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そろそろ主人公の相手を出せそうです。次の次当たりでしょうか?楽しみにしていただけるとありがたいです
ローゼン王子が生まれたと言う知らせが国内に響き渡り、ティア様が生まれた時同様に式典が行われました。
式典にはティア様も出席されてローゼン王子の誕生を祝っていました。そしてその日の午後、家族で夕食を取っていた際にルエン様からティア様に話があったようなのです。どのような内容かと言いますと…
「ティア、ルビィクト国からティアへの婚約の申し込みが来ているのだがどうだろうか?」
「ルビィクト国と言うとお母様の国からですか?」
「ああ、エカチェリアの姉であるフィステル王妃の三番目の子供で名前は、アーサー。歳はティアの一つ上だ」
「お母様から見てアーサー様はどんな方ですか?」
「私が国を出る前は剣術の訓練をよくやっていましたよ。あとは勉強の方も頑張っていたしいい子だと思いますよ。」
「そうですか。お父様会ってから決めてもいいでしょうか?」
「もちろん、構わないよ。ルビィクト王国の方にはこちらから会いに行って良いか聞いてみよう。」
「ありがとうございます」
と言ったような会話がなされたとティア様から伺いました。まだ、ルビィクト王国に向かうかは分かりませんがその際にはおそらく私たち王女宮からも何名か同行することになるでしょう。それにルビィクト王国に行くのでついでに現地でルビィクト王国の歴史や地理などを教えてもいいかもしれませんね。
そして後日ルエンから、ルビィクト王国から返答が来てぜひ会いに来て欲しいとの返答が来たそうです。国境までは我が国から護衛を出して、ルビィクト王国に入ったらルビィクト王国から案内人と護衛がつくそうです。そしてリーア達近衛はルビィクト王国に入っても同行するそうです。出発は十日後に決まり早速準備が始まりました。
「レティア、ルビィクト王国に向かうことで話があるのだかいいだろうか?」
「リーア、勿論いいですよ」
そのまま私はリーアに連れられてリーアの部屋に行きました。
「それでリーア話ってなんですか?」
「ああ、ルビィクト王国に向かう時、護衛として私達もついていくが馬車の中までは私達も護衛出来ないんだ。そこで出来ればレティアにその代わりをして欲しいんだ」
「代わりと言っても私はリーア達のようなことは出来ませんよ?」
「勿論馬車の中に入れるようなことはさせないが、もしということもあるからな。それで武器を用意しておきたいんだか選びに行く時間はあるだろうか?」
「武器ですか…わかりました。ティア様にもしもの事があってからでは遅いですからね。いつ行きますか?」
「出来れば明日行きたい。お金は王女宮の予算で払うつもりだから持ってこなくてもいいぞ」
「そうですね、早い方が良いですから明日行きましょう。それでは明日」
「ああ、また明日」
翌日リーアと一緒にリーアが行きつけの武器屋に向かいました。
「武器と言っても色々あるのものですね。」
リーアの行きつけの武器屋には片手剣や短剣、レイピアなど色々な種類の武器がありました。
「馬車のなかで使うものだから短剣などがいいと思うが、レティアの好きなように選ぶといい」
たしかに私が扱えるものは短剣辺りでしょうか私が店内を見ていると、ふとと目に止まった武器がありました。
「リーアこの武器なんていう武器なのですか?」
「ん?それは短刀とか言うものだったはずだ詳しくは私も知らないが海を越えた島国の武器らしい」
やはり短刀だったようです。以前探検家が書いた本を読んでいた時に海の先には島国があるという記述を見つけて詳しく調べると昔の日本のような国だということがわかりました。いずれ行ってみたいものです。
「リーアこの短刀ともうひとつ刀を買ってもいいですか?馬車だけとも限りませんから」
「わかった、その刀とやらがあるか店主に聞いてこよう」
その後無事に短刀と刀を購入して王女宮に戻りリーアに少し動きなどを教えて貰いながらルビィクト王国にむけての旅の準備をしました。
「それで出発するぞ!」
リーアが出発の合図を出しルビィクト王国へ向けての馬車旅が始まりました。
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