、気が付いたら経っていたというのが正しいのでしょう。授業や行事など、忙しなく動いていたら二年と半年がたっていたのです。リーアは結婚し、クリス君はお城で文官として採用されてことから幸せなようですよ。
などと、回想をしてしてるのには理由がありまして。
教室の中で何かを探している生徒がいるのですが、あの子ヒロインです。つまりは絶賛、物語のプロローグの場面に出くわしております。あいにく名前は忘れてしまいましたが。
ゲーム版ではなく小説の方の内容ですね。ヒロインの子が入学早々に物をなくすというもの。実の所隠されていたというのが真実でしたか。まあ、物を隠したうちの一人がゲーム版だと攻略対象になっていたりするのですが。今の私は教師ですし、今更物語に介入することにためらいはありません。
そもそも小説版の方は純愛物なので、攻略対象は一人だけしかいなかったんですよね。基本的にお友達どまりでした。
「どこに行っちゃたんだろ」
「どうかしましたか?」
「え、先生。こんにちは」
机の周りを探していた少女。薄茶色の髪と目をした子で。可愛らしいというよりは、しっかりしているという印象を受けます。
「こんにちは。それで、放課後教室で何を?」
「その……」
「その?」
言いにくそうにしていますが、まあ私が教師だからでしょう。と、そう言えばこの場面は出会いの場面だったような。
「教科書をなくしてしまって、ごめんなさい!」
「別に謝る必要はありませんよ、私も一緒に探しましょう」
「怒らないんですか?」
「怒る必要がありませんので。失敗は誰にでもあるものですから」
「ありがとうございます」
「いえ」
それにしても誰とヒロインがあったのか覚えていませんね。もはや前世の記憶はほとんど忘れてしまいました。
「ない……」
「ありませんね」
探せど教室の中には教科書はありませんでした。他の生徒の忘れ物ならあったのですがそれは関係ありませんでしたからね。まあ、宿題を忘れていたので怒られるでしょうけど。
と、二人で考えていると教室の中に男の子が入ってきました。その姿は私にはそれなりに見慣れた姿でした。そしてヒロインの子が誰と会うはずだったのかもわかりました。
「レティア先生こんにちは」
「こんにちはローゼン君」
入って来たのはローゼン君。と言いましたが、ローゼン様はティア様の弟です。王城で何度もあっていました。そしてここでヒロインと出会うことになっていたキャラでした。
「ロ、ローゼン様こんにちは」
「様はいらないよ。先生みたいに君でいい。君はルーナさんだっけ、こんにちは」
そしてヒロインの子の名前はルーナと言うそうです。
「ローゼン君は何の用で?」
「恥ずかしながら宿題を忘れてしまって。先生とルーナさんはなにを?」
あの宿題忘れていたのはローゼン様でしたか。どこか抜けているというのがローゼン様です、うっかりすることが多いので昔から心配していました。
「私は教科書をなくしちゃって」
「それは大変ですね、僕もお手伝いしますよ」
「教室の中は調べつくしたので、おそらくは別の場所にあるかと思います。教科書は教員用の教科書を貸しましょう」
もしかしなくても、私出会いの場面を破壊してしまったのでは。一緒に教科書を探して接点を作るというシーンだったはずですし。さすがにこれではローゼン様にもルーナさんにも申し訳ないので機会を作りましょうか。
「ありがとうございます、先生」
「名乗り忘れていましたね、レティアです。ルーナさんは寮生でしたか?」
「はい、そうですけど」
「では、途中職員室によって教科書を貸しましょう。そのあとはローゼン君、ルーナさんを寮の前まで送って行ってくださいますか?」
「僕でよければ喜んで」
「そ、そんな。ローゼンさ、君に送ってもらうなんて」
「女性には優しくしなさいってお母さまから言われてるので、レティア先生に言われなくても送るつもりでいたよ」
「あ、ありがとうございます」
どうにか修正はできたでしょうか。さて別クラスのことですが、教科書探しに関しては私も一肌脱ぎましょうか。
読んでくださりありがとうございました。
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